庭じまいって最近よく聞くけど、実際何歳から始めるのが正解なんだろう……。
50代だとまだ早いのかな?でも親の庭もだんだん気になってきて。
ぼくも最初は「まだ早いかな」って思ってたんですよね。
でも調べてみたら、考え方がガラッと変わりました。
どう変わったの?具体的に教えてほしい!
- 庭じまいの意味と、何歳から始めるのが適切かの目安
- 庭を放置したときに起こる具体的なリスク
- 年齢や状況に合わせて選べる3つの庭じまいプラン
- 費用の相場と、業者選びで失敗しないためのポイント
庭じまいは何歳から始めるべきか基礎知識


- 「庭じまい」の意味と、家じまいとの違いを正しく理解できる
- 放置するとどんなリスクが現実化するかがわかる
- 健康寿命のデータから、動き始めるべきタイミングが見えてくる
まずは「そもそも庭じまいって何?」というところから整理していきます。
言葉は耳にするけれど、具体的に何をするのかよくわからない、という方も多いと思うので、基礎からざっくりおさえていきましょう。
庭じまいとは何か意味と目的を解説


庭じまいとは、高齢化や生活環境の変化に合わせて、自宅の庭を管理しやすい状態に整えたり、完全に手入れ不要な状態にしたりすることです。
近年では庭の終活とも呼ばれていて、老後の暮らしを見直す動きの中で注目されている概念なんですよね。造園・外構業界でも広く使われるようになってきた言葉で、少子高齢化や空き家問題の深刻化を背景に、需要は年々増えています。
よく混同されるのが「家じまい」との違いです。家じまいは家全体の売却や解体を含む概念ですが、庭じまいは家屋の処分が決まっていなくても庭だけを先に整理できるという点が大きな特徴です。「将来的に売るかもしれないけど、まだ決まっていない」という状況でも、庭だけ先に手を打つことができます。
家の売却や建て替えを待たずに動けるというのは、実はかなり大きなメリットだと思っています。
庭じまいの目的は大きく3つ
- 体力が落ちてきたときに庭の管理負担をなくす(または減らす)
- 近隣への迷惑や法的トラブルを未然に防ぐ
- 将来の売却や相続をスムーズにする
この3つ、どれも「今は関係ない」と思えてしまうんですよね。でも、実際には「管理が大変になってから気づく」パターンがほとんどで、そのときには費用も手間も余計にかかってしまうことが多いんです。
庭を放置すると起きるリスクと近隣トラブル


「まだ動けるから大丈夫」と思って庭を放置していると、実はかなりのリスクがあるんです。ぼく自身、実家の庭木が隣のフェンスにじわじわと触れていることに気づかず、お隣から指摘されてヒヤッとした経験があります……。あのときすぐ対処できたのは、まだ親が元気で状況を把握できていたからで、もし気づくのが遅れていたらトラブルになっていたかもしれません。
庭を放置すると、以下のようなリスクが現実化してきます。
- 越境した枝や落ち葉・毛虫による近隣からのクレーム
- 台風・強風で庭木が倒れ、隣家の車や塀を破損して損害賠償責任が発生
- 荒れた庭が資産価値を下げ、売却時の足かせになる
- 空き家対策特別措置法による「管理不全」認定で、固定資産税の軽減特例を失う
たとえばスズメバチの巣ができてしまったとき、専門業者への撤去依頼で1万5千円〜5万円程度かかることがあります。手入れされていない庭は、カメムシやスズメバチ、ムカデなどの害虫の温床になりやすく、雑草が繁茂するとネズミやタヌキが棲みつくケースもあるんですよね。放置のコストは、意外なところで積み重なっていくものだと思います。
また、資産と思っていた庭が負債になるという逆転現象も起きます。庭木や庭石には一般的に市場価値がほとんどなく、むしろ撤去費用がかかる「お荷物」になるケースが多いです。税制上のメリットまで失うとなると、放置のコストはさらに大きくなりますよね。
健康寿命から考える庭じまいの適切な時期


庭じまいの「適切な時期」を考えるうえで、健康寿命のデータはとても参考になります。厚生労働省の調査によると、日本人男性の健康寿命は72.68歳、女性は75.38歳(2019年時点)とされています(出典:厚生労働省『令和元年簡易生命表』)。
つまり、70代前半には庭じまいが完了している状態が理想的ということになります。逆算すると、60代前半のうちに実行に移しておくのがベストなタイミングだとぼくは思っています。造園業者さんからも「庭の管理が辛くなってから相談してくる方が多いが、本来なら60代前半がベストタイミング」という声が多く聞かれます。
以下に年代別の目安を整理してみました。あくまでも参考の目安として見てください。
| 年代 | 推奨アクション | 理由 |
|---|---|---|
| 40代 | 庭じまいを知り、将来の計画を意識し始める | 将来を見据えた情報収集段階。親の庭を手伝う機会に気づくことも |
| 50代前半 | 庭の現状把握と方針を決める | 体力・判断力ともに十分。業者への相談・見積もりをとる好機 |
| 50代後半〜60代前半 | 実際に庭じまいを実行する(最適タイミング) | 体が動き、意思決定能力も高い。費用の工面も比較的しやすい |
| 60代後半〜70代 | 遅くはないが、早急に計画・実行を | 体力低下が始まる時期。放置リスクが現実化しやすい |
| 70代以降 | 子ども・家族に相談しながら実行 | 一人での決断・手配が難しくなる場合も。家族を巻き込んだ対応が必要 |
この表を見ると、「早すぎる」という年齢はないとわかるんですよね。40代でも「知っておく」だけで、いざというときの動きがまったく変わってきます。
50代のうちに庭じまいを考えるべき理由


50代というのは、庭じまいを「考え始めるには少し早い?」と感じる方も多い年代だと思います。ただ、50代こそが庭じまいを考えるのにもっとも適した時期だとぼくは思っています。理由は大きく3つあって、どれもかなり具体的なメリットがあるんですよね。
50代が庭じまいのベストタイミングである3つの理由
- 体力・判断力がまだ十分にあり、複数業者の比較もスムーズにできる
- 現役収入があるため、費用を計画的に工面しやすい
- 自分の庭と親の庭、両方を同時に考えられるユニークな時期
費用の面でいうと、庭じまい全体の費用は規模によって10万円〜200万円以上と幅があります。「今年は庭木だけ」「来年は池の埋め戻し」と段階的に進める選択肢もあって、そういう計画を立てやすいのも現役世代の強みだと思っています。
ぼくも実家の庭について調べているうちに、「自分の家の庭も将来的に考えておかないといけないな」と気づいた経験があります。50代は、自分自身と親世代、両方の庭じまいを同時に考えられる、ある意味でユニークな時期だと思います。
年齢を重ねるほど判断と実行が難しくなる理由


「まだ大丈夫」と思って先送りにするほど、実は庭じまいは難しくなっていきます。この「なぜ先送りにすると困るのか」という部分を、少し正直に話しておきたいと思います。
まず、体力の低下で現地確認が困難になります。庭じまいには業者との現地確認や作業の立ち会いが必要で、炎天下や寒い日に外で打ち合わせをするのは足腰が弱くなってくると体力的につらくなります。たとえば、大きな庭の場合は複数日にわたって立ち会いが必要になることもあります。それが「体が動かないから子どもに任せよう」という話になると、子どもは仕事を休んで動かないといけない……みたいな状況が生まれてしまうんですよね。
次に、認知機能の低下で意思決定が難しくなります。思い入れのある庭木の処遇を巡って家族間でトラブルになるケースも実際にあります。「あの松の木はお父さんが大切にしていたから残したい」「いや、管理できないから切るべきだ」という意見の対立は、本人が元気なうちに意向を伝えておけば防げる話です。自分の意志がはっきりしているうちに方針を決めておくことが、家族への一番の気遣いになると思っています。
そして75歳以上での庭じまいは、子ども世代への負担が大きくなります。たとえば、子どもが遠方に住んでいる場合、何度も実家に帰って業者と打ち合わせをするのは現実的に大変です。交通費だけでも相当な出費になりますし、仕事への影響も無視できません。
先送りにしたくなる気持ちはよくわかります。でも、「今が一番動きやすいタイミング」という視点で考えると、少し気持ちが変わるかもしれません。「元気なうちに自分で決めておく」ことが、最終的には家族みんなへの優しさにもなると思うんですよね。
じゃあ実際に何をすればいいの?具体的な進め方が知りたいな。
3つのプランから選べるので、自分の状況に合わせて考えてみるといいと思います。費用の目安も一緒に整理しますね。
庭じまいを何歳からでも進めるための実践ガイド


- 完全撤去・部分撤去・ローメンテナンス化の3プランを状況に合わせて選べる
- 作業内容と費用相場を事前に知ることで、業者との交渉がスムーズになる
- 悪質業者を避けるための見積もりチェックポイントがわかる
- 親の庭じまいを子ども世代が進める際の注意点を押さえられる
何歳でも選べる3つの庭じまいプランを紹介


庭じまいというと、全部撤去してコンクリートにするイメージを持つ方も多いですが、実はいくつかの選択肢があります。ぼくも最初はそのイメージしかなかったので、「庭をなくすのは寂しいな……」と思っていたんです。でも、3つの選択肢を知ったとき、気持ちがだいぶラクになりました。
| プラン | こんな方に向いている | 費用感 |
|---|---|---|
| 完全撤去プラン | 管理をゼロにしたい/将来の売却・建て替えを見据えている | 3プランの中で最も高め |
| 部分撤去プラン | 全部なくすのは抵抗があるが、負担は減らしたい | 完全撤去より抑えられる |
| ローメンテナンス化 | 庭らしさを残しながら手間を減らしたい | 比較的リーズナブル |
完全撤去プランは、すべての庭木・庭石を撤去しコンクリートや砂利で覆う方法です。毎年植木屋さんへの剪定費用が年間5万円かかっていたとすれば、10年で50万円。完全撤去の費用と比べると、早めに動いたほうが安くなるケースも出てくるんですよね。
部分撤去プランは、特に管理が大変な大木や生け垣を中心に撤去し、残した部分は手入れしやすいよう整理する方法です。たとえば、「高くなりすぎた松の木だけ切って、低い低木は残す」とか「生け垣をフェンスに変えて、庭の花壇は維持する」みたいな形です。最初は部分撤去から始めて、数年後に完全撤去に移行するという流れもよく見られるパターンです。
ローメンテナンス化プランは、庭の形はある程度残しつつ、手入れが楽な植物や素材に置き換える方法です。タイムやクリーピングタイム、クローバーといったグランドカバー系の植物は踏まれても強く、草刈りの手間も少なくて済みます。庭らしさを残しながら管理の手間を大幅に減らせるので、「庭をなくしたくない」という方の気持ちに寄り添える選択肢だと思います。ローメンテナンス化は「完全な庭じまいへの準備段階」として使うこともでき、将来的に体力がさらに落ちたら完全撤去に切り替えるという計画も現実的です。
庭木伐採から池の埋め戻しまで作業内容を解説


庭じまいでは、具体的にどんな作業が発生するのか整理しておきます。「何をお願いできるのか」をあらかじめ知っておくと、業者への相談がスムーズになります。
| 作業内容 | 内容の概要 |
|---|---|
| 庭木の伐採・撤去 | 樹木を根元から切り、根の撤去(根切り・根堀り)を行う |
| 庭石の撤去・処分 | 飛び石・置き石・石灯籠などを撤去し、産業廃棄物として処分 |
| 池・水鉢の撤去・埋め戻し | 庭池を解体して土や砂で埋め戻す。防水層の撤去も伴う |
| 生け垣の撤去 | 樹木撤去後、フェンスやブロック塀に変更するケースが多い |
| 防草シート・砂利敷き | 雑草対策として土面を覆い、管理の手間を大幅に軽減 |
| コンクリート打設 | 駐車場化・テラス化で完全に管理不要な状態にする |
| ローメンテナンス化 | 手入れが少なくて済む植物(グランドカバー等)への植え替え |
たとえば、庭木の伐採は1本だけでも依頼できます。「大きな松の木だけが心配」という場合も、その1本だけを部分的に依頼することが可能です。また、庭石や石灯籠は稀に買い取りしてくれる業者もいますが、基本的には需要が低く、撤去・処分費用がかかると思っておくほうが現実的です。「価値があると思って大切にしていた庭石が、実は処分費用がかかる」というケースは珍しくないんですよね。
池がある場合は早めに業者に見てもらって、費用感を把握しておくことをおすすめします。コンクリート製の池は解体費用が高く、防水シート製は比較的安価な傾向があります。池の埋め戻しは土の量や処分費も関わってくるので、面積だけでなく深さや構造も業者に伝えると正確な見積もりが取れます。
規模別の庭じまい費用相場と内訳の目安


費用は、庭の大きさや作業内容によって大きく変わります。以下はあくまでも一般的な目安です。実際の費用は必ず業者に見積もりを取って確認してください。
庭木の伐採費用は、樹高によって大きく変わります。
| 樹高 | 伐採費用の目安(1本) |
|---|---|
| 3m未満 | 5,000円〜1万5,000円 |
| 3〜5m | 1万5,000円〜3万円 |
| 5〜7m | 3万円〜6万円 |
| 7m以上 | 6万円〜(要見積もり) |
根の撤去(根切り)は別途5,000円〜2万円程度、処分費として1万円〜3万円程度かかる場合もあります。見積もりには伐採費だけでなく、根切りや処分費が含まれているか必ず確認しましょう。「伐採費は安かったのに、根切りと処分費で予想外に高くなった」というケースは実際にあるので注意が必要です。
庭石・石灯籠の撤去費用は、飛び石が1枚あたり2,000円〜5,000円、大型の置き石・景石が1万円〜5万円(重量・大きさによる)、石灯籠が1基あたり1万円〜3万円が目安です。庭池の撤去・埋め戻しは小型(1〜2㎡)で5万円〜15万円、中型(3〜5㎡)で15万円〜30万円、大型(それ以上)で30万円〜となります。
防草シート+砂利敷きは1㎡あたり3,000円〜6,000円程度、コンクリート打設(土間コン)は1㎡あたり8,000円〜1万5,000円程度が目安です。
| 規模の目安 | 費用の目安 |
|---|---|
| 小規模(30㎡未満、庭木3〜5本程度) | 10万〜30万円 |
| 中規模(30〜60㎡、庭木10本程度) | 30万〜80万円 |
| 大規模(60㎡以上、池・庭石多数) | 80万〜200万円以上 |
これらはあくまでも参考の目安で、庭の状況や地域、業者によって費用は大きく異なります。必ず複数の業者から見積もりを取ったうえで判断することをおすすめします。「相見積もりは業者に失礼では?」と遠慮する方もいますが、複数社への見積もり依頼はまったく失礼ではありません。むしろ、それが適正価格を知るための正しい方法です。
悪質業者を避けるための見積もりと確認ポイント


庭じまいを依頼する際、業者選びで失敗するケースは実際に多いです。ぼくの知人から「突然訪問してきた業者に、その場の勢いで契約して高額請求された」という話を聞いたことがあります……。冷静に考えれば防げた話なのに、その場では断りにくかったと言っていました。こういったトラブルは、事前に知っておくだけでかなり防げます。
見積もりで必ず確認すべきポイントはこちらです。
- 伐採費・根切り費・処分費が個別に明記されているか
- 追加費用が発生する条件が書かれているか
- 作業完了後の現地確認ができるか
- 廃材の処分方法が適切かどうか(産業廃棄物の適正処理)
以下のような業者は慎重に対応することをおすすめします。
- 突然の訪問で「今日だけのキャンペーン」と急かしてくる
- 見積もりの内訳を教えてくれない
- 契約後に「追加費用」を次々と請求してくる
- 廃材の処分先を明かさない
親の庭じまいを子ども世代が進める際の注意点


40〜50代の方の中には、自分の庭ではなく「親の庭をどうにかしたい」と考えて調べている方も多いと思います。ぼく自身も、実家の庭について親と話し合う中で、いくつかの難しさを感じました。子ども世代が主導する庭じまいには、特有の気をつけるべき点があります。
親の庭じまいをスムーズに進める3つのポイント
- 最初から「全部なくす」ではなく「少し楽にしよう」という切り出し方にする
- 費用負担と役割分担を兄弟姉妹間で事前に話し合っておく
- 「最近、庭の草取りはどうしてる?」みたいな日常会話から始める
長年手入れしてきた庭には、親にとって深い愛着があります。本人の意向を丁寧に確認してから進めることが大切です。認知機能が低下してからでは、本人の意思確認が難しくなります。「まだ早い」と思うくらいのタイミングに話を始めるのが、実はちょうどいいんですよね。
庭じまいを何歳から始めるか迷ったら早めが正解


ここまで読んでいただいて、「じゃあ自分はいつ動けばいいの?」という気持ちになっている方もいるかもしれません。答えはシンプルで、迷っているなら早めだと思っています。体が動いて、判断力があって、費用も工面できる今のタイミングが、「何歳からが正解」という問いへの最もシンプルな答えかもしれません。
ぼく自身、実家の庭について「あとでいいか」と先送りにしていた時期があります。でも、親の体力が少し落ちてきたタイミングで、「あのとき動いておけばよかった」と感じました。先送りにしたことへの後悔は、意外と後を引くんですよね……。
それでも遅すぎることはないと思っています。70代以降でも、家族のサポートがあれば庭じまいは十分に進められます。まずは「一度、業者に相談してみる」だけでも大きな一歩です。見積もりだけなら無料でできる業者も多いので、気軽に動いてみるのがおすすめです。
費用や法律に関わる情報は状況によって異なります。正確な内容は専門業者や行政窓口にご確認いただき、最終的な判断は専門家にご相談することをおすすめします。
- 庭じまいの最適タイミングは50代後半〜60代前半。70代前半までに完了しているのが理想
- 放置のリスクは近隣トラブル・害虫・資産価値低下・法的問題と多岐にわたる
- 完全撤去・部分撤去・ローメンテナンス化の3プランから状況に合わせて選べる
- 見積もりは最低3社から取り、内訳(根切り・処分費込みか)を必ず確認する
- 迷っているなら早めが正解。「体が動くうち」が一番のタイミングを示している


庭じまいの業者選びについて詳しくまとめた記事はこちらです。












