帰省するたびに実家の庭が荒れてるんだよな…
親も高齢だし、どうしたらいいんだろう。
わかる。うちも同じ状況で、見て見ぬふりしてたんだけど、そろそろちゃんと考えないとって思ってて。
業者に頼むとか、庭じまいって言葉も聞くけど、費用とかどのくらいかかるんだろう。
ほんとそれ。
まず何から考えればいいか、整理して知りたいよね。
- 高齢になると庭の手入れが難しくなる具体的な理由
- 放置した庭に起きるトラブルやリスクの種類
- 業者への依頼や庭のローメンテナンス化の費用感
- 庭じまいという選択肢と親への提案の伝え方
高齢の親が庭の手入れできない原因と放置リスク


- 加齢による体の変化が庭仕事をどう難しくするか理解できる
- 放置した庭が近隣トラブルや害虫発生につながる仕組みがわかる
- 転倒・防犯リスクという見落とされがちな危険を知ることができる
- 今すぐ試せる応急対処法のバリエーションがつかめる
「なぜ親は庭の手入れができなくなったのか」を理解することが、解決への第一歩だと思っています。
原因がわかれば、どのくらい深刻な状況なのかも判断しやすくなりますし、放置することのリスクも具体的に見えてきます。
親が高齢になると庭の手入れが難しくなる理由


加齢による体の変化は、庭仕事に直結するんですよね。
たとえば、65歳以上の方の約40%が変形性膝関節症の症状を抱えているというデータがあります。しゃがんでの草むしりや、重い道具を持っての作業は、膝や腰にかなりの負担になります。
また、70歳以上になると下肢の筋力が40代に比べて30〜40%ほど低下するとも言われています。これは、脚立に乗ったり、バランスを取りながら剪定したりする作業の危険性が格段に上がることを意味しているんです。
さらに見落とされがちなのが、熱中症のリスクです。消防庁「令和5年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況」によると、熱中症による救急搬送のうち65歳以上の高齢者が占める割合は半数を超えています。夏の炎天下での草むしりは、まさに熱中症が起きやすい状況そのものです。
「ちょっと暑いけど、草が気になるから……」という感覚で外に出てしまうのが、高齢者の熱中症につながるパターンのひとつなんですよね。
| 変化の種類 | 庭仕事への影響 |
|---|---|
| 膝・腰の関節の衰え | しゃがんでの草むしりが困難になる |
| 下肢筋力の低下 | 脚立でのバランス維持が難しくなる |
| 体温調節機能の低下 | 炎天下の作業で熱中症リスクが高まる |
| 視力の低下 | 地面の段差や障害物が見えにくくなる |
| 疲労回復の遅延 | 翌日以降の体への影響が大きくなる |
「できなくなるのは仕方ない」という前提を子ども世代が共有することが、まず大切だとぼくは思っています。親を責めるのではなく、体がそういう状態になってきたという事実として受け止めることが、建設的な話し合いの出発点になります。
放置した庭に起きる近隣トラブルと衛生リスク


荒れた庭を放置すると、近隣への影響が出てきます。これ、意外と深刻なんですよね。
雑草や植木の枝が隣の敷地に越境してしまうケースは、近隣トラブルの上位原因のひとつです。2023年4月に改正された民法では、越境した枝の扱いについての規定が変わりました。一定の条件のもとでは、隣地の竹木が越境している場合に土地の所有者自らが枝を切除できるようになっています。ただ、管理者としての責任は引き続き問われます。早めに対処しておくのがおすすめです。
ぼくの知人の実家では、スズメバチが庭の生け垣に巣を作っていて、発見したときにはかなり大きくなっていた……という話を聞いたことがあります。スズメバチの巣は5〜9月にかけて急速に大きくなり、大きくなってしまうと撤去費用が3〜10万円程度かかることもあるんです。早い段階で対処するほどコストが下がる、というのは覚えておきたいポイントですよね。
放置した庭が引き起こすリスクには、以下のようなものがあります。
- 雑草・植木の枝が隣地に越境するトラブル
- スズメバチやカメムシ、ムカデの発生・営巣
- 猫・鳥などの侵入による糞尿・鳴き声トラブル
- 放置された落ち葉による排水溝の詰まり
- 見た目の荒廃による近隣の景観への影響
荒れた庭がもたらす転倒・防犯リスク


荒れた庭には、親本人にとっての安全リスクもあります。
高齢者の転倒事故のうち、屋外(庭を含む)での発生が約30%を占めるというデータがあります。草が生い茂って地面の段差が見えにくくなっている状態は、転倒事故の温床になりやすいんです。特に危険なのが、雨の後の濡れた石畳や、木の根が張り上がってデコボコになった地面です。
ぼくが実家の庭を見て一番ヒヤッとしたのも、草に隠れた石の段差でした。親が毎日その庭を歩いていると思うと、やっぱり放置はよくないな、と実感したんですよね。高齢者の転倒は骨折につながりやすく、そのまま寝たきりになってしまうケースも少なくないので、庭の安全性は介護リスクに直結する問題でもあります。
防犯面では、警察庁の防犯ガイドラインで死角を作る高い生け垣や繁茂した植栽は空き巣の侵入リスクを高めるとされています。荒れた庭は「人が管理していない家」という印象を外部に与えてしまうんですよね。
転倒・防犯リスクのまとめ
- 草に隠れた段差や石による転倒事故のリスク
- 雨後の濡れた石畳・デコボコ地面での滑り・つまずき
- 脚立を使った高所剪定中の転落リスク
- 繁茂した植栽が死角を作り空き巣リスクが上がる
- 荒廃した外観が「管理されていない家」の印象を与える
すぐに試せる庭の負担を減らす応急対処法


根本的な解決に取り組む前に、応急的に負担を減らす手立てをとることで、リスクを下げながら次のステップを考えられますよね。ここでは、比較的手軽に取り組めるものをいくつか紹介します。
防草シートを敷いて草むしりの手間を減らす
防草シートは、雑草の生えやすい場所に敷くだけで草むしりの頻度をぐっと減らせます。シートには安価な不織布タイプと耐久性の高い織布タイプの2種類があります。不織布タイプは費用が抑えられる一方で1〜2年程度で劣化してしまいますが、織布タイプは5〜10年ほど使えるので、長く使うつもりなら最初から織布タイプを選ぶほうがコスパがいいかもしれません。
防草シートを敷く際は、上から砂利を5〜7cm程度敷くとさらに効果が高まります。ただ、施工前の除草が不完全だと防草シートの下で雑草が繁殖してしまうので、最初の下処理は丁寧にやるのがおすすめです。「シートを敷いたのに草が生えてきた」という声を聞くことがありますが、多くの場合は下処理が不十分だったケースなんですよね。
グランドカバープランツを活用する
グランドカバープランツとは、地面を低く覆うように広がる植物のことです。一度定着すると雑草を抑制してくれる効果があり、見た目も整って一石二鳥なんですよね。
日当たり別のおすすめグランドカバー
- 日当たりがいい場所:クリーピングタイム、クラピア、ヒメイワダレソウ
- 日当たりの悪い場所:リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)
手入れが少ない植物に切り替える
剪定の手間が少ない植物に切り替えることも、長期的な負担軽減になります。たとえば、ソヨゴやシマトネリコは常緑樹で落葉が少なく、剪定頻度が低めです。オタフクナンテンやヒュウガミズキは自然樹形がきれいで、ほぼ剪定不要に近い品種です。
ただ、コニファー類は成長が遅く手入れが少ない品種が多い一方、品種選びを間違えると大きくなりすぎることもあるので注意が必要です。逆に、竹や笹類は地下茎で広がるため高齢者の庭には不向きで、現在庭に植わっているなら早めに撤去を検討したほうがいいと思っています。
庭手入れ代行を親のために活用する費用の目安


「自分では手が回らないけど、業者に頼む前にせめて費用感だけでも知りたい」という方、多いと思います。庭手入れの代行サービスは、一般的に以下のような費用感になっています。あくまで目安として参考にしてください。
| 作業内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 草刈り(30坪程度) | 1〜3万円/回 |
| 低木剪定(1本) | 3,000〜8,000円/本 |
| 高木剪定(3〜5m) | 1〜3万円/本 |
| 高木伐採(3〜5m) | 1.5〜5万円/本 |
| 落ち葉清掃 | 5,000〜2万円/回 |
| 定期管理契約(月1回) | 1〜3万円/月 |
定期管理契約を結ぶと、剪定や草刈り、落ち葉清掃をセットで対応してくれる業者も多いです。30坪程度の庭であれば、年間12〜36万円程度が目安になります。ただ、庭の広さや植栽の量によって大きく変わるので、複数社で見積もりを取ることをおすすめします。単発で頼むよりも定期契約のほうが1回あたりの費用が安くなるケースも多いので、継続して頼むつもりなら最初から定期契約を相談してみるのもいいと思います。
費用の目安はわかったけど、定期的に払い続けるのもなかなか大変だよね……根本的にどうにかしたいんだけど。
それなら庭そのものの形を変えるって選択肢もあるよ。
庭じまいって聞いたことある?
高齢の親の庭が手入れできない状態への根本的な解決策


- 業者依頼の手順と遠方からでも動ける方法がわかる
- ローメンテナンス化の具体的な方法と費用感がつかめる
- 庭じまいの種類と自分の状況に合う選択肢が見つかる
- 親がなぜ嫌がるかを理解して、上手な提案の伝え方がわかる
応急対処で負担を減らすのはあくまで一時的な手当てです。長い目で見ると、庭そのものの形を変えることや、管理の仕組みを整えることが根本的な解決につながります。ここでは、業者への依頼から庭じまいまで、段階的な選択肢を整理していきます。
業者に依頼できる剪定・草刈りの相場と流れ


業者への依頼を考えるとき、どんな手順で進めればいいの?と迷う方は多いですよね。
業者依頼の基本的な流れはこんな感じです。
- 問い合わせ・見積もり依頼(電話・メール可)
- 現地確認と見積もり提示を受ける
- 作業日程を調整して作業実施
- 作業完了後に支払い
ぼくも最初は「子どもが遠くから頼むのって難しいのかな」と思っていたんですが、実際には業者側もそういうケースには慣れていることが多いです。息子(娘)から頼まれたという形で問い合わせるだけで、スムーズに進められることがほとんどなんですよね。
見積もりを取る際は、できれば2〜3社に依頼して比較するのがおすすめです。料金体系や作業内容が業者によって異なることがあるので、内容をしっかり確認してから決めるといいと思います。また、見積もりの内訳が明確かどうか、追加費用が発生する条件が明示されているかどうかも確認しておくと、「やってみたら思ったより高かった」というトラブルを避けられます。
ローメンテナンス化で手入れを大幅に減らす方法


業者に定期依頼するのも一つの選択肢ですが、庭そのものを手入れが少なくて済む状態に変えてしまうのが、長期的には最もコスパがいいかもしれません。これをローメンテナンスガーデンと呼んだりします。初期費用はかかりますが、毎月の管理費用がほぼゼロになると考えると、長期的なメリットは大きいんですよね。
砂利・コンクリートへの変更
植栽を減らして砂利やコンクリートに変えるのが、最もシンプルなローメンテナンス化の方法です。費用の目安は以下のとおりです(あくまで参考値です)。
| リフォーム内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 砂利敷き(防草シートあり、10㎡) | 5〜15万円 |
| コンクリート打ち(10㎡) | 10〜25万円 |
| タイル・インターロッキング(10㎡) | 15〜30万円 |
| 植栽撤去+砂利化(30坪全体) | 30〜80万円 |
コンクリートは初期費用がかかりますが、施工後はほぼ管理不要になります。砂利は費用が抑えられる一方、隙間から草が生えることもあるので防草シートとのセット施工がおすすめです。タイルやインターロッキングは見た目がきれいで、庭の雰囲気を残しつつ管理を楽にしたい場合に向いています。親御さんが庭の見た目は保ちたいという気持ちがある場合は、このあたりの選択肢を提案してみるといいかもしれません。
植栽の見直しと低メンテナンス植物への切り替え
庭の植物をすべてなくすのではなく、手間のかかる植物だけを低メンテナンスな品種に切り替えるという方法もあります。たとえばコニファー類は成長が遅く剪定の頻度が少なめですが、品種選びが重要なので庭のプロに相談しながら選ぶのが安心です。
庭を全部なくすのに抵抗がある親御さんには、一部だけ好きな植物を残して残りは楽な素材に変えるという提案が受け入れられやすいかもしれません。庭をなくすではなく、庭を育てやすい形にするというフレームで話すと、親への提案もしやすくなりますよね。
庭じまいという選択肢とその主な種類


庭じまいとは、庭の管理を将来にわたって続けることをあきらめ、管理が不要な状態に変えるという意思決定と作業の総称です。完全に更地にするだけが庭じまいではなく、広い意味ではローメンテナンス化も庭じまいのひとつに含まれます。
団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)に差し掛かりつつある今、庭付き一戸建てに住む高齢者が管理困難な状態になるケースが増えていて、そういった需要の高まりを背景にここ数年で注目されるようになってきた概念です。
| 選択肢 | 内容 | 費用規模 |
|---|---|---|
| 縮小型 | 植栽を減らし砂利・コンクリートを増やす | 10〜50万円 |
| 維持型 | 業者定期管理に完全委託 | 月1〜3万円の継続費用 |
| 転換型 | 庭を菜園・テラスに変更 | 20〜80万円 |
| 撤去型 | 庭を全て撤去し更地・駐車場にする | 50〜150万円 |
親御さんの状況や庭への愛着の度合いによって、どの選択肢が合うかは変わってきます。いきなり「全部なくそう」と言うより、「少し減らしてみよう」から始めるほうが、親も受け入れやすいんですよね。まず縮小型から始めて、状況に応じてさらに変えていくという段階的なアプローチが、心理的な抵抗感を下げながら進められる方法かもしれません。
親が高齢で庭の手入れを巡る提案の伝え方


実は、解決策を知っていても親にどう伝えるかが一番難しかったりするんですよね。長年育ててきた庭への愛着は、子ども世代が思っている以上に強いものです。
なぜ親は庭の変更を嫌がるのか
親が庭の変更を嫌がる理由には、いくつかのパターンがあります。長年育てた植物への思い入れや、まだ自分でできるというプライドのほか、庭をなくすことが老いを認めることへの心理的な抵抗感を持っている方も少なくありません。また、費用や手間を家族に負担させたくないという遠慮もあります。
ぼくも最初に庭じまいの話を出したとき、親から「まだそんな話じゃない」と少し不機嫌な反応をされたことがありました。そりゃそうだよな、と思ったんですよね。突然「庭をなくそう」と言われたら、誰だって構えてしまいます。この心理的な背景を理解せずに話を進めようとすると、余計に関係がこじれてしまうので、まずなぜ嫌がっているのかを理解することが大切です。
伝え方のコツ
ちょっとした言葉のニュアンスで、親の受け取り方がかなり変わってくるんですよね。避けたほうがいい言い方とおすすめの言い方を比べてみると、こんな感じです。
| 避けたほうがいい言い方 | おすすめの言い方 |
|---|---|
| 「もう無理でしょ、なくしたら」 | 「管理が楽になる方法があるよ、一緒に考えよう」 |
| 「こんな庭、大変でしょ」 | 「体に負担なく楽しめる庭に変えようよ」 |
| 「危ないからやめたほうがいい」 | 「転んでけがしたら大変だから、安全な庭にしたい」 |
| 「費用は出してあげる」(上から目線) | 「費用は自分も一緒に出すから、気にしないで」 |
費用については、自分も一緒に出すと伝えると受け入れてもらいやすくなることが多いです。「お金は心配しないで」という一言が、親の遠慮を取り除くきっかけになることがあるんですよね。
帰省時に使える庭の変更を切り出すタイミング


タイミングも大事なんですよね。唐突に切り出すより、自然な流れで話せるタイミングを使うほうがうまくいきやすいです。
話を切り出しやすいタイミングはこのあたりです。
- 帰省して実際に庭を見たとき(「ここ草が増えてるね」と自然に話題にできる)
- 親が「膝が痛い」「暑くて庭に出られない」と言ったタイミング
- 台風や大雨の後に庭が荒れているのを見たとき
一緒に動くというスタンスが、親の心理的なハードルを下げてくれます。子ども世代が「任せて」じゃなく「一緒にやろう」という姿勢で臨むことが、スムーズに話が進む一番のコツなんですよね。
ここまで自分でやる方法を紹介してきましたが、正直なところ 「思ったより大変だな」と感じた方もいるかもしれません。 もしプロに任せることも選択肢に入るなら、まずは無料の見積もりで 費用感だけ確認してみるのも一つの手です。
庭じまいの業者選びについて詳しくまとめた記事はこちらです。


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高齢の親の庭が手入れできないときの対処まとめ


というわけで、ここまでの内容を整理してみます。
高齢の親が庭の手入れができなくなるのは、加齢に伴う体力や関節の変化が主な原因です。これは防ぎようのないことで、責めても仕方ないんですよね。ただ、放置すると近隣トラブルや害虫の発生、転倒リスク、防犯上の問題など、いろんなリスクが出てきます。だから、早めに何かしらの手を打つことが大切です。
- 加齢による関節・筋力・体温調節の変化が庭仕事を難しくする主な原因
- 放置すると越境トラブル・害虫・転倒・防犯リスクが連鎖的に起きる
- 応急処置(防草シート・グランドカバー)→業者活用・ローメンテナンス化→庭じまいの3ステップで考えると整理しやすい
- 親への提案はプライドを傷つけない言い方と、一緒に動くという姿勢がカギ
- 費用・作業内容は必ず複数の業者に見積もりを取って確認する
庭じまいという選択肢についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もあわせてチェックしてみてください。














