庭の雑草対策は、草むしりを何に置き換えるかで選ぶ。高齢になってつらくなったときの方法と頼み先

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防草シートの上に砂利を敷いた地面、固まる土の地面、地面を覆う花の咲く植物が並ぶ庭の絵。奥でしゃがんで草をむしる人の後ろ姿。3つの地面を「代わりに残る手入れは、ここ」と矢印で指し、「庭の雑草対策」「草むしりを、何に置き換えるか」の文字

庭の雑草対策で迷ったら、草が生えなくなる方法を探す前に、毎年の草むしりの代わりにどんな手入れなら続けられるかを考えるところから始めてみてください。

ご自分で草むしりを続けてきた方は、腰や暑さが年ごとにこたえるようになり、この夏もまた同じことをするのかと思いながら調べているのかもしれません。

親の草むしりが気になって調べた方なら、刈ってもまた伸びてくる庭を前にして、この作業をいつまで親に任せておくのかで迷っているのだと思います。

私は実家から離れて暮らしていますが、夏が来るたびに、今年も実家の庭は草が伸びているんだろうなと思っています。

ただ調べてみると、防草シート(地面にかぶせて草を抑えるシート)も固まる土(土を固めた舗装)も、手入れをなくしてくれるものではありませんでした。どの方法にも代わりに残る手入れがあって、向く場所と向かない場所があるんです。

なので私は、草が生えなくなるかどうかより、残る手入れを誰が続けられるかで選ぶほうが決めやすいと考えています。

方法ごとに「なくなる作業」と「代わりに残る手入れ」を並べたものと、草むしりを人に頼むときの料金の数え方は、ここで一通り並べています。お宅の庭のどの場所にどの方法が合い、いくらになるかは、日当たりや木の位置と水はけを現地で見てもらって決めていくところです。

この記事で分かること

  1. 防草シートも固まる土も手入れをなくしてくれるものではなく どの方法にも代わりに残る手入れがある
  2. 草がまた出てきた理由として挙がっているのは 方法そのものより使った場所の条件のことが多いように私には見える
  3. 比べるなら同じ広さを同じ回数で頼んだときの額を見積もってもらうとよいと思う
  4. 草むしりがつらい場所だけ地面を変えるやり方でもいいと思う

草むしりは、なぜ年々つらくなっていくのか

草は春から秋にかけて絶えず伸びる、と造園の会社は書いています。それに刈り取るだけだと根が残りやすく、じきにまた伸びてくるんです。

庭の手入れの会社などの解説3件でも、草刈りは年に3回ほどが目安とされていました。

うちの実家では父が一人で手入れを続けていますが、見ていると、なかでも毎年生えてくる雑草の処理がいちばんきつそうです。

前かがみと中腰の姿勢

厚生労働省が職場向けに出している腰痛予防の指針は、前かがみや中腰を、避けたい姿勢として挙げています。

庭の草むしりに向けた資料ではありませんが、指針は前かがみや中腰をときどき膝を着いた姿勢に置き換えることと、作業の合間にも小休止を取ることを勧めています。

出典:厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」

日本整形外科学会も腰痛の説明の中で中腰にならないなど日ごろの姿勢に気をつけるよう書いていて、体操や運動の進め方は整形外科で相談するよう勧めています。

暑さと、資料にある工夫

暑さについては、環境省のサイトに載っている暑さ指数(熱中症を防ぐために使われる暑さの目安)の指針に、指数の高い日は出かけるときに炎天下を避け、激しい作業なら決まった間隔で休みを入れるよう書かれていました。

草むしりが重くなる3つを札で並べた図。前かがみや中腰の姿勢には、ときどき膝を着いた姿勢に置き換えることと合間の小休止、真夏の暑さには、炎天下を避けて決まった間隔で休むこと。刈っても根が残ると草はまた伸び、草刈りは年3回ほどが目安。厚生労働省・日本整形外科学会・環境省の案内と、庭の手入れの会社の解説から
草むしりが重くなるのは前かがみや中腰の姿勢と真夏の暑さと刈っても根が残って戻ること

ここに挙げた資料のどれにも、草むしりをやめるようにとは書かれていませんでした。書いてあるのは姿勢を変える、休みを挟む、炎天下を避けるといったやり方の工夫です。

草むしりを減らす方法には何があって、代わりに何が残るのか

方法ごとに並べると、こうなります。造園や外構(家の外まわりの工事)の会社、草刈りの業者、防草シートの製造や販売の会社などの解説をもとにまとめました。

方法なくなる作業代わりに残る手入れもつ年数の目安
草刈りや草むしりを人に頼む自分でしゃがむ作業毎年、同じ季節に頼み直す(草刈りは年3回ほどが目安)—
除草剤をまいてもらう抜く作業1シーズンに何回か、まき直してもらう効き目の続く期間は薬で違う
防草シートと砂利草むしり年に数回の点検、上にたまる落ち葉の掃除、生え始めた草の処理シートの種類で数年〜10年以上
固まる土草むしりひびや苔の手当て。傷めばやり直し5〜10年ほど
地面を覆う植物(クラピアなど)覆ったあとの草むしり覆うまでの草取り(クラピアなどは刈り込みも)—
人工芝草むしりほうきでの掃除と、張り替え5〜10年ほど
コンクリート草むしりほとんど残らない—

コンクリートの行を除くと、代わりに残る手入れの欄が空になる方法はひとつもありません。防草シートについても、ある造園の会社は「何もしなくていい」状態になるのではなく「手入れが楽」になるだけだと書いていました。

人工芝と砂利と地面を覆う低い草とコンクリートの通路が並ぶ庭の絵
人工芝と砂利と下草とコンクリートを並べた庭の絵

なので、草むしりという作業がなくなるのではなく、点検や掃除、張り替えや毎年の依頼といった別の手入れに置き換わると考えたほうが、実際に近いと私は思うんですよね。

コンクリートだけは手入れがほとんど残らないのですが、そのぶん、あとから花壇に戻すような作り直しはしにくいと私は思っています。

毎年の草むしりから、ほかの方法に置き換えたときの「代わりに残る手入れ」を、7枚の札に枝分かれさせた図。人に頼むなら毎年同じ季節に頼み直す、除草剤は1シーズンに何回か、防草シートと砂利は年に数回の点検と落ち葉の掃除、固まる土はひび・苔の手当て、地面を覆う植物は覆うまでの草取り、人工芝はほうきと張り替え、コンクリートはほとんど残らない
毎年の草むしりをほかの方法に置き換えてもコンクリートのほかは代わりに残る手入れがある

人工芝とコンクリートは、費用も含めて別の記事で詳しく書いています。

雑草対策で「失敗した」と感じやすいのは、どんな場所に使ったときか

施工会社などの解説を読んでいくと、草がまた出てきた理由として挙がっているのは方法そのものより、それを使った場所の条件のことが多いように私には見えます。

ひとつめ:落ち葉が積もる木の下

ひとつは、木の下のように落ち葉が積もる場所です。

注意

造園の会社の解説では、落葉樹のある庭では砂利の上の落ち葉を掃除するのが難しく、放っておくとすき間で腐って土になり、そこから草が生えることがあると書かれていました。

防草シートの上にたまった砂ぼこりや落ち葉から、飛んできた種が芽を出すこともあるそうです。

ふたつめ:北側や日陰、水はけの悪い場所

ふたつめは、北側や日陰、水はけの悪い場所です。固まる土は北側や日陰、湿気の多い場所で苔やカビが出やすく、水たまりが続く場所にも苔が集まりやすいと解説されています。

地面を覆う植物も、販売元は日当たりのよい場所に植えるよう案内していて、日陰は植えるのに向かないと書く会社もありました。

みっつめ・よっつめ:壁際、野菜や花のそば

みっつめは、壁際やすき間です。壁との間のわずかなすき間やシートの継ぎ目から草が顔を出すことがあり、スギナやドクダミのように地下の茎で増える草はシートを突き破って出てくることもあるそうです。

よっつめは、野菜や花、木のそばです。こうした場所で除草剤を使うときには、国の案内があります。

農林水産省は除草剤を、農薬として登録されていて家庭菜園やガーデニングにも使われるものと、登録されていないものに分けて案内しています。登録されていないものを野菜や花、木の手入れに使うことは法律で禁止されています。

あわせて、まわりの住宅地などに飛ばさないことや、まく前に周りの人へ知らせることも呼びかけています。環境省も住宅地やその近くでは農薬を使わない管理を心がけるよう呼びかけていて、その農薬には芝生などの雑草対策に使う除草剤も含まれています。

出典:農林水産省「除草剤の販売・使用について」

出典:環境省「住宅地等における農薬使用について」

右上に家があり、左から飛び石の通り道が入る庭を上から見た絵に、雑草対策が向かない場所を三角の印で4つ示した図。落ち葉が積もる木の下、苔や水たまりの出る北側・日陰、端や継ぎ目から草が出る壁際・すき間、除草剤なら国の案内を確かめたい野菜や花・木のそば
雑草対策が向かないことが多いのは木の下と北側や日陰と壁際やすき間と野菜や花や木のそば

以前は実家の庭でも、植えてある草花のすき間から雑草が次々に出てきて、父もなかなか手を打てていないようでした。除草剤をまけば残したい花まで枯れてしまいそうで、結局は全部手で抜くしかないのかと見ていて思ったのを覚えています。

合う場所と合わない場所が見えてくると、次に迷うのは、草むしりを人に頼み続けるのか、地面ごと変えるのか、ですよね。

草むしりは人に頼み続けるのか、草の出にくい地面に変えるのか

草むしりを人に頼む場合、頼み先によって料金の数え方が違います。造園の会社やシルバー人材センター、便利屋、植木屋などの料金表と解説14件を見ると、こう分かれていました。

頼み先料金の数え方書かれていたこと
造園や庭の手入れの会社1㎡いくら手で抜くか機械で刈るかで単価が変わる
シルバー人材センター1人1時間いくら2〜3時間から受け付ける。ごみ出しや処分の料金は別になることもある
便利屋1人1時間いくら出張費が別にかかることがある
植木屋さん(日当で頼む場合)職人1人1日いくら草むしりも、ほかの作業とまとめて頼むときに向くとする解説がある
除草剤をまく1㎡いくら、または広さや敷地ごとの一式1シーズンに何回かまくことがある

単位がそろっていないので、この表のままでは高い安いを比べられません。比べるなら、どの頼み先にも同じ広さを同じ回数で頼んだときの額を見積もってもらうとよいと思います。

草むしりの頼み先ごとの料金の数え方を4枚の札で並べた図。造園や庭の手入れの会社は1㎡いくら、シルバー人材センターは1時間いくらで2〜3時間から、便利屋は1時間いくらに出張費、植木屋は職人1日いくら
草むしりの頼み先ごとに料金は1㎡いくらや1時間いくらや職人1日いくらと数え方が違う

頼み続けるときの重さ

ただ毎年頼み続けるとなると、金額のほかに、毎年だれが段取りをしてだれが立ち会うのかも負担になると思います。離れて住む子どもが段取りを受け持つなら、なおさらです。

いっぽう地面ごと変えた場合も、さきほどの表のとおり点検や張り替えは残ります。

帽子と作業着の人が塀ぎわの草を草刈機で刈る後ろ姿の絵
塀ぎわの草を草刈機で刈る作業の人の後ろ姿の絵

続けたい場所は残してもいい

厚生労働省の身体活動のガイドの表では、庭の草むしりは床磨きや風呂掃除と同じ区分に並んでいて、暮らしの中で体を使う活動のひとつに数えられています。

それに、草むしりを全部やめなければいけないわけでもないと思うんです。まだ自分で続けたい場所、たとえば手の届く野菜や花のまわりはそのままにして、草むしりがつらい場所だけ地面を変えるやり方でもいいと思います。

私自身も、草の出る場所には防草シートを張ろうかといった話を、そろそろ父と具体的にしなければと感じ始めています。

自治体の補助や手助けの仕組みは、補助金の記事でまとめています。

毎年頼むのと一度変えるのとでは、お金のかかり方がどう違うのか

片付けと費用の記事で調べた幅でいうと、草を手で根から抜いてもらうのが1㎡あたり500〜800円ほど、防草シートと砂利を敷いてもらうのが1㎡あたり3,000〜5,000円ほどでした(造園や外構の会社など6件を確認)。

砂利の通路と鉢植えの庭で椅子に座ってひと休みする人の後ろ姿の絵
手入れの減った庭で椅子に座ってひと休みする人の絵

頼むほうは1回ごとの額が小さい代わりに、年に何回かそれを毎年くり返します。変えるほうは一度にかかる額が大きく、そのあとも点検が残って、シートなら数年から10年以上で張り替えの時期が来ます。

何年で元が取れるかという計算は、ここではしません。どれだけもつかは場所や使うシートで変わりますし、比べたいのは損得より、どちらの手入れなら続けられるかだと私は考えています。

片付けの記事のほうに、木や草を片付ける費用の目安を載せています。

自分の庭の草が出る場所には、どの方法が合うのか

その場所は日陰なのか、木の下で落ち葉が積もるのか、水がたまりやすいのか、スギナのような根の強い草が出るのか。こうした条件は庭を見てもらわないと分からず、合う方法も金額もそこで初めて見えてきます。

ブロック塀ぎわと飛び石のすき間に草が生えた庭の隅と草取りの道具の絵
塀ぎわと飛び石のすき間に草が出る庭の隅の絵

頼み先も、したいことで分かれる

しかも頼み先も、何をしたいかで分かれます。草むしりや草刈りを続けて頼むなら草刈りの業者さんやシルバー人材センター、草の生えにくい地面に作り替えるなら外構の会社という具合です。

頼み先ごとの受け持ちの違いは、業者選びのページの表で見比べられます。

外構の会社への見積もりの頼み方

草の生える場所を何で覆うか、外構の会社に見積もりを頼むときは、タウンライフリフォームの外構特集が窓口になります。頼みごとを外構の会社へ取り次ぐのがこのサービスの仕事で、雑草の相談先もサービスが候補を挙げてくれますし、見積もりと提案の費用は無料です。

どこの地面を変えるか決めきれていなくても、工事の場所を聞かれたときには「庭」という答えが用意されています。

画面ではまず戸建てかどうかを聞かれ、築年数、工事の場所と続いて、どれも並んだ答えを押して進みます。年数の選択肢には「築20年以上」が入っています。要望を文章で伝える欄は最後まで出てきません。

予算の問いは「ちなみに、今のところご予算は」という言い回しで、いま思っている大まかな額を選べば次に移れます。

「現在、こちらの住所にお住まいですか」は建物の住所を入れた直後に聞かれますが、「いいえ」と答えても申し込みは止まらないので、草が気になるのが離れた実家の庭でも大丈夫です。

ご自分の名前を入れるのは、会社の候補を見たあとです。

草の出る場所の地面をどう変えるかは、タウンライフリフォームの外構特集を通して、何社かの外構の会社にまとめて相談できます。見積もりと提案は、どちらも無料で受け取れます。

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申し込む前に、よく出る心配

お金は?
公式の案内では、利用は無料で、契約のあとに利用料が上乗せされることもありません。
断れる?
公式の案内では、希望に合う会社が見つからなければ契約は要りません。断りにくいときは、代わりに会社へ伝えてもらうこともできます。
連絡は?
公式の案内では、申し込みのあと、1週間以内をめどに、メールや電話などで連絡が来ます。
庭の見積もりと提案を、何社かに無料で頼む

会社は複数選んだ状態で進めてください。草の手間をどこまで減らすかは、届いた何社かの提案を比べてから決めても遅くありません。

じかに頼むほうが早い方

反対に、草むしりや草刈りだけを頼みたい方は、草刈りの業者さんやシルバー人材センターにじかに頼むほうが早く進みます。頼み先が決まっている方と、切りたい木が1、2本だけの方も、その会社や近所の植木屋さんに声をかけるほうが話が早いはずです。

もうひとつ、住む場所によっては紹介先が無いという点も、知っておいてください。

結論

庭の雑草対策は、草をゼロにする方法を探すことではなく、毎年の草むしりを場所ごとに何の手入れに置き換えるかを選ぶことだと私は考えています。

まずは、毎年いちばん草に手を焼いている場所はどこなのかを思い浮かべてみてください。

よくある質問

Q1.介護保険で草むしりは頼めるか

A.まず親の担当のケアマネジャーか、地域包括支援センターに聞くという手もあります。函館市の訪問介護の案内では、草むしりは日常生活の援助の範囲を超えるものとして、介護保険の制度の対象にならない例に挙がっています。羽村市の案内では、地域包括支援センターは、どんな生活支援をしてくれるサービスや団体があるかといった相談も受ける窓口とされています。

出典:函館市「介護保険制度 訪問介護サービス利用のご案内」

Q2.草むしりの服装は何がよいか

A.私だったら、長袖と長ズボンに、足を覆う靴と帽子、手袋で庭に出ると思います。厚生労働省の案内では、草むらややぶに入るときは肌の出る所を少なくし、外での作業のあとは入浴してマダニに刺されていないかを確かめるよう勧めています。マダニの動きが盛んなのは、春から秋にかけてとされています。

出典:厚生労働省「ダニ媒介感染症」

Q3.草を減らすと蚊も減るか

A.草の手入れを減らす場所を決めるときに、水がたまりやすい所も一緒に見ておくという手もあります。世田谷区の案内では、蚊は風や直射日光が当たらず湿気のある場所を好んでやぶや草むらによく潜むので、雑草や樹木は定期的に刈り取りや剪定をして、日当たりと風通しを確保するよう勧めています。あわせて、水たまりを週に一度なくすことや、たまった落ち葉を取り除くことも挙げています。

出典:世田谷区「蚊の生態と対策について」