庭の草むしりや剪定が年々きつくなってきて…。でも、庭をなくすのってなんかもったいない気がして踏み切れないんですよね。
わかります。でも「庭じまい」って、庭を手放すんじゃなくて、今の生活に合った形に変えるリフォームなんですよ。
メリットも意外と大きいんです。
そうなんですか?
具体的にどんなメリットがあるのか、もう少し詳しく知りたいです。
費用の削減から安全面、近隣トラブルの防止まで、実は老後の暮らしを大きく変えてくれるんです。順番に見ていきましょう!
- 庭じまいが注目されている社会的な背景と理由
- 庭じまいの具体的な5つのメリットと年間コスト削減の目安
- 庭じまいのその後の生活がどう変わるか、活用パターンも含めたイメージ
- 自分が庭じまいを検討すべきかを判断するためのチェックリスト
庭じまいのメリットって、正直なところよくわからないという方も多いんじゃないかと思います。
ぼく自身も最初は「庭をなくすなんてもったいない」と感じていました。でも、親の庭が荒れていく様子を見ながら、草むしりや剪定にかかる時間と体力の限界を感じはじめて……そこからようやく、庭じまいについて真剣に調べるようになったんです。
庭じまいとはいわゆる庭の終活で、手入れのいらない庭へとリフォームすることを指します。老後の生活をラクにしたい方や、空き家の庭管理に困っている方、将来の相続を見越して動き始めた方にとって、庭じまいはとても現実的な選択肢なんですよね。
庭じまいのメリットと注目される背景


- 高齢化社会の進展で、庭管理が「趣味」から「義務」へと変わりつつある
- 放置した庭は安全リスクや近隣トラブル、資産価値の低下につながる
- 法改正によって越境枝の問題が以前より深刻になっている
- 体が元気なうちに動いておくほど、選択肢が広く余裕を持って進められる
庭じまいという言葉が広まったのは2010年代後半ごろからですが、今ではローメンテナンスな庭へのリフォームとして、造園業界でも一般的に扱われるようになってきました。なぜこれほど注目されているのか。その背景には、日本社会が抱えるいくつかの構造的な問題が絡んでいます。
高齢化社会と庭管理の限界


2023年時点で、日本の総人口のうち約29.1%が65歳以上です。(出典:総務省統計局「人口推計」)庭付き一戸建てに住んでいる方の多くは、この高齢者層に集中しています。
ぼくの親も60代後半になったころから、草むしりを「しんどくなってきた」と言い始めました。最初はぼくも「それほど大変じゃないだろう」と軽く見ていたんですが、実際に手伝ってみると……夏の炎天下での作業は想像以上に過酷で、30分もすると汗だくになるんですよね。
一般的な庭(30〜50㎡程度)の草むしりは1回あたり2〜4時間かかります。これを年4〜6回やるとなると、年間で8〜24時間もの体力を使う計算になります。しかも夏場の炎天下での作業は熱中症リスクが高く、高所での剪定作業には転落事故の危険もあります。
「まだできる」より「体が元気なうちに」が正解な理由
- 高齢になるほど業者の手配や工事の段取り自体がしんどくなる
- 体が動くうちの方が選択肢が広く、余裕を持って進められる
- 庭管理が「趣味」から「義務」に変わったと感じたら動き時のサイン
放置した庭に潜む安全リスク


庭を放置するとどうなるか……これが意外と深刻なんです。たとえば、草が伸び放題になると蚊やムカデ、ハチといった害虫が棲みつきやすくなります。さらに、ネコやタヌキなどの野生動物が入り込んでくることも少なくありません。
放置庭が引き起こす具体的なリスクはこんなものがあります。
- 害虫(蚊・ムカデ・ハチ)の繁殖、野生動物の侵入による衛生リスク
- 老木・枯れ木の倒木による隣家・車への損害と民法717条の賠償責任
- 背丈を超える植栽による見通しの悪化と不審者の侵入リスク
安全に暮らすための環境づくりとして庭じまいを捉えると、また違った見え方がしてくるかもしれません。
近隣トラブルや法的問題への発展


庭じまいを考えるきっかけとして、近隣との関係を挙げる方も多いです。たとえば、庭木の枝が隣の敷地に越境してしまうケース。落葉が隣家の屋根や雨樋に詰まったり、雑草の種が飛んでいったりと、これが意外と深刻なトラブルになります。
2023年4月に施行された改正民法(第233条)では、越境した枝を越境された側が一定条件下で自ら切除できるようになりました。つまり、放置した庭木の越境枝が法的問題に発展するリスクが、以前より高まっているんです。
知人から聞いた話ですが、隣人との関係が枝の越境問題で悪化して、修復に何年もかかったというケースがありました。隣人との関係が悪くなってから対処するのはかなりしんどい……というのは、想像するだけでも憂鬱ですよね。
庭じまいで植栽を整理すれば、枝の越境問題は根本から解消できます。落葉トラブルや雑草の飛散も、庭木や雑草そのものをなくすことで防げます。「迷惑をかけていないか」という不安系のストレスがなくなるだけでも、日常生活がずいぶん楽になると思います。
空き家と庭の荒廃が招く資産価値の低下


総務省の住宅・土地統計調査(2023年)によると、全国の空き家数は約900万戸と過去最多を更新しています。2023年に改正された空家特措法では「管理不全空家」の指定対象が拡大され、行政指導や勧告が強化されました。
荒れた庭の空き家が抱えるリスクはこんなものがあります。
- 固定資産税の優遇措置が外れるリスク
- 不動産売却時に荒れた庭付きの家は査定額が下がる傾向がある
- 相続後に子どもが遠方に住んでいて庭管理ができないケースが増えている
親が元気なうちに、子どもと一緒に庭のことを話し合っておく……というのも、家族で取り組む終活のひとつとして自然な流れかもしれません。
庭じまいをすべき状況チェックリスト


「自分は庭じまいを考えるタイミングなのかな」と迷っている方に向けて、チェックリストをまとめました。以下の項目に3つ以上当てはまる場合は、具体的に考え始める段階かもしれません。
あなたはいくつ当てはまりますか?
- 年齢や体力的に草むしり・剪定が辛くなってきた
- 年に1〜2回しか庭の手入れができていない
- 庭が荒れていて近所への迷惑が心配
- 庭木が大きくなりすぎて自分では手に負えない
- 庭の維持に年間数万円以上の費用がかかっている
- 将来的に子どもへ家を相続させるつもりがある
- 空き家の庭管理に困っている
- 転倒・転落のリスクを感じながら庭作業をしている
ぼく自身も親の家を見ながら、このうちいくつもが重なっていることに気づいて「あ、これは早めに動いた方がいいな」と感じたんです。「まだ早いかな」と感じる方ほど、実は動き出すのにちょうどいいタイミングだったりするんですよね。
なるほど、背景がわかるとリアルに感じられますね。
でも実際に庭じまいをしたら、生活ってどう変わるんですか?
それが一番気になるところですよね。費用削減はもちろんですが、「週末の憂鬱がなくなる」という精神的な変化が実は一番大きいんです。
庭じまいのメリットで老後の暮らしが変わる


- 年間数万〜30万円超の維持費が庭じまい後はほぼゼロになる
- 「週末の庭仕事プレッシャー」から解放されて精神的な余裕が生まれる
- 害虫・倒木・転倒リスクが大幅に低減し、安全な暮らしが実現する
- 砂利・コンクリート・人工芝など活用パターンは自分のライフスタイルに合わせて選べる
手入れの労力と年間コストを削減できる


庭じまい最大のメリットは、維持にかかる時間とお金を大幅に減らせることです。節約系のメリットとして語られることが多いですが、実際の数字を見るとその効果は想像以上なんですよね。
業者に草刈りを頼む場合、1回あたり5,000〜30,000円程度かかります。年3〜4回依頼すると年間20,000〜120,000円のコストに。庭木の剪定は高木1本あたり5,000〜15,000円が目安で、庭木が10本以上ある場合は年間の剪定費用が50,000〜200,000円に達することもあります。
| 維持内容 | 庭じまい前(年間目安) | 庭じまい後(年間目安) |
|---|---|---|
| 草刈り・除草(業者委託) | 20,000〜120,000円 | ほぼ0円 |
| 庭木の剪定(業者委託) | 50,000〜200,000円 | ほぼ0円 |
| 害虫・害獣対策費 | 数千〜数万円(不定期) | 大幅削減 |
| 年間合計(目安) | 70,000〜320,000円超 | 清掃費数千円程度 |
上記はあくまで一般的な目安です。庭の広さや植栽量、地域によって変わります。
庭じまい後は、防草シートや砂利敷き、コンクリート打設によって維持費がほぼゼロ〜数千円(清掃程度)に抑えられます。たとえば防草シートと砂利敷きの工事費用が30㎡で約15〜25万円だとすると、年間の維持費削減効果で割り返せば5〜8年程度での回収が見込める計算です。長期的に見ると、庭じまいは「出費」よりも「投資」に近い感覚で考えた方が実態に合っているかもしれません。
費用だけでなく、時間の節約も見逃せません。年間8〜24時間かかっていた庭仕事が、庭じまい後はほぼゼロになります。その時間を旅行に使ったり、趣味に充てたり、孫と過ごしたりできるわけです。
ぼくが特に印象的だったのは、庭じまいをした方から聞いた「週末が自分のものになった」という言葉です。以前は週末になるたびに「庭の手入れをしなきゃ」というプレッシャーがあったのが、庭じまい後はそのプレッシャーがなくなったと言っていました。お金に換算しにくいところですが、精神的な余裕というメリットは、実はとても大きいんだと思っています。
庭じまいのその後の生活イメージ


庭じまいをしたあとの生活って、具体的にどう変わるのか……これ、気になる方が多いんですよね。ぼくがいろいろ調べたり、実際に庭じまいをした方の話を聞いたりして感じたのは、「毎週末の憂鬱がなくなる」という感覚の変化が一番大きいということです。
春になるたびに「また草が生えてきた…」と気が重くなる感覚、わかりますか?庭じまい後は、季節が変わっても庭のことを気にせずに過ごせます。雨の日も台風の日も、庭のことで慌てなくていい。それって当たり前のようで、実はすごく大きな安心感なんじゃないかと思うんです。
たとえば、台風が近づいてきたときに「鉢植えを片付けて、庭木を縛って、転がりそうなものを全部しまって…」という作業がなくなります。庭じまい後は、台風が来ても「ああ、もう何もしなくていい」という気持ちで過ごせる。この安心感は、経験した人にしかわからない部分かもしれませんが、ぼくには想像するだけでもすごく魅力的に感じます。
さらに、子どもや孫が遊べるスペースに整備したり、ウッドデッキを設けてくつろぎの場にしたりと、庭じまい後の空間を前向きに使っている方も多いです。人工芝を敷いてお孫さんが遊べるようにしたら週末に家族が集まるようになったという話も聞きますし、コンクリートで舗装して駐車スペースを増やしたことで家族が来たときの手間がなくなったという方もいました。
庭をなくすというよりも、庭を自分の今の生活に合った形に変えるというイメージの方が、庭じまいの本質に近い気がします。「手入れできなくなったから仕方なく」という後ろ向きな選択ではなく、「これからの暮らしをより豊かにするための前向きなリフォーム」として捉えると、気持ちが楽になりますよね。
安全性向上と防犯面での効果


庭じまいは安全面でも大きなメリットがあります。「庭の見た目が変わる」というイメージが強いですが、実は安全系・防犯系のメリットも非常に大きいんですよね。
草が伸び放題の庭は、蚊やムカデ、ハチなどの害虫が繁殖しやすい環境です。夏になるたびに庭から蚊が大量に発生して窓が開けられない、という経験をしている方もいるんじゃないかと思います。庭じまいで草や植栽を整理することで、こうした虫の住処を減らせますし、ネコやタヌキなどの野生動物の侵入リスクも下がります。
また、老木や手入れされていない庭木は台風や強風で倒れるリスクがあります。庭じまいで不要な木を伐採・抜根しておけば、こうしたリスクを事前に取り除けます。庭作業中の転倒・転落事故も、庭じまい後は作業自体がなくなるので自然とリスクがゼロに近づきます。
防犯面でも「整備された庭」は大きな効果がある
- 見通しの良いスペースを確保することで不審者が身を隠しにくくなる
- 整備された空き家は「管理されている家」という印象を外から与えられる
庭じまい後の活用パターンと選び方


庭じまいといっても、やり方はひとつではありません。どういう仕上がりにするかによって、費用も見た目も変わってきます。
| 活用方法 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 砂利敷き(防草シート) | コストを抑えられるシンプルな方法。30㎡で約15〜25万円が目安 | 費用を抑えたい、シンプルに管理したい |
| コンクリート打設 | 耐久年数20〜30年と長く長期的なコスト効率が高い。30㎡で約20〜40万円が目安 | 駐車場兼用にしたい、完全に草を防ぎたい |
| 人工芝 | 緑の見た目を残しながら管理不要。30㎡で約15〜35万円が目安 | 子どもや孫の遊び場にしたい |
| ウッドデッキ・テラス | アウトドアリビングとして活用できる | 庭をくつろぎスペースに変えたい |
| 家庭菜園スペースへの縮小 | 一部だけ残して他を整備する部分的な庭じまい | 全部撤去ではなくコンパクト化したい |
費用はあくまで一般的な目安であり、庭の広さや地域、業者によって大きく変わります。また、庭じまいは「全撤去」が必須ではありません。たとえば「シンボルツリーだけは残したい」という方が、その1本を大切にしながら周りを砂利で整えるケースもよく聞きます。見た目が殺風景になるのが気になる方には、鉢植えやプランターを活用することで彩りを維持する方法もあります。
どんな仕上がりにしたいかは、まず自分のライフスタイルに合わせて考えてみるのがおすすめです。「こんな形にしたいな」というイメージを業者に伝えると、具体的な提案をもらいやすくなりますよ。
業者への依頼と進め方の基本ステップ


庭じまいを実際に進めるとき、何から始めればいいか迷う方も多いと思います。ここでは基本的な流れを簡単にまとめます。
庭じまいを進める基本の3ステップはこちらです。
- ステップ1:どんな仕上がりにするか整理する(砂利・コンクリート・一部残すかなど)。迷っている場合はまず業者に相談するだけでもイメージが掴みやすくなります
- ステップ2:必ず2〜3社以上から見積もりを取る。費用は業者によって大きく差が出るため、適正価格の感覚と業者の対応の丁寧さを比べることが大切です
- ステップ3:工事内容と期間を確認する。小規模(30㎡程度)なら1〜3日、大規模では1〜2週間が目安。繁忙期(春・秋)を避けると予約が取りやすいです
庭じまいのメリットを活かすための判断まとめ


というわけで、ここまで庭じまいのメリットや背景、実施後の生活イメージについてお伝えしてきました。
庭じまいのその後は、「庭仕事からの解放」という精神的な安心感が、思っている以上に生活の質を変えてくれます。季節が変わっても庭のことで慌てなくていい、という感覚は、やってみた人にしかわからない部分かもしれません。
ぼく自身も最初は「まだ早いかな」と思っていました。でも、調べていくうちに「早めに動くほどメリットが大きい」ということがわかってきたんです。チェックリストで3つ以上当てはまった方は、まず一度業者に相談してみるだけでも、具体的なイメージがぐっと掴みやすくなると思いますよ。
庭じまいは「庭を手放す」ことではなく、今の自分に合った庭に変えるという前向きな選択です。費用のことや法律のことについては、専門家や業者に相談したうえで判断するのが安心です。
- 手入れの労力と年間コストの削減:年間数万〜30万円超の維持費が庭じまい後はほぼゼロになり、5〜10年での費用回収が見込めるケースも多い
- 安全性の向上:害虫・倒木・転倒リスクが大幅に低減し、防犯面での改善効果もある
- 近隣トラブルの防止:越境枝や落葉・雑草の飛散によるトラブルを根本から解消できる
- 将来の資産管理への備え:相続・売却時の資産価値を守り、空き家管理のリスクを回避できる
- 精神的な安心感:季節が変わっても庭のことで慌てない、週末が自分のものになる感覚は想像以上に大きい
この記事が、庭じまいを考えるきっかけのひとつになれば嬉しいです。


庭じまいの業者選びについて詳しくまとめた記事はこちらです。












