実家の庭がジャングルになっていたら。帰省した日に見る場所と、親との話し方

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草と木が伸びた家の庭を、門の外から眺める人の後ろ姿の絵。門を入ってすぐの通り道に光る輪があり、「まず、ここから」と矢印で指している。「実家の庭がジャングル」「全部を片付ける前に、どこを見るか」の文字

実家の庭がジャングルのようになっていたら、全部を片付ける方法を探す前に、まずは庭のどこが手に負えなくなっているのかを見るところから始めてみてください。

私の実家の庭も、作ったばかりの頃はきちんと整っていました。それが20年近くたつうちに木が大きくなり、庭のほうがこちらへ攻めてきているように感じたことがあります。伸びきった葉や枝を前にして、「もう手に負えないよね、これは」と思ったのを覚えています。

驚くのもどうにかしなければと焦るのも、自然なことだと思うんです。ただ、その庭の中には親がいまも手をかけている場所が残っています。

なので、子どもだけで「全部きれいにしよう」と決めてしまうわけにもいかないんですよね。

帰省した日に庭のどこを見ればいいのか、親とは何から話せばいいのかは、読み終えたときに分かるように書きました。ご実家の庭にどこまで手を入れて、それにいくらかかるのかは、親の考えと、現地で庭を見てもらった結果で決めていくことになります。

この記事で分かること

  1. 親と話すときは庭全体ではなく帰省した日に見た場所を指して 先にまだやりたい場所を聞く
  2. 帰省した日は通り道と家のきわと道路やお隣との境 脚立が要る高い木 親が手をかけている場所を分けて見る
  3. 防犯の案内が挙げているのは窓や出入口の見通しと足場になる物を置かないことで 庭をまるごとなくす話ではない
  4. 片付けを頼むと刈る 切る 運び出して処分するの作業ごとに費用がかかり 長く手が止まった場所ほど処分の額がふくらみやすい

実家の庭は、なぜジャングルになってしまうのか

庭の草や木は、一年じゅう同じ速さで伸びているわけではないんです。造園の会社などの解説では、春から夏にかけてが植物にとっていちばん伸びやすい季節だとされています。

うちの実家の庭も冬から春、そして梅雨のころになると、葉と枝が一度に伸びて手がつけられなくなります。秋になれば今度は大量の落ち葉が出て、それを20年以上くり返してきました。

しかも雑草は一度大きくなると根が残りやすく、刈ってもまた早く伸びてくるそうです。そのままにしておくと根を強く張って、抜きにくくなっていくわけです。

加えて、雑草は庭で育てる花や野菜より勢いが強く、そのままにすると草花の育ちをじゃましてしまうと、住まいの会社などの解説にも書かれていました。

実家の庭でも、手のかかる花から先に姿を消して、いまは勢いの強い草と木が残っています。

でもそれは、親が手を抜いたからではないと私は思っています。一度に伸びる量が多すぎて、一か所ずつ手入れしていっても、とても追いつかなくなる、ということなんです。

庭が伸びていく1年を季節の輪で示した図。春から夏は草も木もいちばん伸びやすく、秋は落ち葉が出て、刈っても根が残ると草はまた伸びる。雑草は育てている花や野菜より勢いが強い
春から夏は草も木もいちばん伸びやすく刈っても根が残ると草はまた伸びる

帰省した日に、庭のどこを見ればいいのか

庭全体を一度に眺めるのではなく、見る場所をいくつかに分けて、ひとつずつ確かめていきます。

見る場所見ておくこと
玄関までの通り道、車のまわり枝や草がかかって、通りにくくなっていないか
家のきわ(窓・雨どい・外壁のそば)雨どいに落ち葉がたまっていないか。枝が屋根や外壁に当たっていないか
道路やお隣との境枝や落ち葉が、外へはみ出していないか
脚立が要る高い木何本あるか(3mを超えると、脚立やはしごが要る高さ)
親がまだ手をかけている場所どこにあるか。残す場所として、先に知っておく

上の4つは、手を離す候補を探すための行です。いちばん大事なのは最後の行で、残す場所が分かっていると、ほかの場所の話を切り出しやすくなります。

伸びた木が玄関までの通り道にかかる家を見る人の後ろ姿の絵
帰省した日に玄関までの通り道を見る人の後ろ姿の絵

家のきわとお隣との境

家のきわを見ておくのは、植木屋や屋根の会社の解説で、落ち葉が雨どいに詰まると水があふれて外壁を傷めることや、伸びた枝が屋根や外壁をこすって傷をつけることが挙げられているからです。

お隣や道路へのはみ出しについては、お隣へ落ち葉が落ちたときのことを書いた記事で扱っています。

見ないようにしている場所

こうして見ていくと、ご実家の庭にも、見ないようにしている場所がありませんか。そこは親があきらめた場所ではなく、手が追いつかなくなって、見ないことで持ちこたえている場所なんだと思います。

うちの実家でも、手入れが届いているのは庭の真ん中の野菜を育てている場所で、外まわりの木は伸びたままになっています。玄関の横の木も、伸びたところを切るだけになっています。

見た場所を写真に残す

見た場所は、スマートフォンで写真に撮っておくといいと思います。離れて暮らしていても家族と同じものを見ながら話せますし、あとで業者さんに相談するときにも、いまの様子を伝えやすくなります。

上から見た家と庭の絵に、帰省した日に見る5つの場所(玄関までの通り道と車のまわり、家のきわ、道路やお隣との境、脚立が要る高い木、親がまだ手をかけている残す場所)を色の印で示した図
帰省した日は通り道と家のきわとお隣との境と高い木と親が手をかけている場所を見る

それに、家のまわりに見ないようにしている場所があると、もうひとつ気になってくるのが防犯のことです。

荒れた庭は、防犯の面でも気にしたほうがいいのか

警察庁が公開している令和7年の統計では、一戸建ての住宅で起きた侵入窃盗(家などの建物に入りこんで物を盗む犯罪)の侵入口は、窓が57.9%でいちばん多く、次が表の出入口でした。

出典:警察庁「住まいる防犯110番 侵入窃盗の侵入口」

そのうえで警察庁や警視庁、千葉県警、神奈川県警が住まいの防犯として案内していることのうち、庭に関わるものを拾ってみます。

まず挙がっているのが、見通しです。植木の枝を切ったり低くしたりして、家の中から外が、外から敷地の中が見えるようにすることが勧められています。千葉県警は、道路から窓や勝手口が見えるように、という書き方をしていました。

木を低く整えて窓と玄関が道から見える家の絵
窓と玄関が道から見えるよう木を低く整えた家の絵

もうひとつは、足場になる物を置かないことです。脚立やバケツ、物置のように、侵入の足場にされそうな物が例に挙がっています。

ほかに、人の動きで点くセンサー付きのライトや、歩くと音が出る砂利を敷くことも挙げられていました。

出典:千葉県警察「「空き巣」の防犯対策」

出典:神奈川県警察「防犯のポイント」

住まいの防犯の案内が挙げている庭まわりの4つ(窓や出入口が見えるように枝を切る、足場になる物を置かない、センサー付きのライト、歩くと音の出る砂利)を絵で並べた図
防犯の案内が挙げる庭まわりの対策は見通しと足場になる物とライトと音の出る砂利

こうして並べると、資料が挙げているのは窓や出入口のまわりの見通しや、家の周りに置く物といった、場所ごとの対策なんですよね。庭をまるごとなくすような話は、どの案内にも出てきませんでした。

親には、何から話せばいいのか

私は以前、父に「もう一回全部木を切って、庭いじりから解放されたら」と言ったことがあります。父は「全部切るのも手かもしれないな」と答えました。

ただ、大きくなった木を切るのも、切ったあとの処分も大変なので、父は何から手をつければいいのか分からずにいるように、私には見えたんです。そこに取りかかるだけの力が、なかなか出てこないようにも見えました。

結局、お金のことも方法も分からず、どうするのがいいのかも見えないまま、庭はいまもそのままです。

全部を切るか、今のままかの二つで考えると、どちらを選ぶにしても決めることが大きすぎて、話が先へ進みにくいんですよね。

場所を指すところから話す

なので、話すときは庭全体の話ではなく、庭の中の場所を指して話すところから始めるのがいいと思います。「この奥の木のあたりは、どうしようか」というふうに、帰省した日に見た場所から話を始めるわけです。

そして、手を離す場所の話より先に、「ここはまだやりたい」という場所を聞いておく。そのほうが話は止まりにくく、手を離す場所はその残りとして見えてきます。

それに、話は一度で決めなくてかまいません。何回かに分けて、少しずつ話を重ねていけばいいんです。

次に話すときの手がかり

私自身、仕事や子育てで、前ほど頻繁には実家に顔を出せていないんです。だからこそ、帰ったときに庭の写真を残しておくことが、次に話すときの手がかりになると思っています。

親と話す順番を4つの段階で示した図。見た場所を指し、先にまだやりたい場所を聞き、手が追いつかない場所はその残りとして見えてくる。一度で決めず何回かに分けて話す
親とは見た場所を指して先にまだやりたい場所を聞き一度で決めずに何回かに分けて話す

どこまで手を入れるかを最後に決めるのは、そこで暮らしている親のほうで、子どもは見て聞いて調べたことを親に伝える役なのだと、私は考えています。

とはいえ、手を離してもいい場所が見えてくると、次に気になるのは、そこを片付けてもらう費用ですよね。

手を離す場所を片付けてもらうと、いくらかかるのか

片付けを人に頼むと、お金は「刈る」「切る」「運び出して処分する」という作業ごとに分かれてかかってきます。

草刈機で伸びた草を刈る作業着の2人の後ろ姿の絵
伸びた草を草刈機で刈る作業の人たちの後ろ姿の絵

別の記事で草刈りの会社や植木屋さんなど19件の料金を調べたところ、機械で草を刈るのが1㎡あたり100〜500円ほど、高さ3〜5mの木を切るのが1本8,000〜25,000円でした。それとは別に、出た枝や幹を運び出して処分してもらう代金が、軽トラック1台ごとに5,000〜16,000円ほどかかります。

このうち処分の額は、出た枝や草の量で変わります。長く手が止まっていた場所ほど、ここがふくらみやすいわけです。

刈る・切る・運ぶそれぞれの目安と、出る枝や草の量の見当のつけ方は、片付けの記事で詳しく見ています。脚立の要る木を、低くして残すか切ってしまうかの決め方は、木を小さくする記事で書いています。

注意

草を刈って地面が見えても、土の中の根まではなくなっていないので、しばらくすると緑が戻ってきます。

なので、片付けたあとの地面をどうするかも同じ相談の中で考えておくといいと思います。片付けと仕上げを同じときに頼めば、人と機械の出入りが一度で済みます。

片付けたあとの地面の形には、防草シート(地面にかぶせて草が生えるのを抑えるシート)や砂利、人工芝、コンクリートといった選び方があります。人工芝にした場合とコンクリートにした場合の金額は、下の2本で調べています。

自分の実家の庭は、どこから手を離せばいいのか

何がどこにどれだけ植わっていて、トラックや機械が庭のそばまで入れるのか。その答えが出るのは庭を現地で見てもらったときで、金額もそこで初めて決まります。

家の近くの小さな畑は整い奥は草とつるが伸びた庭の絵
手前の畑は手入れされ奥は草が伸びた庭の絵

しかも、どこに電話するかも迷うところなんです。草刈りの業者さん、植木屋さん、地面を仕上げる外構(家の外まわりの工事)の会社と、作業によって相手が変わるからです。

草刈りの業者さんと植木屋さん、外構の会社にそれぞれ何を頼めるのかは、一覧にしたページがあります。

片付けたあとの地面の相談先

このうち、ジャングルを片付けたあとの地面をどう仕上げるかについては、タウンライフリフォームの外構特集で何社かに声をかけられます。どの会社に頼むかはサービスが選んで並べてくれるので、こちらで会社を探す手間がかかりません。声をかけた会社から提案と見積もりが届いても、支払いは発生しません。

離れて暮らしている子どもの立場でも、実家の庭のことで申し込めます。実家の住所を入れたあとに「現在、こちらの住所にお住まいですか」と聞かれて、「いいえ」も選べるからです。

ほかの質問は、画面に並んだ答えから選んで押していく形です。答えの中には「庭」も「築20年以上」も用意されていて、こうしたいという希望を文章にする場面はありません。

途中で「ちなみに、今のところご予算は」と予算を聞かれますが、決まった額ではなく、いま思い浮かぶ見当を選べば次へ進めます。氏名を打ちこむ場面は、質問を一通り終えてからやってきます。

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申し込む前に、よく出る心配

お金は?
公式の案内では、利用は無料で、契約のあとに利用料が上乗せされることもありません。
断れる?
公式の案内では、希望に合う会社が見つからなければ契約は要りません。断りにくいときは、代わりに会社へ伝えてもらうこともできます。
連絡は?
公式の案内では、申し込みのあと、1週間以内をめどに、メールや電話などで連絡が来ます。

押すと、まず「戸建てですか」と聞かれます。名前を入れるのは最後です。

無料で、実家の庭の見積もりと提案を受け取る

会社は複数選んだ状態で進めてください。何社分かの案が手元にあれば、次に帰省したとき、親と並べて見比べられます。

直接頼むほうが早い場合

もっとも、頼みたい会社がもう決まっている方は、その会社へ直接相談するほうが話が早く進みます。木を1、2本だけ切りたいなら近所の植木屋さんへ、草刈りだけを頼みたいなら草刈りの業者さんへ直接お願いするほうが、手間がかかりません。

実家の地域しだいでは、紹介先がまだ用意されておらず、会社の名前が並ばないこともあります。

結論

実家の庭がジャングルになっていても、全部を片付けるか、このまま見守るかの二択で考えなくて大丈夫です。親がまだ手をかけている場所はそのままにして、手が追いつかなくなった場所から手を離していけばいいんです。

まずは次の帰省のときに、庭のどこが見ないようにしている場所なのかを、親と一緒に眺めてみてください。

よくある質問

Q1.庭でハチの巣を見つけたら

A.私だったら、自分では巣に近づかず、まず親が住んでいる市区町村の案内を見ると思います。千葉市は、巣の撤去は原則として土地や家屋の所有者か管理者が行うもので、個人の住宅や敷地内の巣の撤去や助成はしていないと案内しています。一方で世田谷区のように、住んでいる家の敷地で地面から3メートル以内に露出した巣など、条件に合えば区が委託した事業者が無料で取り除くところもあります。区の対象にならない巣は、民間の専門の業者に直接頼む形です。

出典:千葉市「スズメバチにご注意ください」

出典:世田谷区「ハチの巣の除去について」

Q2.親が草刈機を使うときの注意は

A.国民生活センターは、刈払機(草刈機)での草刈り中の事故の情報に、作業していた本人のけがだけでなく、周りにいた人にけがをさせてしまった例もあったと公表しています。作業する人は15m以内に人が近づいたら手を止め、周りの人は作業中の人に近づかないよう呼びかけています。親が刈っている間は家族も刈っている場所に寄らず、障害物の多い場所ではナイロンコードを使うよう伝えるという手もあります。

出典:国民生活センター「刈払機(草刈機)の作業中の事故に注意!」

Q3.庭を見に帰るのはいつがよいか

A.私だったら、草や木が一度に伸びる前の春の早いうちと、伸びきった夏の終わりの2回、庭を見に帰ると思います。造園の会社などの解説では春から夏が植物のいちばん伸びやすい季節とされているので、伸びる前と後の両方を見ておくと、庭のどこが1年で手に負えなくなるのかが分かりやすいからです。