庭じまいで砂利を敷く費用と、防草シートを敷いても草が出る理由。自分で敷く場合と頼む場合

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地面すれすれの目線で見た、防草シートの上に砂利を敷いた庭の一角の絵。砂利のすき間から小さな芽が1本だけ出ていて、点線の丸と矢印で指している。「庭じまいの砂利と防草シート」「草はゼロにならない。抜くのが楽になる」「費用の目安と、自分で敷くか頼むか」の文字

庭に砂利を敷く費用は、防草シート(地面にかぶせて草を抑えるシート)も一緒に業者さんに頼むと、1㎡あたり3,000円から5,000円ほどが目安です。

ただ、敷いたからといって、草むしりから解放されるわけではないんです。シートの上にも草は生えてきて、変わるのは「抜く手間の重さ」のほうなんですよね。

草を抜く手間が軽く済む状態が何年続くかを決めているのは、砂利の下に敷くシートと、敷く前の地面づくりです。見積もりの金額の差も、この部分で出てくることが多いんです。

ご自宅の庭の金額は、地面の状態や草の量、運び込む道の広さで変わるので、現地を見てもらって初めて決まります。この先では、その見積もりのどこで金額の差がつくのかを順に見ていきます。

この記事で分かること

  1. 防草シートを敷いても草は生えてくるが シートの上に生えた草は根が土まで届いていないので 早いうちならスッと抜ける
  2. シートのもちは 種類によって数年から10年以上まで違う
  3. 見積もりの金額の差は 砂利の下に敷くシートと 敷く前の地面づくりの部分で出てくることが多い

庭に砂利を敷く費用は、1㎡あたりいくらか

目安の金額を、造園や外構(家の外まわりの工事)の会社が公開している目安と、解説サイトに載っていた見積もり8例から拾うと、次の表のとおりです。

頼むもの1㎡あたり調べた先
砂利だけ2,000〜5,000円ほど外構の会社など4件の目安
砂利だけ1,700〜2,300円実際の見積もり4例
防草シートと砂利3,000〜5,000円ほど造園や外構の会社など4件の目安
防草シートと砂利3,300〜3,500円実際の見積もり4例

シートと砂利の見積もり4例は、目安の幅の中におさまっていました。砂利だけの見積もりが安く見えるのは、最低限の施工費だけを出したものだからです。

灰色の砂利と飛び石と丸い低木がある家の庭の絵
砂利と飛び石を敷いた庭の絵

広さに直すと、シートと砂利で10㎡なら3万円から5万円、30㎡なら9万円から15万円ほどになります。調べた中には、これより高い料金を出している会社もありました。

それから、面積が小さい工事ほど、1㎡あたりの金額は上がりやすくなります。狭くても、車を出して職人さんの段取りをつける手間は同じようにかかるからなんです。

防草シートを敷けば、草は生えなくなるのか

答えから言うと、生えてきます。

シートを敷いても草が出るわけ

まず、シートを敷かずに砂利だけを撒いた場合は、石のすき間から草が出てくることがあります。草対策としては足りない、と書いている外構の会社や解説サイトもありました。

では、シートを敷けば大丈夫かというと、そうでもないんです。砂利のすき間には風で運ばれた砂や土ぼこりが少しずつたまり、そこへ飛んできた種が落ちて芽を出します。

防草シートを売る会社が、長もちするシートと砂利を敷いた庭で様子を見たところでも、春には砂利の上に草がたくさん出ていたそうです。まわりに畑がある家では、飛んできた土の上に草が出たという声もありました。

シートの上の草は抜きやすい

ただ、ここからが大事なところです。シートの上に生えた草は、根が土まで届いていないので、早いうちならスッと抜けます。

手間が残るのは、シートの端や継ぎ目、ピンを刺した穴のまわりです。ここから出た草は土に根を張ることがあり、そうなるとなかなか抜けません。

つまり防草シートは、草をなくすものというより、草を抜きやすくするものなんです。

地面の断面を丸い窓で2つ並べた図。砂利だけでは草の根が土まで届いて抜きにくい。防草シートと砂利では、砂利のすき間にたまった砂や土ぼこりに飛んできた種が芽を出すが、根が土に届かないので早いうちならスッと抜ける。手間が残るのは、シートの端・継ぎ目・ピンの穴
防草シートの上の草は根が土に届かず早いうちなら抜けて手間が残るのはシートの端と継ぎ目とピンの穴

同じ会社が様子を見たところでは、隣に敷いた人工芝の上には草が出ていませんでした。

草むしりをほかの方法に置き換える考え方は、こちらで比べています。

しかもシートのもちは、種類によって数年から10年以上まで違います。この差が、見積もりの金額の差にもつながってきます。

同じ「砂利敷き」でも、見積もりの金額が違うのはなぜか

まず見たいのは、砂利を敷く前の準備が金額に入っているかどうかです。

草を根から取り、地ならし(地面を平らにならす作業)と締め固め(地面を押し固める作業)をして、刈った草や掘って余った土を処分する。こうした準備を「別途」とする料金表や、地面の状態が悪ければ追加になると書いている会社が、いくつもありました。

余った土の処分は、それだけで1㎥につき5,000円から10,000円ほどになります。

次に金額を左右するのがシートの種類です。スギナのようなしつこい草に向く強いシートにすると、1㎡あたり500円から1,500円ほど上がる例がありました。

最後が砂利の厚さと種類です。厚みが1cm違うだけでも砂利の量はかなり変わりますし、選ぶ砂利によっても1㎡あたりの金額が変わってきます。

同じ砂利敷きでも金額が分かれる3つを、調整卓のつまみの形で並べた図。①敷く前の準備(草を根から取る・地ならし・締め固め・草や余った土の処分)が入っているか、余った土の処分は1㎥あたり5,000〜10,000円ほど。②シートの種類、強いシートは1㎡あたり500〜1,500円ほど上がる例。③砂利の厚さと種類
同じ砂利敷きでも敷く前の準備とシートの種類と砂利の厚さと種類で金額が分かれる

というわけで、1㎡あたりの数字だけを並べても、どれが安いのかは決められないんですよね。敷く前にどこまで手を入れるかは、その庭の地面しだいだからです。

砂利にするのか別の仕上げにするのかも含めて、タウンライフリフォームの外構特集では、何社かから地面の案と見積もりを無料で取り寄せられます。

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会社は複数選んだ状態で進めてください。案と見積もりが何社分かそろうと、会社ごとの違いが分かりやすくなります。

となると、職人さんに頼まずに自分の手で敷けば安上がりでは、という考えも浮かんできます。

自分で敷けば、いくらで済むのか

自分で敷く場合の費用は、1㎡あたり1,500円から2,500円ほどという造園の会社の目安があります。ただ砂利の種類によっては、材料だけで1㎡4,000円を超える計算になる例もありました。

つまり、自分で敷いて浮くのは、主に職人さんの手間賃のほうなんです。頼んだ場合の半分以下になるとは限らないうえに、その手間こそがいちばん大変なところでもあります。

砂利の重さと運ぶ量

砂利は重くて、1㎡に厚さ5cmで敷くと80kgほどになります。10㎡なら800kgほど、20kg入りの袋でおよそ40袋です。

砂利を撒いて固める作業が、丸一日やっても畳一畳ぶんしか進まなかった、とブログに書いていた方もいました。

10㎡に厚さ5cmで砂利を敷くと約800kg(1㎡あたり約80kg)、20kgの袋でおよそ40袋になることを、40個の袋の印で示した図。その下に、車に積んで運ぶ、庭に下ろす、平らにならすの3つの作業の絵を矢印でつないでいる
10㎡に厚さ5cmで砂利を敷くと約800kgになり20kgの袋ならおよそ40袋を運んで下ろしてならす

始めるなら狭い一角から

砂利敷きと地面を固める作業は、外構の施工を手伝ったときに私もやっていて、どんな作業かは少し分かります。私には軽トラックがあるのでまだ運べますが、車も道具もなければ、砂利を家まで運ぶところで最初につまずいてしまうと思います。

なので、一人で広い場所を敷くのは、私はおすすめしません。自分でやるなら、家の脇などの狭い一角から始めるくらいがちょうどいいと思います。

車が乗る場所の砂利については、別の記事にまとめました。

自分で敷くときの4つのこと

自分で敷くときに押さえておきたいのは、次の4つです。

  • 草を根から取り、地面を平らにする(でこぼこだとシートが波打ち、すき間から草が出ます)
  • シートとシートは10cm以上重ねる
  • シートの端と継ぎ目は、ピンでしっかり留める
  • 砂利は3cmから5cmほどの厚さで敷く

敷いたあと、何年たつと、どんな手入れが残るのか

敷いたあとも、年に数回の手入れは残ります。シートの端がめくれていないかを見て、上にたまった落ち葉を掃き、生えはじめた小さな草を取る、という作業です。

砂利のすき間から小さな草が出て落ち葉が混じった庭の絵
何年かたって草と落ち葉が混じった砂利の庭の絵

落ち葉を放っておくと、砂利のすき間で腐って土になり、そこからまた草が出てきます。木の下で落ち葉が多い場所の扱いは、さきほどの雑草対策の記事で触れています。

砂利そのものも、人が歩いたり雨が降ったりするうちに沈むことがあり、ときどき足すことになります。

そしていちばん大きいのが、シートが傷んだときです。上に砂利があるので、張り替えるには砂利をいったんどけてシートを張り直し、また砂利を戻すことになります。

手入れが要るもの自体を庭から減らす考え方は、こちらに書いています。

だからこそ、最初のシート選びで、楽な状態が続く年数が変わってくるわけです。

あとで砂利をやめたくなったら、どうなるのか

砂利の撤去には、敷くときと同じくらいか、それ以上かかることがあります。重い砂利を取り除いて運び出し、処分するまでに手間がかかるからです。

作業着の人が砂利を手押し車にすくい入れる後ろ姿の絵
庭の砂利をすくって運び出す作業の人の後ろ姿の絵

年数がたった砂利は下の土と混ざっていることもあって、そうなると分けるのにも手間がかかります。

しかも砂利や土は、市区町村のふつうのごみでは出せないことが多いんです。世田谷区のように区では集めないところもあれば、横浜市のように少しずつなら燃えないごみの日に出せるところもあります。

注意

砂利が向いているのは、この先も使い方を変えない場所だと私は思います。いつか畑にするかもしれない、車を置くかもしれない、という場所に「とりあえず砂利」を敷くと、撤去でもう一度お金がかかってしまうからです。

反対に、草を完全に生えなくしたいなら、はじめからコンクリートにするほうが向いています。全部固めるか一部を残すかは、こちらで書いています。

残るのは、自分の庭ならどうなのか、という問いです。

自分の庭の砂利敷きは、誰に見てもらえばいいのか

自分の庭の金額は、地面の状態、草の量、砂利を運び入れる道、余る土の量を見ないと出てきません。

しゃがんで庭の地面を見る作業着の人とそばに立つ家の人の後ろ姿の絵
庭の地面を見てもらう後ろ姿の絵

そのうえ、見てもらう相手もひとつに決まりません。草は草刈りの業者さん、木は植木屋さん、砂利やシートで地面を仕上げるのは外構の会社というふうに、作業によって声をかける先が違うんですよね。

誰に何を頼むかの選び方は、こちらで順を追って書いています。

相談先を探しきれないとき

相談先を自分で探しきれないときは、タウンライフリフォームの外構特集を使う手があります。工事をする会社ではなく、外構の会社への依頼を取り次ぐ窓口です。相談する会社は向こうが選んで出してくれて、案も見積もりも無料で受け取れます。

問いの多くは、出てきた答えのボタンを押して進めます。戸建てか、建って何年か、どこを工事したいか、の順に聞かれ、「築20年以上」と「庭」も答えに入っています。

決まった額がなくても大丈夫で、予算の欄の「ちなみに、今のところご予算は」には、砂利にかけられそうな金額に近いものを選べます。建物の場所のあとの「現在、こちらの住所にお住まいですか」には「いいえ」と答えて先へ進めます。申し込むのが、実家を離れて暮らす子どもであっても問題ありません。

住所と名前は自分で打ち込みますが、名前は最後の最後です。

タウンライフリフォームの外構特集で申し込みを済ませると、庭の地面の案と見積もりが、何社かの外構の会社から無料で届きます。

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申し込む前に、よく出る心配

お金は?
公式の案内では、利用は無料で、契約のあとに利用料が上乗せされることもありません。
断れる?
公式の案内では、希望に合う会社が見つからなければ契約は要りません。断りにくいときは、代わりに会社へ伝えてもらうこともできます。
連絡は?
公式の案内では、申し込みのあと、1週間以内をめどに、メールや電話などで連絡が来ます。
無料で、庭の地面の案と見積もりを頼む

会社は複数選んだ状態で進めてください。砂利をどこまで敷くかの案と金額を、会社ごとに比べられるからです。

ここを通さなくていい場合

反対に、すでに頼む先を決めている方、切りたいのが木1、2本という方は、ここを通さなくていいと思います。木の伐採だけが用件なら、外構の会社を通さず、近くの植木屋さんへ頼むので十分です。家の脇など狭い一角に砂利を敷くだけなら、自分で敷くか近くの業者さんに直接頼むほうが早いはずです。

なお、このサービスには、まだ紹介先のない地域もあります。

砂利敷きの見積もりで、1㎡あたりの値段より先に見たいところ

何社かの見積もりを並べると、どうしても1㎡あたりの安さに目が行きます。けれど先に目を通したいのは、次の3か所です。

まず、防草シートの商品名が書いてあるか。名前がなければ安いシートを想定していることもあるので、どのシートを使うのかを聞いてみてください。

次に、砂利の厚さ。人が歩く場所なら3cmから5cmほどが目安で、薄すぎるとシートに日が当たって傷みやすくなります。

そして、草取り・地ならし・処分が入っているか。「一式」でまとめてあったら、内訳を分けて書いてもらうと、どこが高いのかがはっきりします。

見積もりで1㎡あたりの値段より先に見る3つを、飛び石に1つずつ書いた図。①防草シートの商品名が書いてあるか、②砂利の厚さ(人が歩く場所は3〜5cmほど)、③草取り・地ならし・処分が入っているか(「一式」なら内訳を聞く)。1㎡あたりの値段は、最後の点線の石に置いている
見積もりでは1㎡あたりの値段より先にシートの商品名と砂利の厚さと草取りや地ならしや処分を見る

結論

砂利と防草シートは、草をなくす工事ではなく、草取りを軽くする工事です。そう思って値段を見ると、あとでがっかりせずに済むと思います。

そして、その軽さが何年続くかを決めるのは、下のシートと地面づくりです。見積もりを比べるときは、その部分が省かれていないかを見てください。

よくある質問

Q1.砂利は防犯の役に立つか

A.玉砂利(防犯砂利)は、岡山県の戸建住宅防犯診断のチェックリストで、防犯の対策の1つに挙げられています。見通しの悪い建物の裏側などの対策として防犯カメラやセンサーライトと並んで載っていて、防犯砂利は踏むと大きな音(約70デシベル)が出ると書かれています。私だったら、親の家の裏側など人目の届きにくい所を砂利にするときは、ふつうの砂利にするか防犯砂利にするかを、見積もりの段階で相談してみると思います。

出典:岡山県「岡山県戸建住宅防犯診断チェックリスト」

Q2.スギナの多い庭はどうするか

A.スギナのようなしつこい草が多い場所なら、見積もりの段階で強いシートにするかを相談する、という手もあります。強いシートは値段が上がります。ただ、シートが傷むと上の砂利をいったんどけてから張り直すことになるので、もちの長い種類にしておくほうが、あとの手間は少なくて済むと思います。私だったら、スギナが出ている所を見てもらう日に、使うシートの商品名と、端や継ぎ目の留め方まで聞いておくと思います。

Q3.親が歩く通り道はどうするか

A.親がつえや手押し車を使うなら、玄関までの通り道だけは砂利以外の仕上げも比べてみる、という手もあります。砂利の上は足元が少し沈んで動くので、つえの先や車輪がとられやすいと私は考えています。私だったら、見積もりを頼むときに、庭は砂利、通り道はコンクリートというように、場所ごとに分けた案を出してもらうと思います。