庭じまいの業者の選び方。植木屋・造園・外構の違いと、最初にどこへ相談するか
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庭じまいの業者は、頼みたいことによって分かれます。木の手入れなら植木屋さん、庭の造りなら造園の会社、駐車場や塀や地面の仕上げなら外構(家の外まわりの工事)の会社です。
ただ庭じまいでは、木をなくすことと、なくしたあとの地面をどうするかを一緒に考えることになるので、どの種類の業者に頼めばいいのかを一つに絞りにくいんです。
この記事を読むと、最初にどこへ相談すればいいかの見当がつき、まとめて相談したときに申し込んでから何が起きるのかの流れもつかめます。お住まいのあたりで実際にどの会社に頼むかは、庭の中身と場所で頼める会社そのものが変わるので、相談してから選ぶことになります。
この記事で分かること
- 相談のときは現場はどなたが見るかと 決まったことを書面にしてもらえるかと ごみや土の処分と掃除が見積もりに入っているかを聞く
- 頼み先は木の手入れなら植木屋さん 庭の造りなら造園の会社 地面の仕上げや駐車場なら外構の会社と 頼みたいことで分かれる
- 庭じまいは片付けと地面の仕上げと残す木の手入れにまたがり 日を分けるとそのつど出張の費用がかかることがある
- 種類ごとに会社を探して回るより 庭全体をまとめて相談して何社かの案を比べる
庭じまいは、どんな業者に頼めるのか
それぞれの業者や、業者を紹介するサイトが出している解説と、シルバー人材センターの案内を見比べると、受け持ちはこう分かれていました。
| 頼み先 | 主に受け持つこと | 庭じまいで頼む場面 |
|---|---|---|
| 植木屋さん・庭師 | 木の剪定(伸びた枝を切って形を整えること)など、木の手入れが中心 | 伸びた木の手入れを頼みたいとき |
| 造園の会社 | 庭の計画と造り、植栽(木や草花を植えること)や庭石、そのあとの手入れまで | 庭の造りそのものを変えたいとき |
| 外構の会社 | 駐車場・塀・フェンス・門まわりなど、コンクリートや金属を使った工事と地面の仕上げ | 片付けたあとの地面を仕上げたいときや、駐車場を作りたいとき |
| 解体の業者 | 建物を壊すのと一緒に、庭の木や石、塀なども撤去して処分する | 建物を壊すのと一緒に庭も片付けるとき |
| 草刈りの業者 | 草刈り・草むしり・除草、定期の草刈り | 草を刈る作業を頼みたいとき |
| シルバー人材センター | 植木の剪定や草刈り。引き受ける木の高さは、センターによって3〜4mほどまで | 低い木の手入れや草刈りを頼みたいとき |
表は業者の名前から選ぶより、右の「頼む場面」の列から見ていくほうが分かりやすいと思います。
しかも受け持ちは、きっちり分かれているわけではないんです。剪定のような手入れは植木屋さんも造園の会社も引き受けていて、草刈りを引き受ける造園の会社もあります。
植木屋さんに頼んだときの料金や、年間で頼む場合の費用は、別の記事で調べています。
関連記事庭の年間管理費用と植木屋の相場。年間契約の前に、毎年手放したい作業を決める

この中で、名前が似ていて迷いやすいのが、造園の会社と外構の会社です。
造園業者と外構業者は、何が違うのか
造園の会社が得意なのは、木や草花や庭石、園路(庭の中の通り道)といった自然の素材を使った庭の造りです。外構の会社が得意なのは、駐車場や塀、フェンス、門まわりのように、コンクリートや金属を使った構造物と地面の仕上げです。
国土交通省の工事の区分を見ても、造園は植栽や庭石や園路などの工事として、外構とは別の種類に分けられています。
出典:国土交通省「業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方」
ただ、造園と外構の線引きははっきりしたものではないと、外構と造園を手がける会社の解説にも書かれていました。外構を主にしながら造園も引き受ける会社や、外構と造園の部門を両方持つ会社もあります。
知り合いの外構の業者から聞いた話では、その業者のところに来ていた相談は、新しい家の外構より、いまある庭を作り直したいというものがほとんどだったそうです。

つまり造園と外構の違いは、得意な素材と場所の違いです。ところが庭じまいで頼みたいことは、その両方にまたがりやすいんです。
庭じまいは、一つの業者で済むのか
庭じまいで頼みたいことを分けてみると、木や草を片付けること、片付けたあとの地面を仕上げること、残す木を手入れすることの3つくらいになります。
これを上の表に当てはめると、3つの頼み先がそれぞれ別の業者になることが多いんですよね。
そのうえ、作業を別々の日に頼むと費用もかさみやすくなります。外構の会社の案内では、日程を分けるとそのつど出張の費用がかかり、同じ日にまとめて頼めば基本の費用は一回分で足りる、と説明されています。

入口をひとつにして相談する
なので私は、植木屋・造園・外構と種類ごとに会社を探して回るより、庭全体を片付けたあとの形まで含めてまとめて相談するほうが早いと考えています。
まとめるのは相談する窓口のことで、頼む会社の数のことではありません。同じ庭について何社かに案を出してもらい、それを比べるつもりで相談すればいいと思います。
外構の会社が受けている作業
実際、外構の会社にも、伐採(木を根元から切り倒すこと)や抜根(根を掘り起こして抜くこと)、庭じまいまで引き受けると書いている会社があります。外構を主にする会社のページで、そう書いているところが6件見つかりました。
注意
根まで抜くのか、出た木や土の処分まで含むのかは会社ごとに違うので、見積もりのときに確かめておくところです。
片付けから地面の仕上げまでの費用の目安は、庭じまいの費用の記事にまとめています。
関連記事庭じまいの費用の目安と内訳。全部なくすか一部を残すかで、金額の組み立てが変わる
相談する会社は、何を見て選べばいいのか
見ても材料になりにくいもの
まず、見ても判断の材料になりにくいものがあります。

知り合いの業者から聞いた話では、その業者は営業の人に勧められて作ったホームページに、かなりの費用をかけていたそうです。その話から私は、ホームページが立派かどうかは、工事の腕を見る材料にはなりにくいと思っています。
建設業の許可も、それだけでは会社の良し悪しを見分けにくいところです。国土交通省の案内では、小さな工事だけを請け負う場合は、許可を受けなくてもよいとされています。
出典:国土交通省「建設業の許可とは」
そのかわり、聞けば分かることがあります。
ひとつめ:現場で手を動かすのは誰か
ひとつめは、工事の日に現場で手を動かす人がその会社の人なのかどうかです。外構の会社や住まいの情報サイトの解説によると、その会社の職人さんが工事をするのか、ほかの職人さんに頼むのかで、責任の持ち方やこちらの希望の伝わり方が変わってくるそうです。
どちらが良いとは一概に言えず、誰が現場を見るのかがはっきりしていればいい、という書き方をしている解説もありました。
提案を受け持つ人と現場で手を動かす職人さんが同じとは限らない、というのも知り合いの業者から聞いた話です。私が外構の工事を手伝った現場では、提案をした本人も工事の日に現場にいて、私は手を動かす側として呼ばれていました。
提案した人が現場に来るかどうかは、会社によってずいぶん違うと思います。なので相談のときには、「現場はどなたが見てくださいますか」と一度聞いてみてください。
ふたつめ:決まったことを書面にしてもらえるか
ふたつめは、決まったことを書面にしてもらえるかです。住まいるダイヤル(国が指定した住まいの相談窓口)は、打ち合わせで決まったことを、見積書や契約書などに書いて残すよう勧めています。
みっつめ:処分と掃除が見積もりに入っているか
みっつめは、工事で出たごみや土の処分と、最後の掃除が見積もりに入っているかです。外構の会社の案内では、処分の費用は見積もりの項目のひとつとして載ることが多いようです。工事の終わりに掃除をする流れを書いている会社もありました。
私が手伝った現場でも、出たごみは業者さんが自分で片付けていたように思います。
向こうから来た話への向き合い方
それから、業者のほうから持ちかけてきた話への向き合い方です。うちの実家のように頼れる相手がいないと、ポストに入っていたチラシを見てそのまま連絡してしまいそうで、そこが心配なんです。
消費者庁や国民生活センターは、住まいの修理などの勧誘を受けたときはその場で契約せず、なるべく複数の業者から見積もりを取るよう呼びかけています。
出典:消費者庁「悪質なリフォーム事業者にご注意ください!!」
東京都の消費生活の相談窓口は、訪ねてきた業者に庭木を切ってもらった相談に対して、作業が終わったあとでも解約できる場合があると答えています。困ったときは、消費者ホットライン188や住まいるダイヤルに相談できます。
届いた見積もりをどう読んで、どう比べるかは、一括見積もりの記事で扱っています。
関連記事外構の一括見積もりのデメリットと、届いた相見積もりの比べ方
候補の会社は、自分で探すしかないのか
候補を集めるやり方は2つあります。近くの植木屋さんや外構の会社を自分で探して一社ずつ電話するか、まとめて頼めるサービスを使うかです。

気になるのが木の1、2本だけなら、まとめて頼むより、近所の植木屋さんを一軒あたるほうが手間がかかりません。
ただ庭全体となると、自分で探す場合は頼みたいことごとに電話先を探して、何社かに同じ説明をくり返すことになると私は思います。
しかも、見積もりを比べる相手の会社も要るわけです。住まいるダイヤルは、1社だけの見積もりでは金額が適正か分からないので、複数の事業者から見積書を取って比べることが有効だとしています。
まとめて頼めるサービスには、たとえばタウンライフリフォームの外構特集があります。タウンライフ自体が工事をするのではなく、頼みたい人と外構の会社のあいだに入るサービスです。
声をかける会社の候補は、自分で探さずにサービスから紹介してもらう形で、何社かに見積もりと提案を無料で頼めます。
まとめて頼むと、申し込みから何が起きるのか
申し込みの最中のことは画面に出る質問の順に、申し込んだあとのことは公式の案内と規約の文にそって、起きることを並べます。

申し込みの画面で聞かれること
① 始めは戸建てかどうかと築年数、工事をしたい場所の3問です。用意された答えを押して選ぶ形で、場所の答えに「庭」が、築年数の答えに「築20年以上」が入っています。
② 次は予算の質問で、画面には「ちなみに、今のところご予算は」と出ます。思い浮かぶ範囲の額を選べば、次の質問に移ります。外構の会社の解説でも、予算の目安を伝えておくほうが、会社がその範囲に合った提案を出しやすいとされています。
③ 続いて郵便番号と住所を打ち込む場面があり、その次に「現在、こちらの住所にお住まいですか」が出てきます。答えは「はい」と「いいえ」なので、実家を離れて暮らす子どもからの申し込みもできるわけです。
④ ここまで答えると、サービスの側で選んだ外構の会社が出てきて、その中から見積もりを頼む会社を選びます。自分の名前は、会社を選び終えてから入力します。
申し込んだあとの流れ
⑤ 公式の規約では、申し込むと、選んだ会社に名前・住所・電話番号・メールアドレスと相談の中身が伝わるとされています。
⑥ 公式の案内では、そのあと1週間以内をめどに、会社からメールや電話などで連絡が来るとされています。
⑦ その先は、会社とのやりとりになります。外構の会社の案内を見ると、境界やトラックが入れるかといった現地の様子を確かめてから、提案と見積もりを出す流れを書いている会社がありました。
⑧ 申し込みをしてから提案や見積もりが手元に届くまで、どこにも料金を払う場面はありません。公式の案内では、契約したあとに利用料が上乗せされることもないとされています。
⑨ 公式の案内では、提案を断りにくいときは、タウンライフが代わりに会社へ伝えてくれることもあるとされています。

タウンライフリフォームの外構特集では、この流れで、何社かの外構の会社に庭の見積もりと提案を無料で頼めます。
反対に、お願いしたい会社がすでにある方は、そこへじかに相談するほうが早く済みます。申し込んでも、家のある地域に紹介先が無ければ、会社の名前は出てきません。
何社かの提案がそろったら、どう決めるのか
外構や庭の会社の解説にもあるとおり、同じ庭でも、提案の中身と金額は会社ごとに違ってきます。

そのとき決め手になるのは、会社の良し悪しを見抜くことより、残したい場所と片付けたあとの形の案が、自分の庭に合っているかどうかだと私は思います。
金額の比べ方や、見積もりのどこから読むかは、一括見積もりの記事で扱っています。
関連記事外構の一括見積もりのデメリットと、届いた相見積もりの比べ方
結論
業者選びは、腕のいい会社を外から見抜く話というより、相談する窓口を一つにまとめて、何社かの案を比べる話なんだと私は考えています。
全部を自分で調べ尽くすか、何もしないかの間に、まず庭全体をまとめて相談してみる、というやり方があるわけです。
よくある質問
Q1.業者の許可はどこで調べられるか
A.国土交通省は、建設業の許可を受けている会社の許可の状況を確かめる方法として、「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」を案内しています。ただ、小さな工事だけを請け負う会社は許可を受けなくてもよいとされているので、私だったら、検索で名前が出てこないことだけで候補から外さないと思います。
出典:国土交通省「建設業許可業者一覧 及び 建設業許可業者数」
Q2.見積もりが無料か先に確かめる方法は
A.住まいるダイヤルは、何社かに見積もりを頼むときは、相見積もりであることを先に伝え、見積もりや提案が無料の範囲かを確かめてから頼むよう勧めています。現地を見に来てもらう前に、そこまでが無料かを会社に一言聞いておくという手もあります。
Q3.相談の前に用意しておくものは
A.私だったら、庭全体と、残したい木や庭石、トラックが通る道が分かる写真を撮っておくと思います。造園や外構の会社の解説でも、こうした写真があると見積もりの精度が上がりやすいとされていますが、写真が無くても相談はできます。