大きくなりすぎた庭木を小さくする方法と費用。低く保って残すか、切るかは木ごとに決める
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大きくなりすぎた庭木は、幹のいちばん上を切って高さを止める「芯止め」と、伸びすぎた枝を短く切り詰める「切り戻し」で低くできます。
脚立のいらない高さなら自分で切れますが、それより上は植木屋さんに頼むことになります。料金は木の高さで決まり、3〜5mの木なら、1本あたり4,000円から16,000円ほどです。
ただ、一度低くすれば話が終わるかというと、そうはいかないんです。木はそこからまた伸びてくるので、低い姿を保つには切り続けることになります。
この先を読むと、どの木を低く保って残し、どの木を切るかを、ご自分で分けられるようになります。お宅のその木をどこまで低くしてよいかと1回の料金は、木の種類や枝の茂り方で切れる量も手間も変わるので、植木屋さんに木を見てもらってからの話です。
この記事で分かること
- 低くするには幹の上を切る芯止めと伸びた枝を短くする切り戻しを使う
- ヒメシャラとチャボヒバは太い幹や枝を切ると枯れやすく芯止めに向かない
- 脚立に乗らないと届かない木は植木屋さんに頼む側に入れて考える
- 3〜5mの木の剪定は1本4,000〜16,000円ほど 低く保つ手入れは毎年か数年おきに続く
大きくなりすぎた木は、どうやって小さくするのか
木を低くする切り方は、大きく分けて3つあります。
1つめが芯止めです。幹のいちばん上には、上へ伸びる力のとくに強いところがあって、そこを切ると木はそれ以上背を伸ばしにくくなります。
2つめが切り戻しで、横や上に伸びすぎた枝を、途中で短く切り詰めます。芯止めのあとに、全体の形を整えるためにもよく使われる切り方です。
3つめが、枝葉をばっさりと多めに落とす、強く切る剪定です。植木屋さんの言葉では「強剪定」と呼ばれています。

注意
気をつけたいのは、一度に切りすぎないことです。植木屋や造園の会社の解説では、低くしすぎたり枝を落としすぎたりすると、木が弱ったり枯れたりすることがあるとされています。
なので、思い切り短くすれば早く片づく、という話にはならないわけです。しかも、芯止めでどこまで高さを抑えられるかは、木の種類によってかなり違ってきます。
その木は、芯止めで低くしていいのか
植木屋や造園の会社、園芸の解説を、木ごとに2件以上見比べてまとめました。
| 木 | 低く止めやすいか | 切る時期 | 低く保つ手入れの間隔 |
|---|---|---|---|
| 樫・シラカシ | 止めやすい。強く切っても回復しやすい | 強く切るのは5〜7月 | 年1〜2回 |
| ソヨゴ | 芯止めできる。一度に切りすぎると弱る | 2〜3月ごろ | 2年に1回ほど |
| もみの木 | 芯止めで高さを抑えられる | 10〜3月 | 伸びたら、また芯止め |
| ニオイヒバ | 芯止めで高さを抑えられる | 5〜6月か9〜10月 | 年1回 |
| 西洋ニンジンボク | 冬に切り戻して低く保ちやすい | 2〜3月 | 毎年冬に |
| ヒメシャラ | 向かない。太い枝を切ると枯れやすい | 冬の落葉期(12〜2月ごろ) | 込み合った枝を間引く程度 |
| チャボヒバ | 向かない。幹を切ると枯れやすい | 5〜6月か9〜10月 | 毎年、軽く |
上の5つは、芯止めや切り戻しで高さを抑えていける木です。いっぽう下の2つは、太い幹や枝を切ると枯れやすく、大きくなってから無理に下げる切り方には向いていないんです。

同じヒバの仲間でも、ニオイヒバは幹を切って高さを抑えられるのに対して、チャボヒバは古い枝から芽が出にくく、幹を切ると枯れやすい性質があります。ひとまとめに「ヒバは止められる」とは考えないほうが安心です。
それから右の列を見ると、どの木も一度切って終わりにはなっていないことが分かります。
しかも止めやすい木でも、高さによっては自分の手が届かないことがあります。
自分で切っていいのは、どの高さまでか
自分で切るかどうかの線を引くなら、目安は脚立に乗らないと届かないかどうかです。植木屋の会社の解説では、3mくらいまでは低い脚立で届くことが多く、3mを超えると脚立やはしごを使う高さになるとされています。

脚立とチェーンソーで切ったとき
私も以前、実家の伸びきった木のそばに脚立を立てて登り、チェーンソーで高いところの枝を切っていったことがあります。一本を根元から切り倒すのではなく、上のほうに伸びた部分を落としていく作業でした。
私はふだんからDIYをしていて、チェーンソーも扱えます。道具も持って行ったので、手間としてはそれほどでもなかったんです。
人に頼む側に入れる木
ただ、脚立の上でチェーンソーを持つ作業を、だれにでも勧めようとは思いません。国民生活センターがまとめた資料では、脚立やはしごからの転落事故433件のうち、半数以上が60〜70歳代で、庭木の手入れ中の事故が目立つとされています。
出典:国民生活センター「思わぬ大けがに!高齢者の脚立・はしごからの転落」
なので私は、脚立に乗らないと届かない木は、自分で小さくする木ではなく、人に頼む側に入れて考えています。ご自身やご家族が一人で脚立に乗って切る形は、私はおすすめしません。
一度小さくすれば、それで終わるのか
残念ながら、終わりにはなりません。芯止めをした木は、切ったところの脇から新しい枝が伸びてきます。

植木屋や造園の会社の解説でも、脇から伸びた枝がまた高くなったら、もう一度切るように書かれています。さきほどの表の右の列が、その間隔の目安です。
私が実家で切ったときも、終わってみると、すごく一時的なその場しのぎの作業だったなと感じました。これは2、3年に1回ぐらいは手を入れないと、また手がつけられなくなるなと。
実家の庭は父が一人で手入れしていて、会うと「ここの木を少しちっちゃくしてみたんだ」と話してくれることがあります。でも見に行っても、はっきりとした違いは分からないくらいなんです。
父がさぼっているわけではありません。庭全体の木の量が多くて、部分的に切ったくらいでは追いつかないということなんだと思います。

つまり木を小さくするというのは、一度で片づく作業ではないんです。その高さを保ち続ける手入れが、そこから始まると考えたほうが実際に近いと思います。
植木屋さんに頼むと、いくらかかるのか
1本あたりの剪定料金を、植木屋と造園の会社4件の料金表から高さ別に拾いました。
| 木の高さ | 1本あたりの剪定料金 |
|---|---|
| 3m未満 | 1,500〜8,000円ほど |
| 3〜5m | 4,000〜16,000円ほど |
| 5〜7m | 8,000〜30,000円ほど |
(税込みと税抜きの表示が混じっています。切った枝の処分費が別になる会社もあります)

高さと木の様子で変わる料金
高さが1段上がるごとに、料金がはっきり上がっていくのが分かります。同じ高さでも、木の種類や枝の茂り方、作業のしやすさで変わるので、幅が広くなっています。
1本ごとではなく、職人1人1日いくらで頼む形もあって、その場合は1日1万5千円から3万円ほどが目安です。脚立で届かない高さになると、高所作業車の費用が1日2万円から6万円ほど別にかかることもあります。
続く費用と、1回で終わる費用
ここで大事なのは、この料金が1回分だという点です。たとえば3〜5mの木を年に1回頼むと、10年で4万円から16万円ほどになります。
いっぽうで、同じ3〜5mの木を根元から切る(伐採)なら、1本8,000円から25,000円ほどです。根を掘り起こして抜くところまで頼むと、幹の太さが30cmまでの木なら、1本1万円から2万円ほどが加わります。
切るのは1回で終わる費用で、低く保つのは毎年か数年おきに続く費用、という違いがあるわけです。
私だったら、低く保ちたい木が1、2本だけのときは、近くの植木屋さんに直接頼むと思います。
ただ、庭に木が何本もあると、そのすべてを低く保ち続けるのは、なかなかの負担になってきます。
低く保つ木と、切る木を、どう分けるか
手入れには、やっていて楽しい手入れと、重荷にしかならない手入れがあります。花や実を眺めながら枝を整えるのは前者で、脚立に乗って高い枝を落とすのは後者に入りやすいものです。
そこで私は、木ごとに次のように分けて考えるのがいいと思っています。
| 木の様子 | 分け方 |
|---|---|
| 手が届く高さで、花や実を楽しめる木 | 低く保って残す |
| 脚立が要り、楽しみにもつながっていない木 | 切る側に入れて考える |
残す木と、切る側に入れる木
低く保って残す値打ちがあるのは、手が届く高さで、花や実を楽しめる木です。そういう木の手入れなら、続けること自体が楽しみになります。
反対に、毎回脚立が要って、眺めて楽しむこともない木は、低く保つ費用を払い続けるより、切る側に入れたほうがすっきりします。チャボヒバについては、大きくなった木を切って、手入れしやすい別の木に植え替えることも選択肢だと書く庭師さんもいます。

やり直しのきかない決断だから
ただし、木を切ったり根を抜いたりするのは、あとからやり直しのきかない決断です。どれを切るかは、家族で何度話してもかまいません。
長く庭にあった木を切るのは気が引ける、という方もいると思います。そのためらいがあるうちは、その木を低く保って残す側に入れておくという手もあります。
それに、切った跡の地面をどうするかまで決めていくと、木1本の話ではなく庭全体の話になってきます。全部切るか、全部残すかの間に、木ごとに選ぶやり方もあるわけです。
木が何本もある庭だと、いくらになるのか
木が何本もある庭の金額は、木の本数と、1本ずつの高さで大きく変わります。植木屋の会社でも、本数が多いと写真だけでは判断がつかず、現地を見て決めるとしています。

頼み先が分かれやすい
しかも、頼み先が分かれやすいんです。木を切るのは植木屋さんの仕事で、切った跡の地面を仕上げるのは外構(家の外まわりの工事)の会社の仕事、というふうに分かれていきます。
木のことと地面のことを最初にどこへ相談すればいいかは、業者選びのページにまとめました。
関連記事庭じまいの業者の選び方。植木屋・造園・外構の違いと、最初にどこへ相談するか
木が何本もあるなら、1本ずつ別々に頼むより、どれを残してどれを切るか、跡をどうするかを庭全体で一度に決めたほうが、話がまとまりやすいと私は考えています。
庭全体の相談を持ちこむ先
庭全体の相談をどこに持ちこむか迷うなら、タウンライフリフォームの外構特集が使えます。外構の会社をサービスの側で選んで紹介してくれるので、木の多い庭でも相談相手探しから始めずに済みます。
出てきた会社からの見積もりも提案も、受け取るのにお金はかかりません。
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途中で「ちなみに、今のところご予算は」と出てきても、何本切るか決まっていない段階の見当で選べば先へ進めます。氏名は、ひと通りの質問に答えたあとの画面で入れます。
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申し込む前に、よく出る心配
- お金は?
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- 公式の案内では、希望に合う会社が見つからなければ契約は要りません。断りにくいときは、代わりに会社へ伝えてもらうこともできます。
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- 公式の案内では、申し込みのあと、1週間以内をめどに、メールや電話などで連絡が来ます。
- 実家の庭でも?
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押すと、まず「戸建てですか」と聞かれます。名前を入れるのは最後です。
無料で、庭全体の見積もりと提案を取り寄せる会社は複数選んだ状態で進めてください。何社かの案が並ぶと、残す木と切る木をそれぞれどう扱う提案なのかを、見比べながら考えられます。
このサービスが遠回りになる方
反対に、低くしたい木が1、2本だけの方には、このサービスは遠回りになります。その場合は近くの植木屋さんに直接頼んだほうが早く片づきます。頼む会社がもう決まっている方にも、このサービスは遠回りです。
また、紹介先のない地域では、会社の候補が画面に出てきません。
結論
木を小さくするのは、一度切って終わる作業ではなく、その高さを保ち続ける手入れの始まりです。だからこそ、続けたいと思える木だけを低く保って残し、それ以外は切ると決めておくのがいいと思います。
最初の一歩として
どの木をどうしたいか、ざっくりとでも頭に置いておけば、最初の一歩としては十分だと思います。
よくある質問
Q1.中木はどのくらいの高さの木か
A.ある草刈りと剪定の会社の解説では、3m未満を低木、3〜5mを中木、5m以上を高木と分けています。この記事の料金の表でいえば、3〜5mの行が中木にあたり、脚立やはしごを使う高さに入ります。
Q2.脚立で切るときに気をつけることは
A.消費者庁は、脚立の天板(いちばん上の段)に乗らないこと、脚立やはしごを平らで安定した所に立てること、はしごは補助する人に支えてもらうことを挙げています。同じ資料では、身を乗り出しての作業や、荷物を持ったままの昇り降りが、転落する直前の行動として挙げられています。私だったら、3mを超える木は、こうした注意を守るとしても自分では切らず、植木屋さんに頼むと思います。
出典:消費者庁「脚立・はしごからの転落に注意!」
Q3.切った枝はどう捨てればよいか
A.ある市の案内では、家庭で切った木の枝は、1本の太さ20cm・長さ100cm以内に切ってひもで束ね、資源の収集日に出すことになっています。同じ市では、業者に剪定を頼んだときの枝は市では集めず、業者が処理する施設へ運ぶとされています。自分で切る前に、住んでいる市のごみの案内で枝の長さと太さを確かめるという手もあります。
出典:千葉市「剪定枝等(木の枝・刈り草・葉)の再資源化事業」