庭の年間管理費用と植木屋の相場。年間契約の前に、毎年手放したい作業を決める

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1年の季節をめぐる庭の絵が輪になり、その中の高い木の剪定と草刈りの場所に光る印がついている。「毎年の費用は、何を手放すかで決まる」「毎年戻ってくる作業」の文字

植木屋さんの料金は、職人1人1日で1万5千円から3万円ほど、木1本ごとなら3〜5mの木で4,000円から16,000円ほどが目安です。公開されている年間の例では、庭木が5〜15本ほどの庭で年に3万円台から15万円ほどになっていました。

ただ、この幅を知っても、自分の庭に1年でいくらかかるかまでは見えてきません。どの作業を年に何回頼むかで合計が変わるうえに、木が育つほど1回あたりの料金も上がっていくからです。

なので年間契約にするかどうかの前に、毎年戻ってくる作業のうち、どれを人に任せたいのかを決めておくと話が早くなります。

毎年頼む作業のうち何を手放せば請求が軽くなるのか、その見当はこの先を読むとつけられます。お宅の庭の1年分の金額は、何の木が何本あって、どの作業を毎年頼むかを植木屋さんに見てもらって、はじめて合計が出るものです。

この記事で分かること

  1. 剪定は年1〜2回ほど 草刈りは年3回ほどが目安で 毎年同じ時期に戻ってくる
  2. 植木屋さんの料金は木1本ごとに高さで決まり 草は広さで決まる
  3. 年間契約の割引は調べた3件で5%から2割ほどで 何が入るかは契約ごとに違う
  4. 木を低く止めるか切るか 草の場所の形を変えると 毎年の作業そのものが減る

植木屋さんの料金は、何で決まるのか

頼み方ごとの目安を、草刈りの会社も含めた7件の料金表や解説から拾うと、次のようになります。

頼み方料金の目安
職人1人1日(日当)1万5千〜3万円ほど
木1本ごと(高さ3m未満)1,500〜8,000円ほど
木1本ごと(3〜5m)4,000〜16,000円ほど
木1本ごと(5〜7m)8,000〜30,000円ほど
草を機械で刈る1㎡あたり100〜500円ほど
草を手で抜く1㎡あたり500〜800円ほど

(表示には税込みと税抜きが混在。枝を運び出す代金は、この表の外で請求する会社もあります)

低い木と中くらいの木と脚立の立つ高い木が並ぶ庭の絵
低い木と中くらいの木と高い木が並ぶ庭の絵

木は1本ごとに高さで値段が決まり、草は広さで決まる、というのが基本の形です。同じ3mの木でも、松のように手間のかかる種類か、足もとが狭い場所かで料金には差が出ます。

しかも脚立が届かない木では、高所作業車を使う分として1日2万円から6万円ほどが上乗せされる場合もあるんです。

つまり植木屋さんの料金は、庭全体にまとめてつく値段というより、作業ひとつひとつにつく値段なんですよね。

1年にすると、いくらになるのか

1年の費用は、頼む作業の料金にその年の回数をかけたものです。剪定(伸びた枝を切って木の形を整えること)と草刈りについて、庭の手入れの会社などが出している解説を見ると、時期と回数の目安はおおむね次のとおりでした。

作業時期の目安回数の目安
常緑樹の剪定初夏(5〜7月ごろ)年1〜2回ほど
落葉樹の剪定葉が落ちた冬(12〜2月ごろ)年1〜2回ほど
草刈り6〜7月、9〜10月、11〜12月年3回ほど
12か月の輪に、常緑樹の剪定は初夏の5〜7月ごろ、落葉樹の剪定は冬の12〜2月ごろ、草刈りは6〜7月・9〜10月・11〜12月の年3回ほど、と手入れの時期を示した図
常緑樹は初夏 落葉樹は冬 草刈りは年3回ほどと手入れは毎年同じ時期に戻ってくる

仮の組み合わせで数えると

仮に、3〜5mの木2本を年1回と、30㎡の草刈りを年3回お願いするとします。この組み合わせだけで、1年に1万7千円から7万7千円ほどになる計算です。

そこへ枝の処分代や、高い木なら高所作業車の費用が上乗せされるわけです。

植木屋や造園の会社が出している年間の例を2件見ると、庭木が5〜15本ほどの庭で年に3万円台から15万円ほどでした。どこまでの作業を含めるかは会社によって違い、草刈りや消毒まで入れた例のほうが高くなっています。

離れて暮らす実家の庭なら

離れて暮らす実家の庭を頼む場合は、立ち会えるかどうかも気になりますよね。植木屋や造園の会社には、立ち会いなしで作業して前後の様子を写真で知らせてくれるところがありました。

ただ、作業の前と後だけは立ち会ってほしいという職人さんも多いので、最初に聞いておくと安心です。見積もりについても、先に要望を伝えておけば、担当の人が現地を見てから出してくれる会社があります。

年間契約にすると、そのつど頼むのと何が違うのか

年間契約というのは、剪定や消毒、肥料やり、草刈りといった作業を、年に何回と決めて組み合わせておく頼み方です。剪定は年1回で草刈りは年2回、というように庭に合わせて中身を組んでいきます。

同じ庭の春と夏と秋と冬を左から右へ並べた絵
同じ庭の春夏秋冬を横に並べた絵

料金は、まず庭を見てもらい、何をどこまで何回入れるかを決めてから出してもらう流れです。そのつど頼む場合より割り引くとしている会社があり、調べた3件では5%から2割ほどまでと、割引の幅は会社によって違いました。

まとめて段取りできる分だけ、来てもらうたびにかかる人件費や出張費が抑えられる、と説明している植木屋さんもあります。

注意

割引の率だけで比べないほうがいいと私は思います。年間の契約でも、高い木の剪定だけは別の見積もりになることがあって、何が入っているかは契約ごとに違うからです。

毎年の費用は、何に払っているのか

1年の費用の中心になるのは、高い木の剪定と草刈りのように、毎年かならず戻ってくる作業だと私は見ています。どちらも一度やれば終わりではなく、次の年にはまた同じ時期がめぐってきます。

脚立で高い木を切る人と刈った草を集める人の後ろ姿の絵
高い木を切る人と草を集める人がいる庭の絵

しかも木は年々育つので、剪定の料金も、表の高い木の段へ少しずつ移っていきます。私の実家を見ていると、家のほうは年々古びていくのに、庭だけがどんどん大きくなっていくんです。

父が一人で脚立に上がる

実家では、高いところの作業も父が一人で脚立に上がってやっています。もし落ちてけがをしても、助けに来る人がそばにいません。そう考えると、悪いほうへ想像がふくらんでしまうんです。

国民生活センターや消費者庁も、庭木の手入れ中に脚立やはしごから落ちる事故について、資料をまとめて注意を呼びかけています。

出典:国民生活センター「思わぬ大けがに!高齢者の脚立・はしごからの転落-医療機関ネットワークからみる危害の実態-」

出典:消費者庁「脚立・はしごからの転落に注意!」

シルバー人材センターに頼むなら

脚立の要る高さの木を、近くのシルバー人材センターに頼もうと考える方もいると思います。ただ所沢市や練馬区、西宮市などのセンターは、受けてもらえる木の高さを3〜4mほどまでとしていて、それより高い木は植木屋さんなどに頼むことになります。

植木屋さんと造園や外構の会社、シルバー人材センターの受け持ちの違いは、表にして別のページに載せています。

人に頼む側と、楽しみの側

いっぽうで、父が空いた場所で続けている野菜づくりは、人に頼む作業というより本人の楽しみの側に入るものです。

なので、全部を頼むか全部を自分でやるかの二択にしなくていいと思うんです。脚立の要る作業と、もう手入れをやめたい場所だけを頼んで、楽しんでいる手入れは自分で続けるという手もあります。

毎年の手入れを、人に頼む側(脚立の要る高い木の剪定と草刈り)と、自分で続ける側(花や野菜の世話)に分けた図
脚立の要る高い木の剪定と草刈りは人に頼む側で花や野菜の世話は自分で続ける側

毎年戻ってくる作業は、減らせるのか

減らせます。ただし何を手放すかによって、あとに残る手入れの形が変わってきます。

毎年戻ってくる作業減らし方毎年の作業はどう変わるか
高い木の剪定低く止める(芯止め)脚立の要らない高さで手入れが続く
高い木の剪定根元から切るその木の剪定はなくなる。やり直しはきかない
草刈り草の出る場所の形を変える草刈りの回数が減る。形によって掃除などが残る

芯止めで低くした木も、そこから横に新しい枝を出してくるので、低いまま保つための手入れは毎年の予定に残ります。それでも脚立に乗る作業が予定から外れるだけで、頼む作業の中身はかなり変わってきます。

草のほうは、防草シート(草が生えてこないように地面にかぶせるシート)や砂利、人工芝、コンクリートで、草の出る地面そのものを覆う方法があります。かかる費用と、そのあとに残る手入れは、それぞれの記事にまとめました。

毎年戻ってくる作業の減らし方の図。高い木は低く止めるか根元から切る、草の場所は形を変えると、それぞれ毎年の作業がどう変わるか
高い木は低く止めるか根元から切り草の場所は形を変えるとそれぞれ毎年の作業の残り方が変わる

一度の工事にかかる費用と、毎年の手入れにかかる費用は性質の違うお金です。片方は一回きりで、もう片方は木や草が残るかぎり続いていきます。

どちらにするかの決め手は、金額の大小より、その木や場所をこの先も手をかけて残したいかどうかだと思います。毎年の作業そのものを減らせれば、年間の費用もそれに合わせて小さくなっていくわけです。

自分の庭だと、どこを変えればいくらになるのか

どの木を残して、どこの地面の形を変えるか。その金額は、木の本数や高さ、草の広がり方を現地で見てもらわないと出せません。

縁側から庭の奥の高い木を指さす人の後ろ姿の絵
どの木を頼むか縁側から庭を見て考える人の絵

もうひとつ厄介なのが、作業によって相談する相手が変わることです。高い木を低くするなら植木屋さん、草の出る地面を覆うなら外構(家の外まわりの工事)の会社が相手になります。

毎年の作業を減らすために庭の形そのものを変えたいなら、タウンライフリフォームの外構特集で外構の会社にまとめて相談できます。会社はサービスの側で選んで紹介してくれるので、電話先を一社ずつ探す手間がかかりません。

相談の結果として届く見積もりや提案に、料金は発生しません。画面に順に出てくる問いには、並んだ選択肢から答えを押していく作りで、選べる答えには「庭」も「築20年以上」も入っています。

手放したい作業を文章で説明する欄は出てこないので、木を残すか草の場所を変えるかを迷っている段階でも先へ進めます。年にいくらまでなら払えそうか、という感覚があれば、「ちなみに、今のところご予算は」の問いにはそれで答えられます。氏名を入力するのは最後です。

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申し込む前に、よく出る心配

お金は?
公式の案内では、利用は無料で、契約のあとに利用料が上乗せされることもありません。
断れる?
公式の案内では、希望に合う会社が見つからなければ契約は要りません。断りにくいときは、代わりに会社へ伝えてもらうこともできます。
連絡は?
公式の案内では、申し込みのあと、1週間以内をめどに、メールや電話などで連絡が来ます。
実家の庭でも?
建物の場所を入れたあとに「現在、こちらの住所にお住まいですか」と聞かれ、「いいえ」も選べます。

押すと、まず「戸建てですか」と聞かれます。名前を入れるのは最後です。

無料で、庭の形を変える見積もりと提案を受け取る

会社は複数選んだ状態で進めてください。どこの形を変えれば毎年の作業が軽くなるかの案は会社ごとに違うので、何社か並ぶほうが手放す場所を選びやすくなります。

反対に、年間の手入れの頼み先を探しているだけの方は、植木屋さんや造園の会社に直接頼むほうが早いです。木を1、2本切れば済む方や、頼む会社がもう決まっている方も同じです。また、このサービスは、どこに住んでいても会社を紹介できるわけではありません。

植木屋さんに年間で頼むなら、先に聞いておくこと

年間で頼む植木屋さんの候補が決まったら、金額を見比べる前に次の3つを聞いておくと、あとで話が食い違いにくくなります。

まず確かめたいのは、切った枝を運んで処分する費用が、年間の金額に含まれているかどうかです。別になっている会社もあるので、含まれているならどのくらいの量までかも聞いておきます。

次は、何の作業が年に何回入っているかです。剪定と消毒と草刈りがそれぞれ何回で、庭のどの範囲までが対象なのか。「一式」とだけあるなら、中身を書き出してもらうと安心です。

最後は、高い木が別の料金になるかどうかです。年間の契約でも、はしごで届かない木だけ別の見積もりになることがあるので、どの高さまでが含まれるのかを数字で確かめておきます。

植木屋に年間で頼む前に聞いておく3つ。切った枝の処分の費用、作業の中身と回数、高い木の料金
年間で頼む前に聞いておくのは枝の処分の費用と作業の中身と回数と高い木の料金の3つ

結論

植木屋さんの年間費用は、庭を丸ごと預ける値段というより、毎年戻ってくる作業のうちどれを手放すかで決まる値段です。

脚立の要る作業なのか草の場所なのか、まずは手放したいものをひとつ決めるところから始めてみてください。

よくある質問

Q1.木が5本ある庭の剪定はいくらか

A.上の表にある1本ごとの料金で計算すると、3〜5mの木が5本なら、1回の剪定で2万円から8万円ほどになります。3m未満の木が5本なら、7,500円から4万円ほどです。枝を運び出す代金や、脚立で届かない木の高所作業車の費用は、これとは別にかかることがあります。

Q2.脚立での剪定の事故は多いか

A.消費者庁の資料では、脚立やはしごから落ちた事故の状況で、庭木の剪定が最も多かったとされています。私だったら、親が一人で脚立に上がって切っている木があれば、その木から先に人に頼む側へ移すと思います。

出典:消費者庁「脚立・はしごからの転落に注意!」

Q3.空き家の庭の見回りも頼めるか

A.千葉市の案内では、千葉市のシルバー人材センターが空き家の見回りを受けていて、建物のほかに雑草や庭木の様子も確かめるとされています。除草や植木の剪定は、見回りとは別に見積もりを出してもらって頼む形です。同じ案内では、受ける剪定は高さ3.5mの植木までで、木の伐採や根の掘り出しは行っていないとされています。

出典:千葉市「シルバー人材センターへのご入会とご利用」