庭の広い実家を古家付き土地で売るとき、庭は片付けてから出すか、そのまま出すか

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松やもみじ、庭石、石組みの池、古い井戸、物置のある広い庭と、平屋の古い家を門の外から見た絵。「庭の広い実家を売るとき」「庭は片付けてから出すか」の文字

庭の広い実家を古家付き土地で売るなら、庭を全部片付けなくても、売りに出せます。木や石を残すか撤去するかは、買う人と話して決められます。

父の庭のことを調べるうちに、私にも、何から順に動けばいいかの見当がつくようになりました。

庭にある物を10種に分けて並べると、売る前に片付けておきたいのは2種だけでした。残りのうち7種は、撤去の費用を調べて伝えたうえで、残すか撤去するかを買う人と決める物です。

この記事で分かること

  1. 庭にある物を10種に分けると 売る前に片付けておきたいのは はみ出した枝と庭に置いた物の2種だけ
  2. 庭の木や石は 引き渡すもの 撤去するもののどちらにするかを 買う人と決める物
  3. 木や石 池 井戸まで庭の大物をまとめて片付けると 私の計算では およそ31万〜70万円で 運び出しや地面をならす費用と 物置や塀 コンクリートの撤去は入っていない

古家付き土地で売ると、庭はどう扱われるのか

古家付き土地は、古い家が建ったままの土地として売る形です。不動産の会社の解説では、取引するのは土地で、家の価値は評価されないとされています。

木と庭石と石灯籠が残る古い家を道から見た絵
木と庭石が残る古い家を道から見た絵

建っている家を壊すか、直して使うかは、買った人のほうで決めます。同じ解説には、撤去は買主が行うとあり、「買主が古屋を再利用するのも自由」とも書かれていました。

古家付き土地は、手を入れずに、今のまま渡すのが一般的とされています。この渡し方は「現況有姿(今のままの状態で渡すこと)」と呼ばれます。

反対に、売る人が建物や庭木などを撤去してから渡す形は「更地渡し」と呼ばれます。

解体の見積もりのサービスの解説には、撤去する範囲は契約の中身で決まるとあります。そのうえで「売主と買主の間で残すことを合意したものは撤去せずに引き渡す場合もあります」とありました。

もうひとつよく出てくるのが「残置物」で、家に置いていく家具や家電などを指します。古い家を売るときは、残置物が無い状態で渡すのが原則だそうです。

庭の木や石も、家と同じく「今のまま渡すか、撤去して渡すか」を契約で決める物です。古家付き土地では、家は今のまま渡すのが一般的とされ、庭も同じ考え方で、今のまま売りに出せます。

庭の木や石は、残したまま売れるのか

不動産の業界団体の売却の手引きには、売る準備として決めることの一覧があります。その中に「庭石・植木等 引き渡すもの、撤去するものを決める」とあります。

苔の上の石灯籠と大きな庭石と松の絵
石灯籠と庭石と松の絵

つまり庭の木や石は、引き渡すもの、撤去するもののどちらにするかを、買う人と決める物です。

残すか撤去するかは、売る前に一人で決めなくていい項目です。

古家付き土地は、土地を探す人にも、中古の家を探す人にも買ってもらえる売り方です。解説には「どちらのターゲットにもアプローチできる場合があります」とありました。

一方で、土地だけを使いたい買い手もいます。その場合、家を壊す費用のぶん値引きを求められることがあります。

庭の撤去の費用も、家と同じように、値引きの話に入ってくると私は思っています。

査定を頼むと何が届くのかは、別のサイトの記事で詳しく書いています。

家は残して、庭の部分だけを貸したり、庭に建物を建てたりする考え方は、こちらにまとめています。

庭の木や石は残したまま売りに出せて、残すかどうかは買う人と決めます。

全部片付けてから出すと、いくらかかるのか

木や石、池、井戸まで庭の大物をまとめて片付けると、私の計算では、およそ31万〜70万円でした。公開されている料金の例で、木と庭石、池、井戸、ウッドデッキを足した額です。

木は高さ3〜5mを3本、庭石は1tを1つ、池と井戸は1つずつとして数えました。井戸は「砂や石を入れるだけの作業ではありません」として、解体の会社に頼むよう書く解説もありました。

庭を全部片付けてから出した場合の費用の例を足し算で並べた図。木3本を切る、根を抜く、庭石、池、井戸、ウッドデッキを合わせて、およそ31万〜70万円(運び出し・整地・物置・塀・コンクリートは入れていない)
庭の大物を全部片付けてから出すと私の計算では運び出しや整地を入れずにおよそ31万〜70万円になる

この額には、運び出しや地面をならす費用は入っていません。物置や塀、コンクリートの撤去も別です。

庭の片付けを作業ごとに分けた費用と頼む順番は、こちらの記事にまとめています。

大きな庭石は、運び出し方で額が大きく変わるので、こちらの記事で別に詳しく書いています。

庭や家に手を入れる費用が、それで上がる売値より大きくなることもあります。不動産の会社の解説には、それでは「結果的に損をしてしまいます」とありました。

片付けにかけたお金が、そのまま売る値段に上乗せされるとは限りません。

そのため同じ解説は、手を入れる前に、いくらで売れそうかを査定で調べるよう勧めています。

全部片付けると数十万円かかるので、手をつける前に、まずいくらで売れそうかの見当をつけておくのが先です。

片付けに数十万円かける前に、売る案とほかの使い方の案を何社かからまとめて無料で出してもらえる窓口として、タウンライフの空き家解決(診断)があります。

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会社は複数選んだ状態で進めてください。売る案と活用する案を、何社かの考えで見比べられます。

ほしい案(売る・活用する・リノベや建て替え)は、いくつ選んでも無料です。

片付けずに出したほうがいいのは、どんなときか

買う人のなかには、リフォームや建て替えを考えて、古家付きのまま買う人もいます。解説には「必ずしも更地にすることが得策とは限りません」とありました。

木と低木が育った庭をそのままにした古い家を道から見た絵
庭をそのままにした古い家を道の向こうから見た絵

庭の木も、買う人の使い方で片付け方が変わります。

植木屋の解説では、庭として使い続けるなら切るだけでもよいとされます。一方で「建物を建てる予定があるなら抜根が必要」とありました。

注意

先に木だけを切っても、買う人が家を建てるなら、根を抜く工事がもう一度要ります。それでは二度手間になって、費用も二回に分かれてしまいます。

買う人が家を建てるなら、根まで抜く工事は買う人の計画に合わせたほうが一度で済みます。

木を切るだけにするか、根まで抜くかの分かれ目は、こちらの記事で比べています。

庭の片付け方は、買う人の使い方で変わります。だから木や石は、買う人が決まってから手をつけるほうが無駄が出にくいと私は考えています。

庭にある10種は、どれを先に片付けるのか

父と会うと、私はよく、物を少しずつ減らしていったらどうかと話します。家の中の物はまだ分かりやすいのですが、庭の物は売るときにどう扱うのかが分からなかったので、庭にある物を表に並べてみました。

庭にある物扱い撤去の費用の目安
隣や道にはみ出した枝先に切っておく木を切る費用の一部
鉢・土・物置の中身など置いた物先に片付ける市のごみ収集では集めないことがある。量が多ければ回収の業者に頼む
塀境界と一緒に確かめる見積もりで確かめる
木費用を調べて伝え、買う人と決める高さ3〜5mの木を切るのに1本8,000〜25,000円、根を抜くのは幹の太さ30cmまでの木で1本1万〜2万円ほど
庭石費用を調べて伝え、買う人と決める処分費だけで1kgあたり30〜60円ほど。掘り出し・運び出しは別
池費用を調べて伝え、買う人と決める1つ10万〜30万円ほど。周りの石や橋は別
井戸費用を調べて伝え、買う人と決める埋めるのに10万円前後といわれる。家ごとに額の幅がある
物置(本体)費用を調べて伝え、買う人と決める見積もりで確かめる
ウッドデッキ費用を調べて伝え、買う人と決める一般的な広さで3万〜10万円ほど
コンクリート費用を調べて伝え、買う人と決める1㎡あたり2,000〜10,000円ほど

(公開されている料金の例と、不動産の業界団体の手引きを確認しました)

庭にある10種の分け方の図。先に片付けるのは、はみ出した枝と置いた物の2種。塀は境界と一緒に確かめる。木・庭石・池・井戸・物置の本体・ウッドデッキ・コンクリートの7種は、費用を調べて伝え、買う人と決める
庭にある10種のうち先に片付けるのは2種で塀は境界と一緒に確かめ残りの7種は買う人と決める

10種のうち6種は、業界団体の手引きにも名前が出てきます。物置・境界塀・樹木・古井戸・庭石と、隣にはみ出した「越境物」です。

手引きには「物置、境界塀、樹木、古井戸など」とあります。

手引きでは「境界塀」と呼ばれているので、塀は撤去するかどうかを決める前に、境界と一緒に確かめる物に分けました。

先に片付けるのは2種だけで、はみ出した枝と、庭に置いた物です。

置いた物は、渡すときに残っていると話がこじれやすい物です。手引きにも、早めに処分するようにとあります。

庭の大物ほど、先に片付けずに、費用だけ調べておけばよい物です。

池や井戸を埋める前には、神社にお祓いを頼むことがあります。お祓いの頼み先と時期は、こちらの記事で書いています。

庭にある10種のうち、売る前に手をつけるのは、はみ出した枝と置いた物の2種です。

売る前に、庭で確かめておくこと

庭の広い家を売りに出す前に、私が見ておきたいと思ったのは3つです。

塀のそばの庭の隅に小さな四角い境界の目印がある絵
庭の隅の境界の目印の絵

ひとつめは、隣との境界の目印(境界標)があるかです。

不動産の会社の解説によると、古家付き土地では目印が傷んでいることがあります。土地を測った図(測量図)が古いこともあるそうです。

ふたつめは、隣や道に枝がはみ出していないかです。業界団体の手引きでも、はみ出した物の扱いは決めておく項目に入っています。

みっつめは、残す物と撤去する物を一覧にして、不動産の会社を通して買う人と共有することです。情報サイトの解説にも「残すものと撤去するものをリストにまとめて共有して」とありました。

売る前に庭で確かめる3つを並べた図。隣との境界の目印があるか、隣や道に枝がはみ出していないか、残す物と撤去する物を一覧にして不動産の会社を通して買う人と共有する
売る前に庭で確かめるのは境界の目印とはみ出した枝と残す物と撤去する物の一覧の3つ

庭に残す物は、口で伝えるより、一覧にして書面に残しておくほうが確かです。

庭の広さが売る値段にどう影響するのかは、私には分かりませんでした。査定のときに、不動産の会社に聞いておくとよいと思います。

売る前に庭で確かめるのは、境界の目印と、はみ出した枝と、残す物の一覧の3つです。

頼む不動産の会社がもう決まっている方は、窓口を使うより、その会社に庭の扱いを直接聞くほうが早いと思います。

ご家族が売らずに住み続ける予定なら、売る準備より、庭の手入れを減らす片付けから考えるほうが合うと思います。

タウンライフの空き家解決(診断)の申し込みの画面では、最初にほしい案を聞かれます。売却・活用・リノベや建て替えから選ぶ形です。

土地の面積は、幅を区切った選択肢から選ぶ形で、「おおよそで問題ございません」と添えてあります。

公式の案内には「複数社からの提案をもらっても、料金は一切かかりません。」とあります。案の出し方は会社ごとに違う、という注意もありました。

実家のある地域に、私は不動産の会社の知り合いがいません。だから私だったら、まず売る案と活用の案を何社かに出してもらい、庭の扱いもそこで聞くと思います。

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無料で、実家をどうするかの案を出してもらう

会社は複数選んだ状態で進めてください。届いた案を並べると、売るか、庭ごと残して使うかを決める材料になります。

ほしい案(売る・活用する・リノベや建て替え)は、いくつ選んでも無料です。

結論

庭の木や石は、売る前に片付ける物というより、残すか撤去するかを買う人と決める物です。そう考えておくと、売る前に手をつける物が絞れます。

よくある質問

Q1.庭の物が一度に多く出たら

A.さいたま市の案内では、引越しなどで一度に多く出たごみは市の臨時収集が無いとされています。出し方は、数回に分けて収集所に出す、ごみ処理施設に自分で運ぶ、一般廃棄物収集運搬許可業者に収集を頼む、の3つです。私だったら、実家のある市のページで許可業者の一覧を探し、鉢の土まで引き取ってもらえるかを市のごみの係に聞いてから頼むと思います。

出典:さいたま市「引越しで大量にごみが出たのですが、どうしたらよいですか。」

Q2.土地の代金に消費税はかかるか

A.国税庁の案内では、土地の譲渡は消費税のかからない非課税の取引とされ、ここでいう土地には借地権などの土地の上に存する権利も含まれます。同じ案内では、消費税はもともと、国内で事業者が事業として対価を得て行う取引にかかるものとされています。私だったら、古家付き土地の代金のうち家の部分に消費税が入るかを仲介を頼む不動産の会社に聞き、はっきりしなければ実家のある所の税務署に聞くと思います。

出典:国税庁「No.6201 非課税となる取引」

Q3.庭の物置を壊すときの登記

A.法務局の不動産登記の案内では、「建物を取り壊した」が、登記の申請が必要な場面の一つとして挙げられています。その場面の登記は、「建物の滅失の登記」と呼ばれています。私だったら、庭の物置や離れが実家の建物として登記されているかを、実家のある所を受け持つ法務局で確かめてから、壊すか残すかを買う人と話すと思います。

出典:法務局「不動産登記申請手続」