庭じまいを自分でやるなら|できる作業と頼む作業、費用の分かれ目

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庭の入り口で、紐で束ねた枝と短い丸太の横に、荷台を空けた軽トラックが待っている版画風の絵。「庭じまいを自分で」「できる作業と頼む作業」「分かれ目は、切ったあとの運び出し」の文字

庭じまいを自分でやるなら、草刈りや落ち葉の片付け、高さ3m未満の木までは自分でできます。脚立に乗らないと届かない木や根は、業者に頼むのが目安です。

ただ、自分でやるか頼むかで手間と費用に差が出るのは、切る作業そのものではありません。切ったあとの枝や幹を、自分で運び出せるかどうかなんです。

この記事では、自分でやる場合と頼む場合の費用を並べて、自分でやる作業と頼む作業をどこで分けるかの考え方をまとめました。

自分の庭でどこまで手を出せて、総額がいくらになるかは、切ったあとに出る枝や幹の量しだいです。その量は庭を見てもらうと見えてくるので、この先の表を見ながら、自分でやる所と頼む所の見当をつけてみてください。

この記事で分かること

  1. 自分でやるか頼むかで手間と費用に差が出るのは 切る作業そのものではなく 切ったあとの枝や幹を自分で運び出せるかどうか
  2. 1回に出せる束の数は市ごとに決まっていて 庭木を何本か切った分を全部ごみの日に出そうとすると 何週にも分けて出すことになる
  3. 刈っただけの草は地面の下に根が残っているので しばらくするとまた生えてくる

庭じまいは、どこまで自分でできるのか

作業ごとに、自分でやれる側と頼む側を分けると、だいたいこうなります。

作業自分でやれる頼む側に入れる
草刈り刈払機(草を刈る機械)を借りれば○—
落ち葉や手の届く枝の片付け○—
高さ3m未満の木を切る目安として○—
脚立に乗らないと届かない木—○
根を掘り起こして抜く—○

線を引く目安は木の高さ

線を引くときの目安は、木の高さです。庭の工事を手がける会社の解説では、自分でやれるのは目安として高さ3m未満まで、とされていました。

手袋と帽子で刈った草を熊手で集める人の後ろ姿の絵
刈った草を熊手で集める人の後ろ姿の絵

地域のシルバー人材センターも調べてみると、5つのセンターがどこも3〜4mほどの高さまでの木を引き受けるとしていました。

国民生活センターは、脚立やはしごからの転落が庭木の手入れ中に目立つとして、まず脚立を使わずに済む方法を考えるよう呼びかけています。そう考えると、脚立に乗らないと手が届かない木は、はじめから人に任せると決めておくのが無理のないやり方だと思います。

背が伸びすぎた木をどう低くしていくかは、別の記事で詳しく書いています。

広さでも線は変わる

それから、庭の広さによっても、自分でやれる範囲は変わります。私は施工の手伝いで砂利を敷いたことがあります。畳1、2枚ぶんなら楽しくできそうですが、庭一面となると平らでない所や植わっている物が出てきて、作業がぐっと複雑になるんですよね。

自分でやれる側と頼む側を点線で分けた図。自分では、刈払機を借りての草刈り、落ち葉や手の届く枝、目安として高さ3m未満の木。頼むのは、脚立に乗らないと届かない木と、根を掘り起こして抜く作業。シルバー人材センターも、受けてもらえるのは3〜4mほどまで
草刈りや手の届く枝と高さ3m未満の木は目安として自分で脚立に乗らないと届かない木と根を抜く作業は頼む側

ところが自分でやる側に入れた作業にも、そのあとにもうひとつ手間が残ります。切ったものを、どこへどうやって出すかです。

つまずくのは、切ったあとの「運び出し」

木を切るのは、切るだけなら簡単なんです。

詰まるのはその先で、切った木をどこに処分するのか、太い幹をどうやって割って細かくするのか、どの車に乗せてどこへ運ぶのか、と分からないことが続いていきます。

実家の庭を見ていても、どこから手をつけていいか分からなくなるのは、きっとこのあたりなんだろうなと思っています。

ごみの日に出すときの決まり

ごみの日に出すにも、決まりがあります。いくつかの市の案内では、枝は長さ50cmほどに切りそろえて束ねることになっていました。

1回に出せる束の数も、3つまで、5束まで、10束までと市ごとに決まっていて、量が多いときは何回かに分けて出すように、と書いている市もあります。

しかも根は、ごみの日の枝としては集めない市や、持ち込みを受け付けない施設があるんです。

切った枝の量に困った人の声

質問サイトでは、太いものでも5cmほどの木を切っただけで、積み上げると80cmくらいの高さになってしまったと困っている人がいました。

数年放っておいた枝を切ったら軽トラック1台分ほどになり、体力と時間と根気の面から業者に頼みたい、という人もいます。

その回答の中には、切りたての生の枝がいちばんまとめやすいので、ごみの日から逆算して作業にかかるといい、という助言もありました。時間がたつと葉が落ちて、束ねるそばから掃除が終わらなくなるそうです。

ブログでは、親の庭を何回にも分けて片付けている人が、切った木で和室の前が埋まったまま「まだまだある」と書いていました。

こうして見ると、庭木を何本か切った分を全部ごみの日に出そうとすると、何週にも分けて出すことになるわけです。

切ったあとの流れの図。木を切り、長さ50cmほどに切りそろえて束ね、ごみの日に出す(1回に出せるのは3つ・5束・10束までなど、市によって違う)か、車で清掃工場などへ持ち込む。根は、集めない市や受けない施設がある
切った枝は長さ50cmほどに束ねてごみの日に出すか車で持ち込み根は集めない市や受けない施設がある

自分でやると、いくらかかるのか

道具は買わなくても借りられます。私がホームセンターと工具の専門店の2件で料金を見たとき、チェーンソーや刈払機は1日1,200〜3,500円ほどでした。

燃料や替刃は、借りる料金とは別にかかることがあります。

運ぶ車と持ち込む先

運ぶ車のほうは、同じ時期にレンタカー会社の料金表と解説記事の2件を見たところ、軽トラックを6時間ほど借りて4,000〜6,300円ほどでした。

ホームセンターにも無料で借りられる軽トラがありますが、ある店の案内では、その日に店で買った大きな物などを運ぶためのものとされていました。

持ち込む先の料金は市によって違って、家庭から出た枝なら無料のところもあれば、10kgあたり40円ほどかかるところもあります。

自分でやるときにかかるもの目安
チェーンソーや刈払機を借りる1日1,200〜3,500円ほど(燃料や替刃は別のことがある)
軽トラックを借りる6時間ほどで4,000〜6,300円ほど
清掃工場などへ持ち込む無料〜10kgあたり40円ほど(市によって違う)

出典:豊川市「刈草や庭木の剪定枝を処分したいのですが、どうすればいいですか。」

出典:大分市「剪定枝のごみ処理施設への持込みについてお知らせします」

防草シート(地面にかぶせて草を抑えるシート)や砂利を自分で敷く場合も、砂利には重さがあるので、運ぶ手間や送料がかかってきます。

私は軽トラを持っているので、実家の庭で作業するにしても、いくらかやりやすいほうだと思います。でも、道具も車もない人にとっては、自分で作業するという選択肢そのものが、まず外れてくるんですよね。

お金のかわりに増える日数

どちらにしても、自分でやるとお金は安く済むかわりに、日数と往復の回数が増えていきます。

お金と手間のくらべの図。自分でやると、チェーンソーや刈払機を借りて1日1,200〜3,500円ほど、軽トラックを借りて6時間ほどで4,000〜6,300円ほど、持ち込みは無料〜10kgあたり40円ほど(市によって違う)で、そのかわり日数と往復が増える。頼むと、切った枝や幹の運び出しと処分が軽トラック1台分で5,000〜16,000円ほど
自分でやるとお金は小さく済むかわりに日数と往復が増え頼むと運び出しと処分の費用がかかる

業者に頼むと、いくらかかるのか

伐採や草刈り、運び出しを頼んだときの目安は、公開されている料金と相場を合わせるとこうなります。植木屋や造園、庭の工事の会社などのページで、私が確かめた金額です。

作業目安
木を切る(高さ3m未満)1本3,000〜10,000円
木を切る(高さ3〜5m)1本8,000〜25,000円
根を掘り起こして抜く(幹の太さ30cmまで)1本1万〜2万円ほど
草を機械で刈る(草の背が50cmほどまで)1㎡あたり165〜500円ほど
切った枝や幹の運び出しと処分軽トラック1台分で5,000〜16,000円ほど
防草シートを敷いて砂利で覆う1㎡あたり3,000〜5,000円ほど

なお、根を抜く金額の中に、出た根の処分や跡の地ならしが含まれていない場合もあります。草を刈る費用のほうも、刈った草の処分は別の料金として足されることがあります。

作業着の2人が切った枝を軽トラックに積む後ろ姿の絵
切った枝を軽トラックに積む作業の人たちの後ろ姿の絵

質問サイトには、庭木の剪定と伐採で軽トラック1台分の量になり、作業30分、切った枝の処分込みで13,000円だったという人もいました。

自分でやれば何週にも分かれる運び出しが、この人の場合は30分の作業の中で片付いているわけです。

表の最後の行にある、片付けた跡の地面をどう仕上げるかは、外構(家の外まわりの工事)の会社が受け持つ仕事です。この地面の部分は、タウンライフリフォームの外構特集という窓口で、何社かに案と見積もりをまとめて無料で出してもらえます。

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無料で、片付けたあとの地面の案と見積もりを頼む

会社は複数選んだ状態で進めてください。何社か選んでおくと、地面の案と見積もりを会社どうしで見比べることができます。

ただ、全部を自分でやるか、全部を頼むかの二択で考えなくても大丈夫です。

自分でやる分と頼む分は、どこで分ければいいのか

分けるときの軸にしたいのは、作業の種類よりも、運び出しを誰がやるかです。

分け方作業
頼む脚立に乗らないと届かない木、根を掘り起こして抜く
自分で草刈り、落ち葉や手の届く枝の片付け
車があるかで決める切った枝や幹の運び出し

自分でできる所は自分でやって難しい作業だけを業者に頼めば費用を抑えられる、と書いている会社の解説もありました。

注意

運び出しを自分で受け持つなら、処分費を外してもらえることもあります。ただ、見積もりにはもとから処分費が入っていることが多いので、頼む前に伝えておくのが大事です。

反対に、頼む分は同じ日にまとめたほうがいいんです。頼む日が2回になれば出張の費用も2回ぶんかかるので、合計はふくらみやすくなります。

3つの木箱に作業を仕分けた図。頼むのは、脚立に乗らないと届かない木と、根を掘り起こして抜く作業で、頼む分は同じ日にまとめる。自分でやるのは、草刈りと、落ち葉や手の届く枝。切った枝や幹の運び出しは車があるかで決め、自分で運ぶなら処分費を外せることがあるので先に伝える
運び出しは車があるかで決め頼む分は同じ日にまとめ自分で運ぶなら処分費を外せることがあるので先に伝える

ほかの人の分け方

質問サイトでは、古い砂利の引き取りと新しい砂利の運び入れは業者に、防草シートとならしは自分で、という分け方をすすめる回答もありました。

知り合いの業者から聞いた話では、業者の側でも、人工芝を貼るようなちょっとした作業は施工する人を頼むと出費がかさむので、DIYのできる知り合いに手伝いを頼んでいたそうです。

何年かで戻ってくること

それから、自分で片付けた所が、何年かで元の状態に戻ってしまうことも見込んでおきたいところです。刈っただけの草は地面の下に根が残っているので、しばらくするとまた生えてきます。

私も実家の木を自分で手入れしたことがありますが、その場しのぎにしかならず、2、3年に1回は手入れしないとまた手がつけられなくなる、と感じました。

切ったあとの地面を砂利で覆う場合の費用と手順は、別の記事に書きました。

と、ここまで分け方を考えても、やっぱり残るのは、自分の庭だとどうなるのか、という疑問だと思います。

自分の庭だと、どこまで自分でやれて、いくらになるのか

正直に言うと、この答えは庭そのものを見てもらうまで出ないんです。処分の値段は量と運ぶ距離で変わりますし、トラックを庭に横づけできるかどうかでも違ってきます。

帽子と手袋で草刈機を使い庭の草を刈る人の後ろ姿の絵
借りた草刈機で庭の草を刈る人の後ろ姿の絵

しかも、木なら植木屋さん、切ったあとの地面なら外構の会社と電話先が変わっていくので、まずどこにかければいいのかで止まってしまうんですよね。

電話をかける先の決め方は、次の記事に順を追って書きました。

片付けた跡の地面の相談先

片付けた跡の地面のことなら、タウンライフリフォームの外構特集に相談する方法があります。工事をする外構の会社と申し込む人をつなぐサービスです。話を持っていく会社は向こうが選んで出してくれて、出てくる案も見積もりも無料です。

画面の問いの多くは答えを押していく形で、希望を文章で書く欄はありません。年数の答えに「築20年以上」、場所の答えに「庭」があるので、古い家の庭のことでもそのまま選べます。

予算の欄の聞き方も「ちなみに、今のところご予算は」なので、決めきれていなくても、今のところ考えている金額で答えれば足ります。

郵便番号や住所は自分で打ち込みます。そのすぐあとに「現在、こちらの住所にお住まいですか」と出てきて、ここは「いいえ」でも先へ進めます。離れて暮らす子どもが親の家の庭のことで申し込むときも、この流れのまま進められます。

そのあと出てきた会社の中から頼む先を選び、名前を打ち込むのは最後の最後です。

下のボタンから進むと、タウンライフリフォームの外構特集が何社かの外構の会社とつないでくれて、片付けた跡の地面の案と見積もりが無料で届きます。

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申し込む前に、よく出る心配

お金は?
公式の案内では、利用は無料で、契約のあとに利用料が上乗せされることもありません。
断れる?
公式の案内では、希望に合う会社が見つからなければ契約は要りません。断りにくいときは、代わりに会社へ伝えてもらうこともできます。
連絡は?
公式の案内では、申し込みのあと、1週間以内をめどに、メールや電話などで連絡が来ます。

押すと、まず「戸建てですか」と聞かれます。名前を入れるのは最後です。

無料で、庭の形の案と見積もりを頼む

会社は複数選んだ状態で進めてください。1社に絞らずにおけば、それぞれの会社から出た案と見積もりを横に並べて比べられるからです。

この窓口を通さなくていい場合

とはいえ、頼む会社がすでに決まっている方なら、この窓口を通す理由は薄いと思います。木を1、2本切れば済むという方も、近所の植木屋さんへ話を持っていくほうが早く片付くはずです。

車も道具もそろっていて、全部自分でやると決めている方も、急いで使わなくていいと思います。また、お住まいの場所しだいでは、窓口から紹介できる会社がまだ出てこないこともあるんです。

届いた見積もりを、自分でやる場合とどう比べるか

見積もりが届いたら、まず処分費が込みか別かを見てください。別になっているなら、軽トラックで何台ぶん出る計算なのかをたずねておくと、自分で運んだ場合の往復と並べられます。

机の上の見積もりの紙と手袋と折りたたみのこぎりの絵
見積もりと自分で使う道具を並べて比べる机の絵

そのうえで、頼まない分を自分でやるとき、何日かかって何往復するのかを書き出してみます。お金の差は小さく見えても、日数と往復の回数では大きく開くことがあるんです。

うちも、家族で日を合わせて1、2日動いて、このエリアの木だけでも切ってしまおうか、と考え始めているところです。

結論

庭じまいは、全部を一度に決めなくても進められます。運び出しを誰がやるかを先に決めて、頼む分だけを見てもらう、という順番で十分だと思います。

よくある質問

Q1.枝を砕く機械は借りられるか

A.切った枝が多くてごみの日に出しきれないなら、鹿児島市のように、家庭用の剪定枝粉砕機を市が無料で貸し出している所があります。鹿児島市では、個人は最長5日間借りられますが、砕いた枝はごみステーションに出せず、剪定枝の戸別収集を頼むよう書かれています。私だったら、まず自分の市のごみの案内で貸し出しがあるかを見て、砕ける枝の太さと砕いたあとの出し方まで確かめてから借りると思います。

出典:鹿児島市「家庭用剪定枝粉砕機の無料貸し出し」

Q2.親のごみを代わりに運べるか

A.離れて暮らす親の家のごみを子が代わりに運ぶ場合も、千葉市なら清掃施設に持ち込めます。千葉市の案内では、市外に住む人が持ち込むときは、持ち込む人の身分証明書と、ごみを出す市民本人の身分がわかるもの(身分証明書の写しや公共料金の領収書など)を受付で見せることになっています。私だったら、親の家のある市のごみの案内で持ち込みの決まりを見てから、親の身分がわかるものを預かって出かけると思います。

出典:千葉市「ごみの自己搬入に関するQ&A」

Q3.物置は粗大ごみに出せるか

A.庭じまいで物置も片付けるなら、武蔵野市では解体した物置を粗大ごみに出せることになっています。粗大ごみの目安の表では、1畳以下と、1畳を超えて2畳以下の2つに分かれていて、どちらも「解体済み」と書かれています。私だったら、自分の市の粗大ごみの案内で物置の扱いを見て、自分で解体できそうにないときは、ほかの片付けと同じ日に業者さんに頼むと思います。

出典:武蔵野市「粗大ごみポイント(料金)の目安」