隣の家の落ち葉と、うちの木。お隣に迷惑をかけていないか気になったら、木を一本ずつ見て決める

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真上から見た2軒の家と境界の塀の線画で、手前の家の木の枝が塀を越え、葉が隣の敷地に散っている。「隣の家の落ち葉と、うちの木」「お隣に面した木への、4つの手の入れ方」「枝だけ切る・低く保つ・移す・根元から切る」の文字と、木を指す「まず、この木から」の札。

お隣に落ち葉がいっていないか気になったら、お隣に面した木を一本ずつ見て、枝だけ切るか木ごと低く保つか、移すか根元から切るかを決めていくのがいいと、私は考えています。

自分の木の葉がお隣の庭や雨どいのほうへ散っているのを見ると、お隣に迷惑をかけていないか、気になりますよね。

離れて住む親の家に帰ったときに、実家の木がお隣のほうへ大きく伸びているのに気づいた方もいるかもしれません。

お隣へ落ちる葉のことを、ここでは木の持ち主の側から一緒に考えてみます。

ただ、手の入れ方は木を全部切ってしまうほかにもあると思うんです。目隠しの役目をしている木もあります。それに実家の木なら、どれをどうするかは親と一緒に決めることになると私は思います。

ここでお渡しできるのは、法律で決まっていることを少しと、お隣に面した木への4つの手の入れ方、作業の前にお隣へかける一声のこと、それに費用の見当です。お宅でどの木に何をして、費用がどのくらいになるかは、木の高さや植わっている場所、親御さんの考えによって変わってきます。

この記事で分かること

  1. 落葉樹は秋から冬にかけて葉を落とし 常緑樹も一年を通して少しずつ入れ替わって落ちると 私が見た範囲では3件の解説にあった
  2. 枝が越えていなくても 落葉の季節や雨風で葉が隣に入ってしまうことはあると植木屋の会社の解説にある
  3. お隣に面した木への手の入れ方には 枝だけ切る 木ごと低く保つ 場所を移す 根元から切るの4つが出てきた
  4. 作業の前にお隣へ一声かけておくよう勧める会社の解説が2件あった

自分の木の枝や葉について、法律で決まっているのはどこまでか

民法233条は、隣の土地の竹木(竹や木)の枝が境界線を越えるときは、その竹木の持ち主に枝を切除させることができると定めています。

低い塀のそばの木から秋の葉が少し落ちる明るい庭の絵
家と家の間の塀ぎわに立つ木と落ち葉の絵

持ち主の側から見ると、枝が境界線を越えていれば、お隣から切ってほしいと頼まれる側になるわけです。

そのうえ2023年4月1日からは、切ってほしいと頼まれたのに相当の期間内に切らずにいたときなど、法律で決められた場合には、お隣が自分で枝を切り取れるようにもなりました。

いっぽうで、233条の条文に「落ち葉」という言葉は出てきません。弁護士監修の解説も「『落ち葉』そのものについては定めていません」と書いていました。

この記事で法律の話をするのは、ここまでにしておきます。

枝を切れば、お隣へ落ちる葉はなくなるのか

庭と外構(家の外まわりの工事)の会社の解説は、お隣側に伸びた枝を切るのがいちばん手っ取り早い対処だと挙げていました。ただ木はまた伸びるので、長い目で見た対策も要ると同じ解説は続けています。

植木屋の会社の解説は、境界線を越えている枝の剪定(枝を切って形を整えること)に加えて、込み合った枝葉を間引いて木の形をすっきり保つことを勧めていました。

それに枝が越えていなくても、落葉の季節や雨風で葉が隣に入ってしまうことはあると、同じ植木屋の会社の解説にあります。

同じ解説は、葉が入ったお隣では掃除の手間が増えることや、雨どいや側溝に葉が詰まって雨水が流れなくなること、たまった葉から虫が出ることを例に挙げていました。

落ちる時期でいうと、落葉樹は秋から冬にかけて葉を落とし、常緑樹も一年を通して少しずつ葉が入れ替わって落ちると、植木屋や庭の工事の会社の解説にありました(私が見た範囲では3件)。

春・夏・秋・冬の目盛りの上に、秋から冬にかけて葉を落とす落葉樹と、一年を通して少しずつ入れ替わって落ちる常緑樹の帯を並べた図。お隣側に伸びた枝を切っても木はまた伸びる、枝が越えていなくても葉は風で入ることがある、の札つき(植木屋や庭・外構の会社の解説から)。
私が見た3件の解説では落葉樹は秋から冬に葉を落とし常緑樹も一年を通して少しずつ入れ替わって落ちる

つまり越えた枝を一度切っても、お隣に面した木から落ちる葉が、それきり止まるわけではないんです。

お隣に面した木は、枝を切るほかに、どう手を入れられるのか

会社の解説や施工例を読むと、お隣側の枝を切るほかの手の入れ方として、3つが出てきました。

塀のそばの木の下に落ち葉を受ける緑のネットを敷いた明るい庭の絵
木の下に落ち葉を受けるネットを敷いた絵

ひとつめ:木ごと低く保つ

1つめは、木ごと低く保つことです。植木屋の施工例には、目隠しになるので残したいという木を切らずに、枝を少なくして低くし、塀からも離したものがありました。

4月に切ったその木は、7月頃には新しい芽が育って葉が茂ると考えられるものの、かなり低くしたので隣への落ち葉の心配はいらないだろう、と施工例は結んでいます。

同じ施工例は、屋根にかかるほどの高さまで育ったら剪定をという目安も挙げていたんです。

その木は家の近くにも植わっていて、放っておくと枝が屋根を傷めたり、落ち葉が雨どいに詰まったりするおそれもあったそうです。

ふたつめ・みっつめ:移す、根元から切る

2つめは、場所を移すことです。隣の敷地に落ち葉が落ちて迷惑をかけるのが気になっているなら、剪定だけでなく移植(植え替え)も選択肢になると、庭と外構の会社の解説は書いています。

3つめは、根元から切ることです。同じ解説は、根元から切れば目隠しの役目がなくなったり、庭の見た目が変わったりするとも添えていました。

真上から見た境界と、お隣側に枝を伸ばした木の線画に、お隣側に伸びた枝を切る(早いが、また伸びる)、枝を少なくして低くする、場所を移す(移植)、根元から切る(目隠しの役目はなくなる)の4つの札を置いた図で、どれを選ぶかは木ごとに決めるのがいい、というのは書き手の考え。
お隣に面した木は枝を切る低くする移す根元から切るの4つから木ごとに選ぶのがいいと私は考えている

手の入れ方は木ごとに違っていい

なので、この4つのうちどれか一つを庭じゅうの木に当てはめるより、木ごとに選び分けていいと思うんです。

お隣に面した木を一本ずつ見て、この木は枝だけ・この木は低く・この木は根元から、と分けて決めていくのがいいと私は考えています。

低く保つ木と切る木の分け方や、自分で切ってよい高さの目安は、木を小さくする記事にまとめました。実家に帰った日に見ておきたい場所は、ジャングルになった実家の庭の記事で一覧にしています。

木に手を入れる前に、誰と話しておけばいいのか

まずは親と一緒に決める

実家の木なら、どの木をどうするかは、まず親と一緒に決めるのがいいと私は考えています。

実家の庭は父が全部一人で手入れしていて、私はなんとなく心配に思っています。

親の代わりに植木屋さんへ頼むとき、離れて住む子が受け持てる段取りは、親の庭の記事に書きました。

作業の前に、お隣へ一声

もう一人の相手は、お隣です。作業の前にお隣へ一声かけておくよう勧める会社の解説が、2件ありました。

そのうち植木屋の会社の解説は、切った枝葉がお隣に落ちないよう気をつけても、葉が落ちるのを防ぎきるのは難しいので、作業の前に挨拶に行くよう書いています。お隣が希望すれば、作業のあとにお隣の側の掃除までできると、なおよいかもしれないとも添えていました。

それに枝が大きく越えているときは、剪定の作業をあらかじめお隣に知らせておくよう、同じ解説は書いているんです。

落ちた枝葉と、作業の日の音

もう1件、家の管理サービスの会社の解説は、お隣に落ちた枝や葉は、一声かけてから拾わせてもらうよう勧めています。

注意

お隣側の枝を切るのにお隣の敷地へ入るなら、先に事情を話して、作業の時期や範囲も話し合っておくといいそうです。

作業が終わったら、お隣の敷地も見せてもらい、枝や落ち葉が残っていれば一言添えて掃除するよう、同じ解説は書いていました。

それから、チェーンソーのように音の出る道具を使うときは、早朝や休日の静かな時間を避けるよう、同じ解説は勧めています。

「親と」決めること(どの木を、どうするか)と、「お隣と」すること(作業の前に一声、落ちた枝や葉は断ってから拾う、敷地に入るなら先に事情を話す、音の出る作業は静かな時間を避ける、希望があれば作業のあとの掃除も)を2枚の札で並べた図。
どの木をどうするかは親と決めるのがいいと私は考えていて 作業の前にお隣へ一声かけておくよう勧める会社の解説が2件あった

枝を切り続けるのと根元から切るのとでは、費用はどう違うのか

植木屋や造園の会社4件の料金では、剪定は1本あたり3m未満で1,500〜8,000円ほど、3〜5mで4,000〜16,000円ほど、5〜7mで8,000〜30,000円ほどでした。値段には税込みと税抜きが混じり、枝の処分費を別に取る会社もあります。

脚立に乗って高い木の枝を切る作業着の人の後ろ姿の絵
脚立に乗って高い木の枝を切る植木屋さんの後ろ姿の絵

根元から切る伐採のほうは、3〜5mの木で1本8,000〜25,000円ほどでした(2社)。

先ほどの庭と外構の会社の解説は、初めにかかる費用は剪定がいちばん安く、次が伐採だと並べたうえで、剪定は木が伸びるたびにまた必要になるので、長い目で見ると費用がかかると書いています。

それに値段は高さのほかに、木の種類や茂り具合、作業する場所の様子でも変わるそうです(2社)。

なお、場所を移す費用は今回読んだ料金の表に載っていなかったので、ここでは挙げていません。

毎年頼むといくらになるかは、年間費用の記事で見ています。

お隣に面した自分の木は、何から順に決めていけばいいのか

父から庭のことを聞いたころの私は何も知らず、何をすればいいのか見当もつきませんでした。ある程度の知識がついてきた今は、こういう順番で動けばいいと想像がつきます。

明るい秋の日に塀の手前で落ち葉を竹ぼうきで掃く人の後ろ姿の絵
自分の側の落ち葉を竹ぼうきで掃く人の後ろ姿の絵

まずは親と一緒にお隣に面した木を一本ずつ見て、枝だけ切るか低く保つか、移すか根元から切るかを決めていきます。手を入れる日が決まったらその前にお隣へ一声かける、という順番になると私は考えています。

切る木が出たら、跡の地面も

切る木が何本か出てくるなら、その跡の地面の扱いも同じときに決めたほうが、話はまとまりやすいと思います。

ただ頼み先は分かれて、枝を切る・木を低くするのは植木屋さん、跡の地面の仕上げは外構の会社の受け持ちになります。

切ったあとの場所をどこに相談すればいいかまで迷うなら、頼み先ごとの受け持ちを一覧にしたページがあります。

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申し込む前に、よく出る心配

お金は?
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このサービスが合わない方

ただ、お隣の木の落ち葉に困っている側の方には、このサービスは合いません。ご自分の庭の工事の見積もりと提案を頼む先だからです。

お隣側の枝を落とす、1、2本を低くする程度で済むなら、近くの植木屋さんへ直接頼むほうが話は早いと思います。依頼する会社がすでにある方や、取り次げる会社のいない地域の方にも向きません。

まずは木の本数を数える

お隣へ落ちる葉は、越えた枝を一度切るだけでは止まりきらないんですよね。

結論

お隣に面した木を一本ずつ、これからどうしていくかを決めておくのがいいと私は考えています。

まずは、ご自分の庭でも親の家の庭でも、お隣に面した木が何本あるかを数えるところから始めてみてください。

よくある質問

Q1.葉が落ちるのはいつごろか

A.自分の木がイチョウやカエデなら、松山地方気象台の観測では、落葉の平年値(1991年から2020年の平均)はイチョウが12月2日、イロハカエデが12月24日です。同じ松山でも、イチョウの落葉は早い年で11月21日、遅い年で12月14日でした。私だったら、自分の木の葉が落ちきるころに合わせて、お隣側を見に行く日を決めると思います。

出典:気象庁 松山地方気象台「植物季節観測表」

Q2.集めた落ち葉の使い道は

A.自分の庭で集めた落ち葉なら、世田谷区は、剪定枝や抜いた草と同じように堆肥にでき、燃やすごみを減らすこともできると書き、袋やバケツ、落ち葉溜めで作る方法を案内しています。ただ、イチョウやサクラ、針葉樹などは堆肥や腐葉土作りに向かないとしています。落ち葉溜めで作る方法では、半年から1年かけると完熟した堆肥ができると書いています。

出典:世田谷区「減らそう!生ごみ[第12回]」

Q3.側溝に葉がたまったら

A.自分の木の葉が家の前の側溝や道路の集水ますにたまるなら、船橋市は、たまった落ち葉やごみ、泥土の清掃に、無理のない範囲で協力するよう呼びかけています。清掃で出た泥土などは、市が管理していない私道の分も含めて、市が無料で回収するとしています。お隣側を掃くついでに、家の前の側溝のふたの上も見ておくという手もあります。

出典:船橋市「道路の「集水ます」や「側溝」の清掃にご協力ください」