庭じまいで木を切りたいんだけど、何から手をつければいいのか全然わからなくて……。
松の木があるんだけど、縁起があるからお祓いしたほうがいいのかなって気になってて。
費用の相場もよくわからないし、自分でできるのか業者に頼むべきなのかも判断できないんだよね。
ぼくも実家の松をどうするか、ずいぶん長い間悩んでいたんです。
この記事で一緒に整理していきましょう!
- 庭じまいで木を切る作業の全体像と松の木特有の難しさ
- 松を含む庭木の伐採・伐根にかかる費用相場の目安
- 自分でできる作業とプロに頼む場面の見極め方
- 伐採後の木材処分と庭じまい後の活用アイデア
庭じまいで木を切る前に知っておきたい基礎知識


- 伐採と伐根の違いを理解して作業全体の流れをつかめる
- 松の木がなぜ難しいのか、5つの理由がわかる
- 供養・お祓いの具体的な方法と日程の目安がわかる
- 自分でできる範囲とプロに頼むべき判断基準がわかる
庭じまいで木を切るというのは、単に枝を整える剪定とはまったく違う作業です。
まずは全体のイメージをつかんでおくと、その後の判断がグッとしやすくなりますよ。
庭じまいで庭木を切る作業の全体像


庭じまいにおける「木を切る」という作業は、大きく分けて伐採と伐根の2段階で構成されています。
伐採は幹を切り倒すこと、そして伐根は残った根を地中から抜き取る作業のことです。庭じまいでは、見た目をきれいにするだけでなく、根まで処理することがほとんどなんですよね。
たとえば、伐採だけ終わらせた状態でも、地中に残った根が腐って地盤が沈んだり、コンクリートを打設したときにひび割れや隆起が起きたりするケースがあります。庭じまい後に砂利やコンクリートで仕上げたいと考えているなら、最初から伐根まで含めて計画しておくのがおすすめです。
日本の空き家数は2023年時点で約900万戸と過去最多を更新しており(出典:総務省統計局「住宅・土地統計調査(2023年)」)、空き家の庭管理問題が社会全体の課題になっています。庭じまいを考える方が増えているのは、こうした背景もあるんですよね。
庭じまいで木を切る作業の流れ
- 供養・お祓い(必要に応じて)
- 伐採(幹を切り倒す)
- 枝払い・玉切り(運搬しやすいサイズに分割)
- 伐根(根を掘り起こして撤去)
- 廃材処分(木材・根の処理)
- 整地・仕上げ
剪定と庭じまいの最大の違いは、「木を生かすか、なくすか」という目的の違いです。庭じまいでは木を根ごと撤去することが前提になるため、剪定よりもはるかに大がかりな作業になります。
ぼく自身、最初は「木を切る=伐採だけ」と思っていたんですが、業者に相談して伐根の存在を知ったときは驚きました。結果的に伐根まで依頼したことで、その後のコンクリート打設がとてもスムーズに進んだので、やっておいてよかったと思っています。
松の木が伐採で難しいとされる理由


庭じまいでよく出てくる悩みのひとつが、松の木の伐採なんですよね。ぼく自身も実家の松を見るたびに「これ、どうやって切るんだろう……」と途方に暮れていたんですが、調べれば調べるほど、松が難しい理由がよくわかってきました。
松の伐採が他の庭木よりも難しい理由は、主に5つあります。
- 樹皮がとても硬く、チェーンソーの刃が消耗しやすい(作業時間・費用増の原因に)
- 枝が複雑に広がる樹形のため、安全に倒す方向を計算するのに手間がかかる
- 松ヤニ(樹脂)がチェーンソーに固着しやすく、道具と作業者への負担が大きい
- 高さが7m・10mを超えるケースも多く、足場組みや作業人数が増えて費用が跳ね上がる
- 伐根が特に重労働で、根が深く広く張り巡らされており、重機が入れない場合は手作業になることも
松の木を切る前に行う供養とお祓い


松の木を切ることへの精神的なハードルって、けっこう高いですよね。松は古来から神が宿る木(依り代)として神聖視されてきた樹木で、お正月の門松に代表されるように、長寿や繁栄の象徴として扱われてきました。「まつ」という読みが「祀る(まつる)」に通じることも、神聖視される理由のひとつとされています。
「松を切ると不吉」とか「祟りがある」という話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。ただ、現代の造園業者さんの多くは、適切な供養やお祓いをすれば問題ないという立場をとっています。気持ちの整理という意味でも、供養はとても大切だと思うんです。
供養・お祓いの3つの方法
- 自分で行う簡易お清め:伐採前日か当日の朝に塩と日本酒を根元にまき、「長年お世話になりました」と声をかけるだけ。ぼくも実家の松でこの方法を試したら、不思議と気持ちが落ち着きました。
- 神社・お寺に依頼する:木祓いや御霊抜きを申し込む。費用は5,000円〜30,000円程度。伐採の1〜2週間前に予約するのが理想的です。
- 業者が供養を代行してくれるケース:一部の造園・伐採業者は伐採前のお清めや塩まきを標準サービスとして対応。見積もり段階で「供養はしてもらえますか?」と聞いてみると、意外とすんなり対応してもらえることがあります。
自分で木を切れる範囲とプロに頼む判断基準


「自分で木を切れないかな」と考える気持ちはよくわかります。ぼく自身も最初はそう思っていたし、「業者に頼むとお金がかかるし……」という節約したいという気持ちもありました。ただ、伐採は思っている以上に危険な作業で、条件によっては重大な事故につながることがあります。
以下のいずれかに当てはまる場合は、迷わずプロに依頼してほしいと思っています。特に松の木については、最初からプロに依頼することをおすすめしたいです。
- 木の高さが3mを超えている(目線より大幅に高い)
- 幹の直径が15cm以上ある
- 建物・フェンス・電線の近く(3m以内)に木がある
- 急傾斜地や足場が不安定な場所にある
- 倒す方向が一方向しかない(建物に囲まれている等)
- 松・樫など樹皮が硬い・根が深い樹種
- 枯れ木・腐木(倒れる方向が予測しにくい)
一方で、高さが1〜2m程度の低木で、周囲に十分なスペースがある場所であれば、自分で対応できる可能性はあります。たとえば庭の隅にある小さな低木を除去したいケースなら、ノコギリと安全装備があれば対応できることもあります。ただ、最終的な判断はご自身の状況を踏まえて慎重に行ってください。
伐採に必要な道具と安全な手順


自分で低木を伐採する場合に備えて、基本的な道具と手順をまとめておきます。道具を揃えないまま作業に入ると、途中で手が止まったり、思わぬケガにつながることがあります。
自分で伐採する際に必要な道具一覧です。安全装備は「あったほうがいい」ではなく、必ずつけるものだと思ってください。
- ノコギリ(折りたたみ式・替刃式):小〜中木向け
- 剪定バサミ・高枝切りバサミ:枝の整理用
- ロープ:倒す方向をコントロールするため
- ヘルメット・防護メガネ・防護手袋・安全靴:安全装備(必須)
- 脚立・梯子:高所作業用
小〜中木を自分で切る場合の基本的な流れは、安全確認(倒す方向・周囲の障害物の確認)→逃げ道の確保(退避ルートを2か所以上)→受け口を作る(倒したい方向に幹の1/4〜1/3のくさび形の切り込み)→追い口を作る(反対側から水平に切り込み、ロープで方向をコントロール)→退避→枝払い→玉切り、という順番です。
手順は比較的シンプルに見えますが、実際の現場では想定外のことが起こりやすいのが伐採です。特に受け口と追い口の作り方を間違えると、木が意図しない方向に倒れることがあります。少しでも不安を感じたら、無理せずプロに任せることを選んでほしいと思います。
費用のこととか、処分方法とかも知りたいんだけど…。
次のセクションで松を含む庭木の費用相場から、業者の選び方、伐採後の活用アイデアまでまとめて紹介しますね!
庭じまいで木を切る際の費用と処分の進め方


- 松を含む庭木の伐採・伐根費用の相場を高さ・幹径別に把握できる
- 伐採後の木材処分を4つの方法から選べるようになる
- 業者選びで失敗しないための確認ポイントがわかる
- 庭じまい後のローメンテナンスな庭の仕上げ方がわかる
庭じまいで気になるのが、やっぱり費用ですよね。ここでは松を含む庭木の伐採・伐根費用の相場から、処分の方法、業者選びのポイントまで整理しています。
松を含む庭木の伐採費用の相場一覧


伐採費用は木の高さによって大きく変わります。まず一般的な庭木の目安から確認してみましょう。
| 木の高さ | 伐採費用の目安(1本あたり) |
|---|---|
| 3m未満(低木) | 3,000円〜8,000円程度 |
| 3〜5m(中木) | 8,000円〜20,000円程度 |
| 5〜7m(高木) | 20,000円〜40,000円程度 |
| 7m以上(大木) | 40,000円〜100,000円以上 |
これはあくまで伐採のみの費用です。伐根や廃材処分の費用は別途かかるケースが多いので、見積もりを見るときは必ず確認するようにしてください。
松の木は同じ高さの他の庭木よりも費用が高くなる傾向があります。樹皮の硬さや松ヤニの処理、枝の複雑な形状などが費用増の要因になっているんですよね。
| 松の高さ | 伐採費用の目安 |
|---|---|
| 3m未満 | 10,000円〜20,000円 |
| 3〜5m | 20,000円〜50,000円 |
| 5〜7m | 50,000円〜100,000円 |
| 7m以上 | 100,000円〜 |
たとえば5mの松を1本伐採するだけで、50,000〜100,000円程度かかることも珍しくありません。「思ったより高い……」と感じるかもしれませんが、大型の松では足場組みが必要になることもあり、作業人数と時間が増えることが主な理由です。上記の数値はあくまで一般的な目安なので、必ず複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
伐根にかかる費用と内訳の目安


庭じまいでは木を切るだけでなく、根を抜く伐根まで行うケースがほとんどです。伐採費と伐根費は別々に計算されることが多いので、両方の費用感を把握しておくことが大切です。
伐根費用は幹の直径(根の太さ)を基準に決まることが多く、以下が一般的な目安です。
| 幹径 | 伐根費用の目安 |
|---|---|
| 20cm以下 | 10,000円〜20,000円 |
| 20〜40cm | 20,000円〜40,000円 |
| 40cm以上 | 40,000円〜100,000円以上 |
松の伐根は特に費用がかかります。松の根は深く広く張り巡らされており、同サイズの他の木と比べて1.5〜2倍程度になることもあります。重機が入れない場所では手掘りになるケースもあり、そうなると人件費が大幅に増えることになります。
つまり庭じまいでかかる費用は、伐採費+伐根費+廃材処分費の合計になるんですよね。廃材処分はトラック1台あたり10,000〜50,000円程度が目安です。見積もりの際は、この3つがそれぞれいくらなのかを項目別に確認することが大切です。一式料金でまとめている業者は、後から追加費用が発生するリスクがあるので要注意です。
伐採後の木材を処分する具体的な方法


切った木をどう処分するか、これも庭じまいの重要な課題ですよね。処分方法は大きく4つあります。自分の状況に合ったものを選んでみてください。
伐採後の木材処分方法を4つのパターンで整理しました。
- ①自治体のゴミとして処分:50〜60cm以下に切って束ねれば無料〜数百円程度。小さめの木なら一番コストを抑えられる方法です。
- ②伐採業者に廃材処分まで依頼:手間が一番少ない方法。伐採費に含まれるかどうかを見積もり段階で確認しておくことが大切です。
- ③薪やチップとして活用:乾燥させれば薪に、細かく砕けばマルチング材に。ただし松は松ヤニが多く薪として扱いにくい面があるので、他の樹種のほうが向いているかもしれません。
- ④木材引き取りサービスを使う:製材所や木材業者が引き取ってくれるケースがあります。有料のこともあれば無料で引き取ってもらえることも。地域の造園組合や自治体のリサイクル情報を調べてみると意外な選択肢が見つかることもありますよ。
業者選びで確認すべき重要なポイント


業者選びって、正直どこに頼んでいいかわかりにくいですよね。ぼくも最初は途方に暮れていました。
業者選びで特に確認しておきたいポイントを4つまとめました。
- 複数業者から見積もりを取る:最低2〜3社から比較する。業者によって伐採費・伐根費・廃材処分費の計上の仕方が違うことがあり、相場感をつかむためにも複数比較は必須です。
- 見積もりの内訳を細かく確認する:「一式○○万円」では何にいくらかかっているかわからず、後で追加費用が発生したときに判断しにくくなります。伐採費・伐根費・廃材処分費・出張費が個別にわかる内訳をもらうようにしましょう。
- 資格・実績・口コミを確認する:造園施工管理技士や特別教育修了者(チェーンソー取り扱い)といった資格保有者がいると安心。ホームページに施工事例が掲載されている業者は実績に自信があると見ることができます。
- 供養・お清めへの対応を確認する:松など縁起木を切る場合は、業者が伐採前のお清めに対応してくれるかどうかも聞いてみましょう。対応してくれる業者は意外と多いです。
庭じまい後の庭の活用アイデア


木を切った後の庭をどうするか、せっかくなのでここも一緒に考えておきたいですよね。庭じまい後の活用で人気なのは、手入れの手間が極力かからないローメンテナンスな仕上げです。
| 仕上げ方法 | 費用感 | メリット | こんな人に向いている |
|---|---|---|---|
| 砂利敷き+防草シート | 数万円〜十数万円 | 雑草が生えにくく泥はねも防げる。メンテナンスが砂利補充程度で済む | コストを抑えたい・体力的な負担を減らしたい人 |
| コンクリート打設 | 比較的高め(初期費用) | 長期的なメンテナンスコストがほぼゼロ。駐車スペースにも対応可能 | 駐車場として使いたい・将来的に売却を考えている人 |
| 小さな花壇・鉢植えスペース | 低コスト | 庭の楽しみを残しつつ管理範囲を絞れる。鉢植えなら移動・処分もしやすい | 「庭を完全になくすのは寂しい」という人 |
たとえば鉢植えなら、体力的に楽になったときでも移動や処分がしやすいですよね。「庭を完全になくすのは気持ち的に……」という方には、花壇や鉢植えスペースの活用がちょうどいいバランスかもしれません。コンクリート打設は後からやり直しがきかないので、用途をよく考えてから選ぶといいと思います。
庭じまいで木を切るための流れをおさらい


というわけで、庭じまいで木を切る流れを最後にまとめておきます。全体の流れを把握しておくと、業者との打ち合わせもスムーズになりますし、費用の見積もりを見たときに「何の費用か」がわかりやすくなりますよ。
庭じまいで木を切る6つのステップ
- STEP1:庭の状況を把握する(木の高さ・幹径・本数・周囲の環境)
- STEP2:自分でできるか・業者に頼むかを判断する
- STEP3:複数の業者に見積もりを依頼し、内訳を比較する
- STEP4:松など縁起木の場合は供養・お祓いの段取りをする
- STEP5:伐採・伐根・廃材処分を実施する
- STEP6:庭じまい後の仕上げ(砂利・コンクリート等)を行う
費用や手順の最終確認は、必ず専門の業者に相談するようにしてください。この記事の数値はあくまで一般的な目安ですので、実際の状況に応じてプロのアドバイスを参考にしながら進めていただければと思います。
- 庭じまいの「木を切る」作業は伐採・伐根・廃材処分の3段階で構成されており、最初から伐根まで計画しておくことが大切
- 松の木は樹皮の硬さ・松ヤニ・樹形・高さ・深い根の5つの理由から他の庭木より費用が高くなりやすく、プロへの依頼が基本
- 松の供養は自分でのお清め・神社への依頼・業者への代行の3つの方法から選べる
- 見積もりは2〜3社から取り、伐採費・伐根費・廃材処分費の内訳を項目別に確認することが費用トラブル防止の基本
- 庭じまい後はローメンテナンスな仕上げ(砂利・コンクリート・鉢植え)から用途に合わせて選ぶのがおすすめ
庭じまい全体の費用感をもっと詳しく知りたい方や、実際に業者に依頼する際の具体的な手順を知りたい方は、関連記事もぜひ参考にしてみてください。


庭じまいの業者選びについて詳しくまとめた記事はこちらです。












