庭じまいの費用の目安と内訳。全部なくすか一部を残すかで、金額の組み立てが変わる

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上から見た庭の絵。手前は草を刈って木を切った片付けの側、奥は土・砂利・人工芝・コンクリートで地面を仕上げる側で、奥の角に残した木と花壇が光る輪で囲まれている。「片付け+仕上げ、を場所ごとに足す」「どこを残すか」の文字

庭じまいの費用は、50㎡ほどの庭で3〜5mの木を4本なくす場合、地面を土のまま平らにするなら16万円から40万円ほど、全部コンクリートにするなら66万円から115万円ほどになる計算です。この金額は、木や草を片付ける費用と、片付けたあとの地面を仕上げる費用を足したものです。

ただ、この差を見ても分かるとおり、金額は仕上げ方ひとつで大きく動きます。しかも庭を全部なくすのか、一部を残すのかで、どの費用を足していくのかそのものが変わってくるんです。

この先では、届いた見積もりを「片付け」と「仕上げ」に分けて読めるように、順に見ていきます。お宅の庭の合計額は、何がどこにどれだけあって、どこを残すかを決めたところで、足していく費用と一緒に固まってきます。

この記事で分かること

  1. 費用は木や草を片付ける費用と 片付けたあとの地面を仕上げる費用の足し算で見る
  2. 50㎡で3〜5mの木4本なら 土のままで16万〜40万円ほど 全部コンクリートで66万〜115万円ほど
  3. 同じ広さでも木の本数と高さ 放っておいた年数 車が庭のそばまで入れるかで総額が変わる
  4. 抑えたいときは値引きより どこをなくしてどこを残すかの範囲を決める

庭じまいの費用は、何にいくらかかるのか

料金は、外構(家の外まわりの工事)や造園、植木屋、解体の会社などが公開している目安を29件集めて、作業ごとに並べました。

区分作業目安
片付け草を機械で刈る1㎡あたり100〜500円ほど
片付け木を切る(高さ3m未満/3〜5m/5〜7m)1本3,000〜10,000円/8,000〜25,000円/15,000〜35,000円
片付け根を掘り起こして抜く(幹の太さ30cmまで)1本1万〜2万円ほど
片付け枝や幹を運び出して処分する軽トラック1台分5,000〜16,000円ほど、2トントラック1台分15,000〜45,000円ほど
片付け庭石を処分する1kgあたり30〜60円ほど(掘り出しと運び出しは別)
片付けウッドデッキを壊して運び出す一般的な広さで3万〜10万円ほど
仕上げ土のまま平らにならす(整地)1㎡あたり1,000〜2,000円ほど
仕上げ防草シート(草よけのシート)を敷いて砂利をのせる1㎡あたり3,000〜5,000円ほど
仕上げ人工芝を敷く(業者に頼む)1㎡あたり1万円前後(6,000〜20,000円)
仕上げ土間コンクリート(地面にじかに打つコンクリート)1㎡あたり1万〜1万5千円前後

(ウッドデッキは、大きいものや土台まで壊す場合はもっとかかります)

小さな重機で庭の古い切り株を掘り出し作業の人が見守る絵
小さな重機で古い切り株を掘り出す絵

整地というのは、根や石を取り除きながら地面を平らに整える作業のことです。

庭じまいの費用を、片付け(草を刈る・木を切る・根を抜く・運び出し)と仕上げ(土のまま平らに・防草シートと砂利・人工芝・コンクリート)の2段に分け、それぞれの目安の金額を並べた図
庭じまいの費用は草や木を片付ける費用と地面を仕上げる費用の2段の足し算

私は、庭じまいの見積もりは「片付け」と「仕上げ」の2つに分けて見ると読みやすくなると考えています。片付けは「何をどれだけなくすか」で、仕上げは「そのあと地面をどうするか」で、それぞれ金額が決まるからです。

単価の条件や、作業ごとに気をつけたいことは、下の記事で一つずつ扱っています。

ただ、1本いくら、1㎡いくらという単価が分かっても、合計まではなかなか見えてこないんですよね。

同じ広さでも、総額が大きく違うのはなぜか

まず金額を大きく左右するのが、木の本数と高さです。木を切る料金は高さによって何段階かに分かれていて、根を抜く料金も幹が太くなるほど上がっていきます。

同じ広さで左は大きな木と石が多く右は低い木と芝だけの庭の絵
同じ広さでも木の大きさがちがう2つの庭の絵

次に、庭を放っておいた年数です。処分の料金は出た枝や草の量で決まるので、手入れが止まっていた期間が長い庭ほど、運び出す量がふくらみやすくなります。

それから、機械やトラックが庭のそばまで入れるかどうかも、金額に大きく関わります。トラックを横づけできる庭なら費用を抑えやすく、車が近くまで入れない庭では、人の手で運ぶ分の費用が上乗せされることがあります。

広さの面でも落とし穴があって、コンクリートのような仕上げは、工事する面積が狭いと1㎡あたりの値段がかえって上がります。機械を運び込む費用やミキサー車の基本の料金は、10㎡でも50㎡でも同じようにかかるからです。

つまり、同じ50㎡でも、低い木が数本あるだけの庭と、太い木が並んでいて前の道が細い庭とでは、まるで別の金額になるわけです。どの条件も、業者が庭に来て確かめないことには金額が出せないんです。

自分の庭の場合の金額を知りたくなったら、タウンライフリフォームの外構特集で外構の会社を何社か紹介してもらい、片付けたあとの庭の形の相談も含めて見積もりと提案を無料で頼めます。

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会社は複数選んだ状態で進めてください。どこを残してどこをなくすかの案は会社によって違うこともあるので、案がいくつか並ぶと自分の庭に合う組み合わせを選びやすくなります。

庭を全部なくすと、いくらになるのか

冒頭の例を、もう少しくわしく分けてみます。50㎡ほどの庭に3〜5mの木が4本あって、庭全体の草を刈り、4本とも根まで抜き、枝や幹を2トントラック2台で運び出す、という条件です。

中身土のまま平らにする全部コンクリートにする
片付け(草・木・根・運び出し)約11万〜30万円約11万〜30万円
地面を平らに整える5万〜10万円5万〜10万円
コンクリートを打つ—50万〜75万円
合計16万〜40万円ほど66万〜115万円ほど

(上の表の目安から計算したものです。実際の見積もりではありません)

同じ50㎡の庭(3〜5mの木4本)を全部なくす2通りの計算。土のまま平らにすると16万〜40万円ほど、全部コンクリートにすると66万〜115万円ほど。目安からの計算で、実際の見積もりではない
同じ50㎡の庭を全部なくすと土のままなら16万〜40万円ほどでコンクリートなら66万〜115万円ほど

片付けの部分は、どちらも同じ額です。差になっているのは仕上げで、コンクリートを打つ費用だけで片付けの費用の2倍を超えています。

土のままとコンクリート、その後

土のままの仕上げは安く済むかわりに、根が残っていれば草はまた伸びてきます。全部コンクリートにすれば、草取りや落ち葉の始末といった手入れはほとんどなくなるんですが、やり直しはききません。

コンクリートを打ったあとで土に戻したくなれば、はがして運び出すだけで1㎡あたり2,000円から10,000円ほどの出費になります。木を切ること、根を抜くことも、同じように元には戻せない作業です。

全部なくすほうが向いている家

とはいえ、全部なくすほうが向いている家もあります。空き家になった実家や、世話を続ける予定のない庭なら、庭を一度にまとめて手放してしまうやり方は、むしろ理にかなっていると思います。

悩ましいのは、庭のどこかに、まだ手をかけ続けたい場所がある家のほうです。

一部を残すと、総額はどう変わるのか

庭は、場所ごとに扱いを分けられます。たとえば次のような分け方です。

場所扱いかかる費用
もう手を離したい場所なくす(片付けて、コンクリートや土のままに)片付け+仕上げ
草だけ減らしたい場所形を変える(防草シートと砂利、人工芝など)草を取る費用+仕上げ
まだ手をかけている場所残す工事の費用はかからない。手入れの費用は続く
上から見た庭を3つに分けた例。もう手を離したい場所はなくす、草だけ減らしたい場所は防草シートと砂利や人工芝に形を変える、まだ手をかけている場所は残す。総額は場所ごとの組み合わせの合計
庭をなくす場所と形を変える場所と残す場所に分けると総額はその組み合わせの合計になる

これは外構の仕事をしている知り合いから聞いた話ですが、その知り合いのところに来ていた相談は、庭の全面的なリフォームより、ある一角だけに手を入れたいというもののほうが多かったそうです。全部か何もしないかの二択で考えている人ばかりではなかった、ということなんですよね。

ただ、残す場所を作ったからといって、総額が面積の分だけきれいに下がるとは限りません。残す木や花壇のまわりは、傷めないように気をつけて進める分だけ手間がかかるので、面積ほどには安くならないこともあると私は見ています。

しかも、残した場所の手入れは毎年続きます。手入れを人に頼む場合、木が5〜15本ほどの庭で1年に3万円台から15万円ほど、という例を植木屋や造園の会社が公開しています。

それでも、場所ごとに扱いを選べるということは、どこにお金を使うかを自分で決められるということです。

金額を抑えたいとき、どこを見ればいいのか

ひとつめ:どこまで工事するか

私がまず見てほしいと思うのは、工事する範囲です。値引きの交渉より、どこをなくしてどこを残すかを決めるほうが、総額を動かす力は大きいと私は考えています。

杭とひもで3つに分けた庭の残す木に無地のリボンが結ばれた絵
庭をひもで分けて残す場所に印をつけた絵

全部コンクリートにする予定だった場所のうち、奥の一角だけを防草シートと砂利にする。まだ手をかけている花の場所は工事から外す。こうした選び方で、仕上げの金額はかなり動きます。

ふたつめ:お住まいの地域の制度

次に、お住まいの自治体の制度です。「庭じまい」という名前の補助金は、私が調べた範囲では見当たりませんでした。

ただ、世田谷区は道路に面したブロック塀を撤去する費用の一部を、練馬区は倒れるおそれのあるブロック塀を撤去する費用を、仙台市は道路に面して生垣を新しく作る費用の一部を助成しています。国土交通省のページでも、ブロック塀の支援制度は自治体ごとの一覧で確かめる形になっています。制度があるかどうかも、その条件も、地域によって違います。

出典:国土交通省「ブロック塀等の安全対策について」

出典:仙台市「生垣づくり助成事業」

注意

世田谷区と練馬区では、助成の決定より前に工事を始めると対象から外れます。

使えそうな制度があるなら、見積もりの段階で役所に聞いておくと安心です。

出典:世田谷区「ブロック塀等の撤去工事費用に対する助成制度について」

出典:練馬区「ブロック塀等撤去費用助成について」

みっつめ:自分で受け持つところ

それから、自分でできるところを自分で受け持つことです。ただし木については、外構の会社の解説でも、自分で切るのは高さ3m未満の木までを目安にするよう書かれています。

最後に:元が取れるかで決めない

最後に、毎年の手入れの費用と比べて「元が取れるか」で決めないことです。何年で回収できるかを数えるより、その場所をこの先も手をかけて残したいかどうかで決めたほうが、あとで納得しやすいと私は思うんです。

自分の庭の合計は、どこで出るのか

総額を大きく左右するのは、木の本数と幹の太さ、車が庭のどこまで入れるか、そしてどこを残すかです。これらが分かって、ようやく足していく費用の中身がそろいます。

紙をはさんだ板を持って庭の木を見上げる人の後ろ姿の絵
庭を歩きながら木や石を見て回る人の後ろ姿の絵

うちの実家にもウッドデッキがあるんですが、材料の木そのものが傷んできていて、もし庭に手を入れるならこの撤去も足し算に入ってきます。こうした設備の撤去も、現地を見てもらってはじめて金額が出ます。

相談先がまとまりにくい

相談先がひとつにまとまりにくいのも、庭じまいの面倒なところです。木を切るなら植木屋さん、ウッドデッキや石なら解体の業者さん、地面の仕上げなら外構の会社と、電話先がばらばらになりがちなんですよね。

庭じまいの業者の選び方と、最初の相談先の考え方は、下のページで詳しく扱っています。

外構の会社をまとめて探す流れ

地面の仕上げを受け持つ外構の会社なら、タウンライフリフォームの外構特集で何社かをまとめて探せます。相手の会社を自分で探して選ぶ手間は、かかりません。片付けたあとの形まで含めた相談ができて、見積もりと提案は無料で届きます。

申し込みの画面では、問いが順に出てきて、並んだ選択肢から答えを選んでいきます。選択肢には、工事の場所として「庭」が、建物の古さとして「築20年以上」が入っています。文章で希望を書き込む場面はないので、残す場所が決まっていない段階でも止まらずに答えられます。

安くしたいからこそ予算を聞かれると身構えますが、画面の言い方は「ちなみに、今のところご予算は」なので、思い描いている額を押せば次へ進めます。はい・いいえで答える「現在、こちらの住所にお住まいですか」の問いが住所の次にあり、安くしたい庭が実家のものでも、離れて住む子どもの側から申し込めます。氏名の入力は、全部の問いのあとに出てくる最後の欄です。

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申し込む前に、よく出る心配

お金は?
公式の案内では、利用は無料で、契約のあとに利用料が上乗せされることもありません。
断れる?
公式の案内では、希望に合う会社が見つからなければ契約は要りません。断りにくいときは、代わりに会社へ伝えてもらうこともできます。
連絡は?
公式の案内では、申し込みのあと、1週間以内をめどに、メールや電話などで連絡が来ます。

押すと、まず「戸建てですか」と聞かれます。名前を入れるのは最後です。

無料で、自分の庭の見積もりと提案を受け取る

会社は複数選んだ状態で進めてください。何社かの見積もりと提案が届けば、同じ庭でも案と金額がどう違うのかを見比べられます。

このサービスがかえって遠回りになるのは、相談先の会社をもう決めている方です。木を1、2本切れば終わる程度なら、植木屋さんへ直接連絡したほうが話が早く済みますし、地域によっては紹介できる会社が出てこない場合もあります。

届いた見積もりは、どこから読めばいいのか

届いた見積もりは、いちばん下の合計から読み始めるより、次の3つを先に確かめるほうが比べやすくなります。

1つめは、金額が場所ごと、工事ごとに分かれているかです。外構の会社の解説でも、「一式」でまとめられすぎた見積もりは中身が分かりにくいとされています。ここが分かれていれば、どこをなくしてどこを残す案なのかも読み取れます。

2つめは、工事が何回に分かれる予定かです。片付けと仕上げの日が別になると、人と機械が来るたびに費用がかかるので、同じときにまとめられないかを聞いてみる価値があります。

3つめは、実際に工事をするのは誰かです。同じ知り合いから聞いた話では、打ち合わせや提案をする人と、現場で工事をする職人さんが別の人ということもあるそうなので、「工事はどなたがされますか」と一度聞いてみてください。

届いた見積もりで合計より先に確かめる3つ。場所ごと・工事ごとに金額が分かれているか、工事は何回に分かれる予定か、実際に工事をするのは誰か
届いた見積もりは合計より先に場所ごとの金額と工事の回数と工事をする人を確かめる

結論

庭じまいの費用は、庭を全部なくす工事に決まった値段があるわけではなく、場所ごとに、なくす・形を変える・残すを選んだ組み合わせの合計です。

まずは、残したい場所がどこなのかを、ご家族で話してみてください。

よくある質問

Q1.同じ庭を砂利にするといくらか

A.冒頭と同じ50㎡の庭で、片付けて地面を平らに整えるまでの16万円から40万円ほどに、防草シートと砂利の1㎡あたり3,000円から5,000円ほどを50㎡ぶん足すと、31万円から65万円ほどになる計算です。下地の状態が悪いと、整地や締め固めの費用が足されることもあります。

Q2.木が1本だけならいくらか

A.高さ3〜5mの木を1本切って根まで抜き、軽トラック1台分を運び出してもらうなら、2万3千円から6万1千円ほどになる計算です。根は抜かずに切って運び出すだけなら、1万3千円から4万1千円ほどです。

Q3.大きな木を切る前に確かめることは

A.世田谷区の案内では、区が「保存樹木」に指定した木には区が標識板を付け、3年に一度を原則とした枝の除去などの手入れを、区の予算の範囲で支援しています。枯れるなどしてやむを得ず切るときは指定を解除する手続きが要り、事前に区へ連絡するよう書かれています。私だったら、親の家の大きな木に標識板が付いていたら、見積もりを頼む前に役所に聞くと思います。

出典:世田谷区「保存樹木」