庭の手入れが大変になってきたら。がんばるか、やめるかを決める前に、一人で抱えるのをやめる

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家の中から見た、縁側に座って木と草の伸びた庭を眺める人の後ろ姿の絵。庭の奥の門から二人が歩いてきて、「一人で抱えるのをやめる」の札が矢印で二人を指している。「庭の手入れが大変になってきたら」「決める前に、まず見てもらう」の文字

庭の手入れが大変になってきたら、もっとがんばるか、庭をやめるかを決める前に、一人で抱えてきた庭を家族や業者さんに見てもらうところから始めてみてください。

毎年あたりまえにこなしてきた草刈りや枝切りが、ある年からずしりと重く感じられる。そう感じてしまうのは、少しもおかしなことではないと思うんです。

質問サイトでも、広い庭の草を鎌で刈っている60代の女性が「いい年をしておおげさとは思いますが、泣きながら手で草刈りしています」と書いていました。

それに、どの木を残して、どこを手放すかを決めるのは、その庭で暮らしているご本人だと私は思っています。なので、人の言う「正解」を、そのまま当てはめるわけにもいかないんですよね。

手が止まってしまうわけと、誰に、どこから庭を見てもらえばいいかの順番は、この記事を読み終えるころには分かるようにしてあります。ご自分の庭のどこを人に任せるか、その費用がいくらかは、実際に庭を見てもらってようやく見えてくるものです。

この記事で分かること

  1. 庭の手入れが大変になったのは がんばりが足りないからではなく 木が育つぶん作業の量が年ごとに増えていくからだと私は思っている
  2. 動き出せないのは気力のせいではなく 何を誰にいくらで頼めるのかが見えないからだと私は考えている
  3. 家族や毎年の手入れを頼む人 外構の会社は 決める前に庭を見てもらう先で 何を頼むかが決まっていなくても相談はできる

庭の手入れが大変になったのは、がんばりが足りないからなのか

庭の手入れは、一年に一度で済むものとは違って、作業が季節ごとに少しずつ散らばっているんです。

庭木の剪定(枝を切って形を整えること)は、庭の手入れの会社などの解説では常緑樹が初夏の5〜7月ごろ、落葉樹が葉の落ちた冬の12〜2月ごろとされています。そこへ草刈りが6〜7月と9〜10月、11〜12月の年3回ほどを目安に重なってきます。

庭の手入れが1年に散らばる様子を輪で示した図。冬(12〜2月ごろ)に落葉樹の剪定、初夏(5〜7月ごろ)に常緑樹の剪定、草刈りは年3回ほどで6〜7月・9〜10月・11〜12月。庭の手入れの会社などの解説から
剪定は常緑樹が初夏で落葉樹が冬で草刈りは年3回ほどと庭の手入れの会社などの解説にある

しかも、庭の木は毎年少しずつ育っていきます。手入れできない年が長く続いた木ほど、自分の作業では追いつかなくなることが多い、と植木屋さんの解説にも書かれていました。

うちの実家の庭でも、切らなければいけない木は年ごとにひと回りずつ大きくなっています。

つまり、庭の手入れが大変になったのは、手を抜いたからでも、がんばりが足りないからでもないと私は思っています。木が育つぶん、こなす作業の量のほうが年ごとに増えていくということなんです。

大変だと分かっていても、なぜ動き出せないのか

先ほどの質問サイトの女性は、続けてこう書いていました。「次回から、高いですが業者に頼んで丸投げすべきでしょうか」。

頼めば楽になると分かっていても、費用も電話をかける先も見えず、頼むほどのことなのかも分からないと、人はそこで手が止まってしまうものです。

なので私は、動き出せないのは気力のせいではなく、何を誰にいくらで頼めるのかが見えないからだと考えています。

3つの霧の向こうに庭が見える絵に、「何を頼めるのか」「誰に頼めるのか」「いくらで頼めるのか」の問いが浮かび、手が止まるのは3つが見えないからで、気力のせいではないと示した図
手が止まるのは何を誰にいくらで頼めるかが見えないからで気力のせいではないと私は考えている

注意

高い枝を切る作業については、国民生活センターが脚立やはしごの事故についての資料で、一人きりで作業するのをやめることと、脚立やはしごを使わない方法を考えることを勧めています。剪定であれば専門家に頼むことも考えてほしい、とも書かれていました。

どの作業から先に人へ任せるといいかは、何歳から庭じまいを考えるかの記事で詳しく見ています。

誰かに庭を見てもらうのは、庭をやめると決めることなのか

庭を見てもらう先は、次の3つに分けて考えると整理しやすいと思います。

見てもらう相手見てもらえること
家族どこを残したいか、どこが手に余っているかを一緒に眺める
毎年の手入れを頼む人(植木屋さん、シルバー人材センター、草刈りの業者さん)剪定や草刈りのうち、どの作業を任せられるか
庭の形を作り直す外構(家の外まわりの工事)の会社手入れの量そのものを減らす形にできるか

決める前に見てもらう先

どの相手も、庭をどうするか決めてから頼む先というより、決める前に見てもらう先なんです。何を頼むかが決まっていなくても相談はできます。

植木屋さんと家の人が並んで庭の木を見て回る後ろ姿の絵
植木屋さんと一緒に庭を見て回る後ろ姿の絵

植木屋さんは庭木の剪定が主な仕事で、草刈りを請け負う業者さんの中には数か月ごとや1年ごとに定期で来てくれるところもあります。シルバー人材センターでも植木の剪定や草刈りを頼めますが、受けてもらえる木の高さにはセンターごとに3〜4mほどまでという目安があります。

決める前に庭を見てもらう3つの相手の図。家族は残したい場所を一緒に眺める、毎年の手入れを頼む人は植木屋さん・シルバー人材センター・草刈りの業者さん、庭の形を作り直す外構の会社は手入れの量を減らす。シルバー人材センターが受ける木の高さは、センターごとに3〜4mほどまで
庭は決める前に家族と毎年の手入れを頼む人と外構の会社の3つの相手に見てもらえる

続けたい手入れは手元に残す

それに、見てもらったからといって、庭を全部やめることになるとは限りません。続けたい手入れは自分で続けて、手に余る部分だけを人に任せたり庭の形を変えたりするやり方もあるわけです。

シニア向けの雑誌のサイトでは、書き手の方が、鉢植えや土のような重いものを持ち運ぶ作業は腰を痛めるので避けていると話していました。自分の背より高くなる植物は減らして、残すのは自分で手入れできる低木までにすることも勧められていました。

個人のブログにも、60歳を迎えた方が広すぎる庭を前にして「これからの暮らしにちょうどいい庭」を作りはじめた、と書かれていました。

手入れの量を減らすやり方は、庭の形、草、木のそれぞれについて、別の記事に分けてまとめています。

家族には、どう話せばいいのか

子どもに迷惑をかけたくなくて、ここまで自分の手で庭を守ってきたという方も多いと思います。その気持ちはとても自然なものですよね。

和室の机を囲み開いた戸から庭を見る家族の後ろ姿の絵
家族で庭を見ながら話す後ろ姿の絵

父から庭が大変だという話を聞いても、私にはそれが相談だとは受け取れず、そこまで真剣に取り合わずに聞き流していました。

いまになって、あのときもう少し真剣に父の話を聞けばよかったと思っています。

場所や形で伝える

子どもの側からすると、「庭が大変だ」という言葉だけでは、愚痴なのか、手を貸してほしいのかを聞き分けにくいことがあるんです。

なので、話すときは「大変だ」のひと言だけでなく、「この木はもういいかな」「ここの花壇は残したい」と、どの場所をどうしたいかまで伝えていただくと、子どもも相談だと受け取りやすいと思うんです。庭の写真を見せながら話すと、離れて暮らす家族にも伝わりやすくなります。

家族への話し方の図。左は「庭が大変だ」だけの吹き出しが宙に浮いていて、右は庭の絵の上で「この木はもういいかな」「ここの花壇は残したい」と場所を指している。庭の写真があると、離れて暮らす家族にも伝わりやすい
家族には「庭が大変だ」だけでなくどの場所をどうしたいかまで伝えると伝わりやすいと私は思う

決めるのは毎日眺めている本人

庭をどんな形にしていくかを決めるのは、毎日その庭を眺めているご本人です。私はそう考えています。家族や業者さんは庭を見て話を聞き、案を出す役なのだと思います。

お子さんの側にも読んでほしい記事として、親の庭の手入れが難しくなったときに子どもが受け持てることを別にまとめています。

ただ、家族と話をしようとすると、やはり気になってくるのが、人に頼んだときの費用ですよね。

庭の手入れを人に頼むと、いくらかかるのか

庭木が5〜15本ほどの庭で、一年分の手入れを植木屋さんに任せると、年3万円台から15万円ほどになります。もとにしたのは、植木屋さんの会社が出している2つの例です。

刈り込みばさみで生垣を刈る作業着の人の後ろ姿の絵
生垣を刈る植木屋さんの後ろ姿の絵

ただし、この金額に草刈りや消毒まで入るのか、剪定と処分だけなのかは、会社によって違います。

草刈りだけを頼む場合、機械で刈る代金は、造園の会社2件の料金表で1㎡あたり160〜500円ほどでした。刈った草を運んで処分してもらう代金は、これとは別にかかります。

作業ごとの頼み方と年間の費用は、植木屋さんの年間費用の記事に詳しく書きました。

一方で、手入れの量そのものを減らすための庭の作り直しは、庭の広さや残したいものによって金額が大きく変わります。こちらは庭を見てもらわないと見当がつかない部分です。

自分の庭は、まず誰に見てもらえばいいのか

脚立なしでは届かない木がどれか、草がよく出るのはどのあたりか、そして手元に残したいのは何か。こうしたことは、庭を現地で見てもらって初めてはっきりしてきます。

縁側に座って高い木と伸びた草の庭を見る人の後ろ姿の絵
縁側から伸びた庭を眺める人の後ろ姿の絵

木の枝や草を毎年整えてもらうだけでよければ、声をかける先は近所の植木屋さんか草刈りの業者さん、それに地域のシルバー人材センターです。高い木が多い庭では、シルバー人材センターで何mの木まで受けてもらえるかを先に確かめておくと安心です。

手入れの量そのものを減らしたいなら、庭の形を作り直す外構の会社が相手になります。作業ごとにどこへ声をかければいいかは、頼み先を並べたページにまとめました。

庭の形の作り直しの相談先

庭の形の作り直しを考えるときに案と見積もりを無料でもらえる窓口のひとつが、タウンライフリフォームの外構特集です。サービス自体が工事をするわけではなく、外構の会社への依頼を取り次ぐ立場で、出てくる会社もサービスの側で選んでくれます。

ご自分の家の庭のことなら、住所の入力に続く「現在、こちらの住所にお住まいですか」の問いは、「はい」で進めます。

答え方は、画面に出た選択肢のうち当てはまるものを押していくのが中心です。「庭」や「築20年以上」も、その並びの中にあります。希望を文章にまとめる欄もないので、頭の中がまだ散らかったままでも先へ進めるわけです。

途中には予算の問いもあります。とはいえ「ちなみに、今のところご予算は」という尋ね方なので、ぼんやりした見当のままで選べば十分です。氏名を書きこむ欄が出てくるのは、ほかの問いにすべて答え終えてからです。

問いに答え終えると、タウンライフリフォームの外構特集から、何社かの外構の会社の案と見積もりを無料で受け取れます。

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申し込む前に、よく出る心配

お金は?
公式の案内では、利用は無料で、契約のあとに利用料が上乗せされることもありません。
断れる?
公式の案内では、希望に合う会社が見つからなければ契約は要りません。断りにくいときは、代わりに会社へ伝えてもらうこともできます。
連絡は?
公式の案内では、申し込みのあと、1週間以内をめどに、メールや電話などで連絡が来ます。

押すと、まず「戸建てですか」と聞かれます。名前を入れるのは最後です。

無料で、庭の作り直しの案と見積もりを受け取る

会社は複数選んだ状態で進めてください。いくつかの案がそろっていれば、ご家族と一緒に見比べながら残したい場所を話し合えます。

じかに相談したほうが早いとき

声をかけたい会社がもう決まっているなら、このサービスを通すより、その会社へじかに相談したほうが話は早いはずです。切る木が1、2本で済むときも、近くの植木屋さんへ直接お願いするほうが合っています。

また、家のある地域が、サービスが会社を紹介できる範囲から外れている場合もあります。

結論

庭の手入れが大変になってきても、もっとがんばるか思い切ってやめるかを一人で決めなくて大丈夫です。続けたい手入れは残して、手に余るところだけを人に任せるやり方もあります。

まずはご家族か業者さんに、いまの庭を一度見てもらうところから始めてみてください。

よくある質問

Q1.シルバーには誰でも頼めるか

A.港区は、シルバー人材センターへの仕事の依頼を「どなたからでも受け付けてます」と案内していて、一般家庭からの仕事に植木の剪定や除草を挙げています。申し込みは電話やFAXなどです。私だったら、家のある市区町村のセンターに電話して、何mの木まで受けてもらえるかも一緒に聞くと思います。

出典:港区「シルバー人材センター」

Q2.庭木の相談ができる所は

A.鹿児島市は、毎月第2水曜日(一部例外あり)に市民相談センターで「花と緑の相談所」を開き、草花の育て方や樹木の剪定の仕方などの相談を受けています。実際にあった相談として、庭木に虫がつくときの対処法やハナミズキの剪定方法が挙げられています。私だったら、業者さんに見てもらう前に、自分の市に同じような緑の相談の窓口がないかを調べて、残したい木の手入れを聞きに行くと思います。

出典:鹿児島市「花と緑の相談所」

Q3.切らずに譲る方法はあるか

A.郡山市は、管理できなくなった庭木などを無償で譲りたい市民の情報を登録し、譲り受けたい人に紹介する「緑のリサイクルデータバンク」を設けています。市がするのは情報の紹介までで、受け渡しは当事者どうしで話し合い、移植にかかる費用も当事者の負担です。切るかどうか迷う木があるときは、自分の市にも同じような仕組みがないかを、公園や緑の担当の課に聞いてみる手もあります。

出典:郡山市「郡山市緑のリサイクルデータバンク事業実施要綱」