庭じまいで人工芝にする費用と、芝の下で決まること
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庭の人工芝を業者に頼む費用は1㎡あたり1万円前後が目安で、庭ごとの金額の差は、芝を敷く前の地面づくりでつきます。調べた4件では、会社ごとに6,000円から20,000円まで幅があって、30㎡の庭なら18万円から60万円ほどになります。
ホームセンターの値札を見てきた方は、思ったより高いと感じたかもしれません。施工込みの値段には、芝そのもののほかに、敷く前の地面づくりと施工の手間が入っているんです。
なかでも地面づくりは、庭の状態によって金額が変わるところです。しかもその出来は、何年かあとに芝のすき間から草が出てくるかどうかにも関わってきます。人工芝の良し悪しは、表に見える芝よりも、その下で決まるわけです。
ここでは、業者に頼む場合と自分で敷く場合の費用、敷いたあとも残る手入れ、庭のどこに敷くと楽になるかを順に見ていきます。
地面づくりの分が見積もりにきちんと入っているか、届いた紙をご自分で確かめられるように、この先で順に書いていきます。ご自分の庭の金額は、草や根が地面にどれだけ残っているかで動くので、業者さんにその場で土を見てもらうことになります。
この記事で分かること
- 草と根が入り組んだ広い庭は地面づくりを業者に任せる前提で考える
- 敷いて得をするのは毎年いちばん草むしりに時間を取られている場所
- 業者に頼むと1㎡あたり1万円前後で 差は芝の下の地面づくりでつく
- 敷いたあともほうきの掃除と5年から10年ほどでの張り替えが残る
庭を人工芝にすると、いくらかかるのか
人工芝の専門店や、外構(家の外まわりの工事)を請け負う会社のサイトで、施工込みの値段を4件調べました。
| 調べた先 | 1㎡あたり | 条件 |
|---|---|---|
| 外構の通販・施工会社 | 6,000〜13,000円 | 芝の代金と施工費の合計 |
| リフォームの会社 | 8,000〜12,000円 | 業者に設置を頼む場合 |
| 人工芝の専門店 | 10,000円前後 | 問い合わせにこう答えている |
| 造園資材の会社 | 15,000〜20,000円 | 材料費と人件費を含めた目安 |
並べてみると、3件は1㎡あたり1万円前後に集まっていて、高いところでは2万円ほどまであります。この幅を30㎡に当てはめたのが、さきほどの18万円から60万円です。

対して、芝だけを買うなら、ホームセンターの安い品で1㎡あたり1,500円ほどから見つかります。
施工込みの値段とは、かなりの開きがあるんですよね。
金額の差がつくのは、芝の下の準備
開きの中身は、業者が使う芝そのものと、草よけのシートなどの資材、それに施工の手間です。専門店の内訳では、業者が使う芝は1㎡あたり3,000円から7,000円ほどで、売り場の安い品とは別物だそうです。
このうち、庭によって金額が変わるのが、芝の下の準備にかかる手間です。
芝を広げる前の地面づくり
芝を広げられるのは、地面の準備が全部終わってからです。生えている草を根ごと取り、石を拾い、表面の土を薄く削って平らにならし、最後に上から踏み固めます。
そこへ草よけのシートを敷いて、ようやく芝の出番になります。
この地面づくりは、施工会社2件の目安で1㎡あたり1,000円から2,000円ほどです。根が多く残る場所ほど、高いほうに寄っていきます。

木の根を抜くと加わるもの
木や生垣をなくして人工芝にする場合は、そこに根を抜く作業が加わります。根を掘り起こして抜くには、植木屋の会社が公開している相場で1本11,000円からかかります。
削った土の処分を別の項目にする会社もあって、その場合は1㎥あたり5,000円から10,000円ほどが目安です。
なので面積は同じでも、もとが平らな空き地のような庭と、草や木の根が入り組んだ庭とでは、見積もりの総額がかなり違ってきます。
端を雑に仕上げると
しかもここで手を抜くと、あとで響きます。
注意
人工芝の施工会社の解説では、フェンスや雨どいのまわりを雑に仕上げると、数年でそのすき間から草が出てくるそうです。
つまり相場表の数字をいくら眺めても、自分の庭の金額は出てこないんです。
自分の庭だといくらになるのかを知りたい方に向けて、タウンライフリフォームの外構特集という申し込み先があり、外構の会社の見積もりと提案が無料で届きます。
とはいえ、ここまで読むと、地面づくりも含めて自分でやれば安く済むのでは、と考える方もいると思います。
それなら、自分で敷けば安く済むのか
材料費だけで見れば、芝と草よけのシート、留めるピンなどを合わせて1㎡あたり3,000円から7,000円ほどです。施工込みの目安のおよそ半分なので、気持ちが動くのも分かります。

私は以前、外構の施工を10回ほど手伝っていて、その中で人工芝を貼る作業もしました。
人工芝を貼るといっても、芝を広げる前に地面を平らにならしたり、大きな石をどけたりする作業があります。壁際はすき間から草が出ないように少しかぶせて貼るなど、なかなか技術がいるんです。
いちばん気を使ったのは、端の部分と丸みのある場所でした。曲線に沿って切り込みを入れていくのは、手伝いの身にはなかなか難しい作業です。
庭じまいの庭なら、そこに根を抜く作業と、出た土を運ぶ作業が加わります。芝や土を運ぶ車や、地面を固める道具もそろえなければいけません。
実家の伸びた木を、脚立に登ってチェーンソーで切ったことがありますが、そのときも、自分でできるのはその場しのぎの作業までだと感じました。手の届く範囲の作業と、庭の地面ごと作り替える作業とは、まったくの別物なんですよね。
家の脇の、もともと平らで草の少ない数㎡なら、自分で敷いても十分なことはあります。
でも草と根が入り組んだ広い庭のときは、私だったら地面づくりは業者に任せる前提で考えると思います。そのほうが、結果的に無駄が少ないと思うからです。
人工芝にすれば、庭の手入れはなくなるのか
草むしりは、ほとんどしなくてよくなります。春の連休を草むしりでつぶしたり、真夏にしゃがみ込んで汗をかいたりする日がなくなるのは、やはり大きいことです。

ただし、手入れがゼロになるわけではありません。
残る手入れ:落ち葉と夏の熱
まず、落ち葉や砂ぼこりは芝の上に残ります。たまったものは自然には消えないので、ときどきほうきで掃くことになります。
次に、夏の熱です。大学が運動場の人工芝を測った研究では、東京の夏の日中、表面が60℃を超えることがほとんどだったそうです。夏の昼間に素足で出るような使い方には、向いていないと考えておいたほうがよさそうです。
何年か先の張り替え
それから、張り替えです。施工会社やメーカーの解説を3件見ると、人工芝はおおむね5年から10年で張り替えの時期を迎えます。自分で敷いたものや安い芝は、それより早く傷むことがあるそうです。
張り替えのときには、古い芝をはがして処分する費用もかかります。
こうして並べると、人工芝は手入れをなくすものというより、毎年の草むしりを、ほうきでの掃除と何年か先の張り替えに取り替えるものだと分かります。

なので、庭の中でも、この取り替えで得をする場所と、あまり得をしない場所が出てきます。
どこに敷いて、どこを残すか
外構の仕事をしている知り合いから聞いた話では、庭を丸ごと作り替えたいという依頼より、「この部分だけちょっとこうしたい」という相談のほうが多かったそうです。
人工芝も、庭の全部に敷く必要はありません。父が以前見せてくれた雑誌の庭も、人工芝の中に木が1、2本だけ残る形でした。
敷いて得をするのは、毎年いちばん草むしりに時間を取られている場所です。手間が大きかった場所ほど、ほうきの掃除に置き換わったときの差がはっきり出ます。
反対に、残す木のすぐ下は、敷いても楽になりにくい場所です。落ち葉が毎年芝の上に積もりますし、根のまわりは地面づくりも難しくなります。
なので木の足もとは別の仕上げにして、人工芝はそこから少し離れた場所に敷く、という分け方もできます。

どこを残したいかは、住んでいる人にしか決められない部分です。ざっくりとでも頭にあると、業者さんからの提案が的を外しにくくなります。
私だったら、毎年いちばん草むしりに時間を取られている場所はどこかを先に決めてから、見積もりを頼むと思います。
自分の庭だと、いくらになるのか
地面の下に何がどれだけ残っているかは、外から眺めても分かりません。私が手伝った現場でも、芝を広げる前に、大きな石をどけたり地面をならしたりする作業がありました。

根や石の量が分からないうちは、誰にも金額は出せないんです。だからこそ、現地で地面を見てもらう意味があります。
どこに頼むかで迷ったら
もうひとつ迷うのが、どこに頼むかです。人工芝は専門店もリフォームの会社も外構の会社も扱っていて、木の根があれば植木屋さんの出番もある。電話をかける先を決めるだけで、ひと苦労なんですよね。
外構の会社や植木屋さんがそれぞれどこまで受け持つのかは、業者の選び方のページで整理しています。
関連記事庭じまいの業者の選び方。植木屋・造園・外構の違いと、最初にどこへ相談するか
申し込みの画面で聞かれること
タウンライフリフォームの外構特集は、この電話先探しを引き受けてくれるサービスです。地域で対応できる外構の会社をサービスの側で選んで紹介してくれます。どの会社から届く提案と見積もりも、料金は無料です。
画面では質問が順に出てきて、ほとんどは選択肢を押して答える形です。人工芝にしたいのが古い家の庭でも、答えの中から「築20年以上」と「庭」を選べば足ります。希望を文章で書き込む欄はないので、どこまで人工芝にするか決めきれていない段階でもそのまま進められます。
予算を聞かれる場面もありますが、聞き方は「ちなみに、今のところご予算は」という柔らかいものです。今のところの見当を選べば大丈夫です。名前の入力は、いちばん最後に回ってきます。
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申し込む前に、よく出る心配
- お金は?
- 公式の案内では、利用は無料で、契約のあとに利用料が上乗せされることもありません。
- 断れる?
- 公式の案内では、希望に合う会社が見つからなければ契約は要りません。断りにくいときは、代わりに会社へ伝えてもらうこともできます。
- 連絡は?
- 公式の案内では、申し込みのあと、1週間以内をめどに、メールや電話などで連絡が来ます。
- 実家の庭でも?
- 建物の場所を入れたあとに「現在、こちらの住所にお住まいですか」と聞かれ、「いいえ」も選べます。
押すと、まず「戸建てですか」と聞かれます。名前を入れるのは最後です。
無料で、外構の会社に見積もりを頼む会社は複数選んだ状態で進めてください。何社かの見積もりが並んで、はじめて地面づくりの見込み方の違いが見えてきます。
なお、このサービスが向いていない方もいます。頼む会社がすでに決まっている方や、木を1、2本切れば済む方は、近くの植木屋さんなどに直接頼むほうが早いです。家の脇など平らな数㎡に敷くだけなら、自分で敷く手もあります。それから、全国のどこからでも会社を紹介してもらえるわけではないことも、知っておいてください。
見積もりが届いたら、芝の値段より先に見るところ
見積もりが手元にそろったら、芝の品名や総額を見比べる前に、次の3点を確かめてみてください。
1つめは、地面づくりが項目として載っているかです。草と根を取る作業、土を運び出す費用、草よけのシートがそれぞれ書かれているかを見て、見当たらなければ入っているのかを聞いてみます。
2つめは、壁際や端、曲がった場所をどう仕上げるかです。ここは私が手伝ったときにいちばん気を使ったところで、雑になると数年後にすき間から草が出てきます。答え方で、その会社がどこまで考えてくれているかが見えてくると思います。
3つめは、何年くらいで張り替える見込みなのかと、そのときにかかる費用です。今の金額だけでなく、次に手を入れる時期まで聞いておくと、会社どうしを比べやすくなります。

結論
庭ごとの金額の差と仕上がりの出来を決めるのは、目に見える芝より、その下の地面です。
どのあたりに敷きたいかだけ頭に置いて、あとは現地で地面を見てもらう。最初の一歩は、それくらいで足りると思います。
よくある質問
Q1.人工芝のほかに庭に何を敷けるか
A.草むしりを減らすための仕上げには、人工芝のほかに、砂利と防草シート、コンクリートがあります。車を止める場所はコンクリート、歩くだけの場所は砂利、座ったり眺めたりする場所は人工芝というふうに、場所ごとに分けて考えるという手もあります。砂利と防草シートの費用と、コンクリートの費用は、それぞれ次の記事で書いています。
Q2.20坪の庭だといくらかかるか
A.20坪(約66㎡)を業者に頼むと、1㎡あたり1万円前後の目安で66万円ほどです。調べた4件の幅の6,000円から20,000円で計算すると、40万円から132万円ほどになります。木や生垣をなくして敷くなら、ここに根を抜く費用が1本11,000円から加わります。
Q3.人工芝はどこで買えるか
A.人工芝は、ホームセンターのほか、人工芝の専門店や外構の通販の会社でも扱っています。業者に敷いてもらう場合は、業者が使う芝が、売り場の安い品とは別物だそうです。私だったら、家の脇の数㎡だけを自分で敷くときに売り場の品を買い、広い所は芝ごと業者に任せると思います。

